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FOCUS POINT
ここに注目!

試合のみどころ

 今季の明治安田J1リーグも残すところ5試合となり、優勝争いはいよいよ佳境を迎えている。連覇を狙う神戸は18日金曜日の夜に、ホームでFC東京と対戦する。首位の広島を勝点1差で追いかける神戸にとっては、重要な一戦となることは間違いない。

 神戸は前節、京都を下し、破竹の6連勝を達成。これで8試合連続負けなしと、力強い戦いを続けている。京都戦では2点のリードを追いつかれるも、終了間際にジェアン パトリッキが決勝ゴールを奪取し、粘る京都を3-2で振り切った。

 この勝利も含め、ここ4試合はすべて1点差勝利と勝負強さを見せつけている。昨季の優勝の経験が、終盤に来て生かされているようだ。

 失点の数(32)はリーグで三番目に少なく、54得点はリーグで二番目を記録。攻守両面で隙はなく、逆転優勝に向けて態勢は整えられている。とりわけ好調を維持するのは武藤 嘉紀だ。11得点・7アシストはともにチームトップタイ。ハードワークも厭わないこのアタッカーが、プロデビューを果たした古巣との一戦でもカギを握るだろう。

 対するFC東京もシーズン終盤に来て、調子を上げている。前節の鳥栖戦では勝ち切れず、連勝は3で止まったものの、6位にまで順位を上げてきた。ここ5試合で12得点と、攻撃が機能してきた印象だ。

 もっともその戦いをけん引してきた仲川 輝人が負傷離脱したのは小さくないダメージだ。得点力を備えたウインガーの穴をいかに埋めていくかが、この試合も含めた今後の戦いの焦点となるだろう。安斎 颯馬ら若きタレントに期待がかかる。またこの試合では最終ラインを支える木本 恭生が出場停止となるだけに、代わってピッチに立つ選手の出来もポイントになるだろう。

 前回対戦では、宮代 大聖と大迫 勇也のゴールで神戸が2-1と逆転勝利を収めた。また神戸はFC東京に4試合連続で負けなし(3勝1分)の状況で、得意とする相手と言えるだろう。一方でFC東京には同じ相手に何度も負けられないという反骨心が備わる。代表帰りの長友 佑都を中心に粘り強く戦い、王者撃破を狙う。


FOCUS PLAYERS
注目選手

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ヴィッセル神戸 MF6扇原 貴宏
正確なキックを武器とする左利きのプレーメーカー。過去2年は出番が限られたが今季は不動のアンカーとして存在感を放つ。中盤でボールを落ち着かせ、高精度フィードで味方を操る一方、力強い守備でピンチの芽を摘む。
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FC東京 MF71荒木 遼太郎
開幕からゴールを量産し、今夏のパリ五輪にも出場した若きアタッカー。ライン間でボールを引き出し、鋭いターンからの正確なフィニッシュワークでネットを揺らす。夏場は結果を残せなかったが、9月以降に復調してきた。

MATCH CARD明治安田Jリーグ
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