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大宮
大宮
今季のみどころ
2014シーズンはJ2降格の憂き目に遭ったものの、昨シーズンは激戦のJ2で優勝を果たし、1年でのJ1復帰を達成した。
就任3年目となる渋谷洋樹監督の下で迎える今シーズンのテーマになるのは、かつてJ1に残り続けていたときのような残留第一の戦いではなく、さらに上を目指していくための礎を築くこと。以前のJ1在籍時も同様の目標を掲げながら達成できないまま降格を経験したが、J2の舞台で渋谷監督の目指す「攻守両面でイニシアチブを取るサッカー」のベースは作られた。
現チームの特徴は、ポジショニングのスピードによって先手を取って崩す攻撃と、奪われた瞬間の切り替えによって奪い返す守備。いずれも“スピード”がキーワードになっており、チームの出来を図る指標でもある。精力的な補強で陣容は確実に底上げされているだけに、攻守両面でのスピードアップを中心に、スタイルを貫きながらJ1仕様への調整を図っていくことが期待される。志向するサッカーに変化がない以上、“スピードアップ”の成否が今シーズンの浮沈のカギを握ると言っても過言ではない。
クラブが掲げた数字的な目標は、勝点48。昇格1年目のクラブとしては現実的と言える。もっとも、現場の姿勢としてはこれまでと変わらず「一戦必勝」を貫くだけだろう。一つひとつの試合と真摯に向き合い、対戦相手へのリスペクトを持ちつつ丹念に自分たちのスタイルを積み重ねていくことが、結果として目標達成への近道となるはずだ。
Reported by 片村光博
開幕時の予想布陣
J2優勝を果たした昨シーズンのチームをベースに、補強による上積みが行われた。昨シーズンのレギュラーだったカルリーニョスが抜けた穴には岩上祐三を加え、バックアッパーの不足していたサイドハーフにはネイツ ペチュニクと江坂任を補強。さらに左利きの左サイドバックとして沼田圭悟を獲得している。
この中では、キャンプの段階から力を証明している岩上は攻撃的ボランチとして当確。得点力に優れ上背のあるペチュニクも、激戦と化した右サイドハーフのポジション争いを一歩リードしているとみられる。
GKと最終ラインに関しては、現時点では大きな変更はなさそうだ。シュートストップに優れ、攻撃面での貢献度も高い加藤順大がゴールマウスに君臨し、菊地光将と河本裕之のセンターバックがその前を固める。両サイドバックは新加入選手を迎えているものの、渡部大輔と和田拓也は戦術理解度を含めて一日の長がある。
中盤では前述の岩上、ペチュニクに加え、昨季最多出場の横山知伸がボランチ、サイド攻略のカギを握る泉澤仁が左サイドに入ると予想。もっとも、在籍年数最長の金澤慎、ボランチとサイドハーフを兼任する横谷繁、前線もこなす江坂などを含め、中盤にはレギュラークラスのタレントたちがひしめく。開幕後も熾烈なポジション争いが続くことになるだろう。
前線は家長昭博とムルジャの"2枚看板"が健在だ。彼らは戦術的にもカギを握るが、播戸竜二、清水慎太郎の既存戦力、江坂やペチュニクといった新戦力はまた違った特長をチームにプラスできる存在でもある。競争の中で戦い方のバリエーションを増やしていくことができれば、チーム全体のレベルアップにもつながると考えられる。
Reported by 片村光博
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