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水戸
水戸
今季のみどころ
昨季、J2が22チームになって以降最高タイとなる13位を記録。さらなる上位を目指して挑む今季も昨季同様「ハイプレス・ハイライン」を合言葉に、前線からのアグレッシブな守備のスタイルを継続する。そして、新たにチームとして目指すサッカーについて西ヶ谷 隆之監督は「速守速攻」と説明。昨季よりもさらにスピードを生かしたサッカーを見せるためのチーム作りが行われている。
特に攻撃面において、昨季以上にスピードを意識したサッカーを見せることとなりそうだ。そのために今季は反町 康治監督から「浅野(拓磨)2世」と呼ばれたスピードスター前田 大然や右サイドのアタッカーとしてJ3のFC琉球で2年間22ゴールを挙げる活躍を見せた田中 恵太、さらに切れ味鋭いドリブル突破を武器とする左サイドのアタッカー外山 凌らスピードを武器とする選手を多く獲得。彼らの持ち味を生かしたスピード感あふれる攻撃が今季の水戸の武器となる。
そして、昨季よりも選手層が厚くなったことも明るい材料だ。毎年のように、主力の多くが他チームに移籍し、一からのチーム作りを余儀なくされていたが、今季はロメロ フランク(→新潟)やソン ジュフン(→新潟)、兵働 昭弘(→甲府)がチームを離れたとはいえ、それ以外の主力を残留させることに成功。そこに新たな戦力が加わり、チーム力を上積みすることができた。特に攻撃陣は特徴の異なる選手が揃っており、戦況や対戦チームの特徴によって選手を使い分けながら戦うことができるだろう。それが昨季との一番の違いと言えそうだ。
Reported by 佐藤 拓也
開幕時の予想布陣
システムは昨季同様4バックがベース。そして、開幕時は昨季の主力がレギュラーとして出場することとなりそうだ。
GKは「水戸のレジェンド」本間 幸司と昨季守護神の座を奪い取った笠原 昂史が熾烈なポジション争いを繰り広げており、どちらが開幕スタメンの座をつかむかはその日にならないと分からないというのが現状だ。ただ、チームとしてレベルの高いGKを2人そろっていることはこの上なく心強い。
DFラインは昨季後半戦のメンバーが名を連ねることとなりそう。守備のリーダー細川 淳矢が高いコミュニケーション能力を発揮して最終ラインをまとめあげる。
ロメロ フランクと兵働 昭弘が抜けたボランチは船谷 圭祐と佐藤 祥が起用されることが予想される。船谷がゲームを展開し、佐藤祥が相手の攻撃の芽を摘む。バランスのとれた2人のコンビが今季の中盤を支えることとなるだろう。ドリブル突破を武器とする湯澤 洋介と巧みなスペースランニングで流れを作り出す白井 永地の両ワイドコンビも健在。そこに田中 恵太や外山 凌らがいかに食い込んでくるかにも注目したい。
前線は柔らかさと強さを兼ね備えたポストプレーを得意とする新加入・林 陵平と今季から背番号10をつけることとなった佐藤 和弘が2トップを組む。練習から相性のよさを披露しており、2人の連係でゴールをこじ開けるシーンをたくさん見せてくれることだろう。さらに前田 大然、山村 佑樹、萬代 宏樹、宮本 拓弥らタイプの異なるストライカー陣が控えており、状況に応じた選手起用も勝負のポイントとなるだろう。
Reported by 佐藤 拓也