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2016Jリーグ開幕特集

千葉
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大幅に選手が入れ替わるもJ1昇格へ一体感で攻守の課題に挑む

今季のみどころ

昨年11月に就任した髙橋悠太GMは、クラブの人件費を見直す形でチーム強化を行った。第一のポイントは、昨季、J2ではクラブ史上最低の9位に終わった最大の要因である得点力不足を解消する攻撃的なポジション。そして、中村太亮、大岩一貴、キム ヒョヌンなど昨季の主力が流出したディフェンスラインの補強だ。その結果、現役引退の鈴木隆行、ブラジルへの短期間の期限付き移籍の浦田樹を除けば21名の選手が去り、レンタルバックの仲村京雅を除けば新加入選手は19名と大幅に選手が入れ替わった。

関塚隆監督は「攻守にアグレッシブで主導権を握り、ダイレクトにゴールへ向かうというアクションを起こすサッカー」を目指しており、より高い位置でボールを奪って素早くシュートまで持ちこむ形が理想。得点力アップへの貢献が期待される新戦力は、J2で活躍した実績を持つ船山貴之や「15得点を期待している」(関塚監督)ブラジル人のエウトン、パラグアイ代表のボランチのアランダや大学卒業後は1FCケルンに在籍した長澤和輝。試合終盤の失点が多かった守備の強化ではGKに佐藤優也が加わり、DFには近藤直也、大久保裕樹、若狭大志、多々良敦斗、イ ジュヨンとさまざまなプレースタイルの選手が揃う。

チーム戦術の浸透はまだこれからだが、スカパー!ニューイヤーカップは3戦全勝で優勝。チームには一体感があって雰囲気はいい。引いてゴール前を固める相手から得点して勝ちきれるようになれば、J1昇格の達成は可能だ。

Reported by 赤沼圭子

開幕時の予想布陣
開幕時の予想布陣

フォーメーションは、スカパー!ニューイヤーカップ3試合で採用した4-4-2で、選手の適性に合ったポジションの見極めや最適な組み合わせのテストは開幕直前まで行われそうだ。

その中でGKは佐藤優也が確定的。セービングのうまさや的確なコーチングで失点を阻止してチームをまとめる。左サイドバックは阿部翔平、右サイドバックはセンターバックでもプレーできる多々良敦斗と北爪健吾がスタメンを争う。センターバックは大久保裕樹がケガで出遅れ、近藤直也、イ ジュヨン、若狭大志が2枠入りを狙う。

ダブルボランチの一角は、得点につながるパスを出せて自らもゴールを狙うアランダが確定的。彼がピッチを幅広く動き回る分、コンビを組む選手には守備力が必要だが、何よりも連係よく動けることが重要だ。守備力では富澤清太郎、攻撃力では山本真希に分があるが、攻守で気の利いたポジショニングができるという点では佐藤勇人に軍配が上がる。

攻撃的なポジションもスタメン争いが激しいが、サイドハーフは得点力が上がった井出遥也、優れたテクニックの長澤和輝が有利か。小池純輝のスピードある飛び出しも魅力だが、スーパーサブで起用したい存在だ。2トップはポストプレーが期待できるエウトンと相手の背後に出るのがうまい船山貴之が濃厚。だが、体を張ったプレーに加えて相手の裏も取れる吉田眞紀人、身体能力の高さが特長のオナイウ阿道もスタメンの座を狙っている。

Reported by 赤沼圭子

※予想スタメンは2月9日時点のものです。

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