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柏
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今季のみどころ
新指揮官のミルトン メンデス監督は、選手・スタッフ・クラブ関係者、そしてサポーターを含めて“家族”と称し、一体感を大切にしつつも、ピッチの中では妥協を許さずに厳しくも非常に高い要求を選手たちに課す。その姿勢には「ネルシーニョ監督時代に戻ったようで懐かしい」と選手たちは新たなモチベーションを持って日々の練習に取り組めている。
メンデス監督は昨季の柏のスタイルであるポゼッションを踏襲しながらも、攻撃へ出ていく縦への速さ、ゴール前に入る人数、前線からのプレスの勢いとその強度、攻守の切り替えの早さなど、キャンプでは昨年の柏に欠けていた部分を徹底的に落とし込んだ。キャンプ中の練習試合なのであくまで参考程度だが、浦和に競り勝ったことによって、早くも選手は“メンデス・スタイル”に手応えを掴んでいるようだ。
新戦力の顔ぶれも、中村航輔を福岡から呼び戻したほか、ディエゴ オリヴェイラ、ジュリアーノ ミネイロの新外国籍選手に、鎌田次郎、伊東純也ら前所属クラブで主力として稼働していた選手が加わった。さらに2月7日には、ポルトガルのスポルティングから田中順也が約1年半ぶりに柏へ復帰。一転して攻撃陣の選手層は厚みを増し、工藤壮人、クリスティアーノが抜けたことによる攻撃力低下の懸念は払拭されつつある。
日本での指揮は初めてとなるだけにメンデス監督の手腕は未知数ではあるが、当初の不安材料は間違いなく軽減された。この新体制で、柏は2013年以来のタイトル奪還、そして来季のAFCチャンピオンズリーグ出場権獲得を目指す。
Reported by 鈴木潤
開幕時の予想布陣
基本フォーメーションは4-2-3-1だが、メンデス監督は状況に応じて4-3-3や4-1-4-1など複数のシステムを使い分けていくと明言している。
GKは"アカデミーが生んだ最高傑作GK"と呼ばれ、福岡で実戦経験を積んで柏に帰ってきた中村航輔がスタメン有力候補だ。最終ラインの争いは熾烈で、センターバックは鎌田次郎、中谷進之介、増嶋竜也、エドゥアルドの4人が横一線。彼らは実力的にも大きな差はなく序列はないに等しい。両サイドバックは、順当ならば右は今井智基、左は輪湖直樹が務めるはずだが、メンデス監督は甲府から獲得した爆発的なスピードを持つ伊東純也の"SBコンバート"を試しており、左にもU-23日本代表で五輪の出場権を勝ち取ったメンバーの1人、山中亮輔もいる。メンデス監督はスピーディーなサイドアタックを志向するだけに、伊東と山中の起用も十分あり得るだろう。
ダブルボランチは、依然としてチームの大黒柱の地位は揺るがない大谷秀和と、成長著しい小林祐介が有力か。中盤の両ワイドは左に大津祐樹、右にエデルソン、昨季は出場機会に恵まれなかった2人が、今季はここまで好調ぶりをアピールし、キャンプ中の練習試合では大きな得点源となっていた。トップ下は新加入のジュリアーノ ミネイロの出遅れもあり、今季はこのポジションで起用される茨田陽生が務める。そして1トップがディエゴ オリヴェイラという布陣だ。
ただ、攻撃的なポジションならどこでもこなせる田中順也が開幕までにコンディションを上げてきたなら、攻撃陣のポジション争いの序列や配置は大きく変わる。田中の存在が鍵を握りそうだ。
Reported by 鈴木潤
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