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FC東京
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今季のみどころ
首都クラブが、本気でリーグ制覇へと乗り出す。FC東京は昨季J1年間4位に終わり、Jリーグチャンピオンシップ出場をあと一歩のところで逃した。今季は、唯一手にできていない国内タイトルである悲願のJ1リーグ優勝に照準を定めて戦う。
クラブは2年間指揮を執ったマッシモ フィッカデンティ監督との契約を満了し、2008年から10年途中までチームを率いた城福浩監督の再任を決断。そして、GK権田修一 、DF太田宏介ら主力が抜けて戦力の大幅ダウンが懸念されたが、新たにGK秋元陽太、DF駒野友一、MF水沼宏太、MFハ デソン、FW阿部拓馬ら即戦力を獲得した。U-23韓国代表MFユ インスや、FC東京U-18DF柳貴博がトップ昇格するなど、若手選手の補強にも力を注いだ。さらに、U-23日本代表DF室屋成の正式加入も決まり、移籍市場では活発な動きを見せた。
船出を迎えた第二次城福体制では、『アクション・フットボール』を目指す。主体的にボールを動かし、ゴールへと迫る。一方で、ボールを奪われた直後から相手にプレッシャーを強めて奪い返し、永続的な攻撃を理想としている。城福監督は、そうした戦術をピッチの上に投影するためには「やはり日々のトレーニングしかない」と言い切る。
すでに2月9日には、日本勢の先陣を切って、チョンブリと一発勝負のACLプレーオフを戦い、9-0で完勝。4年ぶり2度目の本戦出場をかなえた。大量得点だけでなく、昨季までの堅守をベースにした手堅さも垣間見えた。「焦れずに耐えることができている」と、指揮官も守備には手応えをつかんでおり、いかに攻撃の形を増やしていけるかが、悲願達成のカギを握っている。選手たちは、昨季の悔しさを胸に異口同音にリーグ優勝を目標に掲げている。“天下取り”に本気となった首都クラブの姿が今季の味スタにはあるはずだ。
Reported by 馬場康平
開幕時の予想布陣
今季から指揮を執る城福浩監督は「選手の最大値を出しうる形を模索したい」と語り、2つのシステムを試してきた。指揮官は、その意図をこう口にしている。
「3バックも自分がやってきたシステムだが、今すぐに3つも4つもトライできるとは思っていない。ただ、2つは可能だと思ったので対戦相手にどちらが有効なのか、または戦況に応じて使い分けるようにしたい」
シーズン序盤は、攻守で均整の取れた4-4-2と、昨季までのベースを生かした4-3-3を併用することになりそうだ。
森重真人、丸山祐市のセンターバックコンビと、中盤の米本拓司、ハ デソンを中心としたビルドアップが、チームの生命線となる。中でも今季新加入のハ デソンは、クラブが待望してきたプレーメーカーだ。彼の右足から繰り出される長短自在のパスから多くの決定機が生まれるだろう。また、4-3-3システムに移行した場合は、梶山陽平がアンカーに入り、米本とハ デソンをインサイドハーフで起用する形にもトライしている。昨季とも一味違う新たなスタイルのサッカーを見せてくれるはずだ。
また、前線では阿部拓馬、水沼宏太が、いち早くチームにフィットした印象だ。今季初の公式戦となったACLプレーオフで共に得点を挙げるなど、チームの勝利にも貢献している。その攻撃陣の中心を担うのは、東慶悟だろう。指揮官からは「リーグの顔になってほしい」と、今季からチームの副キャプテンに任命されるなど、多くの期待を寄せられている。「優勝しか考えていない」と声高に叫ぶ東京の副将が、東京に多くの歓喜を起こしてくれるはずだ。
Reported by 馬場康平
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