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札幌
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今季のみどころ
昨シーズン、一昨シーズンともに10位に終わってしまったものの、視線は決して下がらない。今シーズンはトップ2入りを果たしてJ1への自動昇格切符を掴み取ることを絶対的な目標として、これまで以上に高いモチベーションで長丁場のリーグ戦へと挑んでいく。
そうした強気の姿勢はオフの戦力補強からもハッキリと見て取れる。昨シーズンは数多くのチャンスを作りながらも得点に結び付けきれないという、決定力不足が絶対的な課題として露呈した。そんな明確な課題をクリアすべく、「シュート、ラストパスにおける質の高さを持った選手を迎え入れた」と強化責任者でもある三上大勝GM(ゼネラルマネジャー)は説明する。ヘイス、マセード、ジュリーニョといった3名の新ブラジル人選手はどれも攻撃的なポジションの選手ばかり。こうした、ある種思い切った選手補強を敢行するチームは、近年のJリーグでは稀有な存在と言っていいだろう。
他方で守備面には神戸から長身のベテランDF増川隆洋を獲得。基本的には昨シーズンまでの3バックシステムを採用していく模様だが、増川という実力者が加わったことで今シーズンは要所で4バックも導入される可能性がありそうだ。
そして、これら即戦力と目される補強が、選手の入れ替えではなく、昨シーズンの主軸のほとんどが残留を果たした上で加わっていることがやはり大きい。川崎Fからの期限付き移籍で加わり、昨シーズンのリーグ戦でチーム最長時間出場を果たした福森晃斗が移籍期間を延長しており、もちろん天才・小野伸二と稲本潤一も健在。若手のホープである荒野拓馬やU-23韓国代表GKのク ソンユンもさらなる飛躍をめざす。
例年であれば、毎年のようにU-18から何人もの選手がトップ昇格を果たし、そうした話題で盛り上がるのが育成型クラブである札幌の姿だったが、このオフはトップ昇格者がゼロで、新加入はすべて即戦力として期待される選手だけ。シビアに結果を追い求める、札幌にとって本当の勝負とも言える2016年シーズンがいよいよ幕を開ける。
Reported by 斉藤宏則
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