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金沢
金沢
今季のみどころ
J2初挑戦となった昨季は、12位でシーズンを終え、開幕当初の目標だった「J2残留」を達成。自らの手でJ2・二年目への挑戦権をつかみ取った。今季も「残留がマストの目標」(森下仁之監督)だ。もちろんそれはチームで共有されている。今季からキャプテンを務める石川県出身の作田裕次は「今年は去年よりも厳しい年になるという危機感がある」と早くも気を引き締める。
オフにはチーム得点王の清原翔平を筆頭に主力選手が移籍。彼らの抜けた穴は小さくないが、それを補うには十分な補強ができたと言えるだろう。特に、広島やG大阪などJ1でのプレー経験を持つ山﨑雅人の加入は大きい。自らの特徴を「ゴール前の動き、裏への飛び出し、チームのために戦えるところ」と話す山﨑には、ゴールのみならず、これまでの経験をチームに還元する働きも期待される。
J1からの期限付き移籍組にも注目だ。熊谷アンドリュー、安東輝の若きボランチや運動量豊富な可児壮隆、ストライカーの安柄俊。出場機会、そして結果を得るために金沢にやってきた選手たちは、これまで思うような結果が残せなかったとはいえ、総じてポテンシャルは高い。昨年からチームにいる選手たちも、シンプルに「上手い」と口をそろえる。
今季のクラブスローガンは「勇轟 FUSION」。新戦力がチームの戦術を理解し、既存戦力とうまく融合できるかがポイントだ。
Reported by 野中拓也
開幕時の予想布陣
今季で就任5年目となる森下仁之監督が指揮を執る。多くの選手が入れ替わったものの、ベースとなる戦術の継続はアドバンテージになるはずだ。基本システムは昨季に引き続き、4-4-2が採用されるだろう。チームに新しく加わった選手たちが、いかに早くゾーンディフェンスに適応できるかがカギ。まず、「良い守備から」というスタンスは変わらない。
ただ、展開力のある熊谷アンドリュー、豊富な運動量とパスセンスをもつ可児壮隆らの加入により、ボールを保持する時間は長くなりそうだ。昨季J2を戦う中で「流れの中から点を取ること」が課題だと分かった。主体的にボールを握り、じっくりと相手を崩す。また、ポゼッションすることは、自分たちの守備の負担軽減にもつながる。19戦勝ちなしと苦しんだ要因の一つである「マイボールの時間が短すぎたこと」も改善できるだろう。
全体的な選手層の底上げに成功し、今季はより激しい競争が生まれると予想される。その中でも激戦区は守備陣。とりわけサイドバックは層が厚く、先発を予想した他にも阿渡真也、野田紘史、馬渡和彰などが控える。消耗が激しいポジションのサイドバックで、連戦でもベストな起用ができるようになった。センターバックは昨季の堅守を支えた2人、作田裕次と太田康介の存在感はやはり大きい。しかし、長身のメンデス、廣井友信も定位置確保を狙う。
前線においても水永翔馬、山﨑雅人、安柄俊らが熾烈なポジション争いを繰り広げる。FWとはいえ、ファーストディフェンダーとしての貢献もスタメン確保への重要な要素だ。
Reported by 野中拓也
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