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2017Jリーグ開幕特集 2017Jリーグ開幕特集

神戸
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高橋 秀人や田中 順也ら即戦力が新加入。初戴冠への“ピース”揃う

今季のみどころ

昨季2ndステージ2位、年間7位とクラブ記録を更新した神戸。11得点でチームに貢献したペドロ ジュニオールが鹿島へ移籍したものの、今オフはそれを忘れさせるほどの大型補強に成功。1月20日の新加入選手発表記者会見では指揮官の口から「3年ぶりにタイトルを狙えるチームを指揮できる。やり甲斐を感じている」と力強い言葉も飛び出した。戦力的に見れば“台風の目”から“本命”にシフトしたと言っていい。

興味深いのはネルシーニョ・チルドレンのCB渡部 博文とFW田中 順也の加入だろう。渡部は磐田へ移籍した高橋 祥平の穴埋めではなく、新しいDFリーダーとしても期待される。沖縄キャンプを「フィジカル面も戦術面も含め内容の濃い10日間だった」と話すように、すでに神戸の戦い方を理解。スタメンが確約されたわけではないが、かなりの手応えがあったようだ。

また、柏時代に指揮官とともに数々のタイトルを手にしてきた田中順も「キャンプではかなり走り込んでフィジカルもいい感じに上がった。神戸ではゴールという結果を残さないと評価されないので、常に結果にこだわりたい」と、すでに戦闘モードに入っている。レアンドロや橋本和ら“チルドレン”とも即フィットするだろうと考えれば、この2人の加入はとてつもなく大きいと言えそうだ。

さらにFC東京からボランチ高橋 秀人、G大阪からMF大森 晃太郎、湘南からFW大槻 周平らJリーグで実績を残している選手も加入。キャプテン2年目の渡邉 千真は「まだゲームをしてないので何とも言えないけれど、選手層は昨年以上に厚い。キャンプでは、すでにチーム一丸の雰囲気もできていたので開幕が楽しみ」と話す。

ネルシーニョ体制3年目。3度目の正直ならぬ“3年目”の正直でクラブ初タイトルを狙う。

Reported by 白井 邦彦

開幕時の予想布陣
開幕時の予想布陣

フォーメーションは昨シーズンと同じ4-2-3-1と4-4-2の併用を基本に、相手に合わせたオプションを用意すると思われる。田中 順也の「沖縄キャンプではFWしかやっていない」という言葉を鵜呑みにすれば、最も基本は4-4-2か。これをベースに話を進める。

正GKは昨季J1優秀選手で韓国代表のキム スンギュで決まり。控えはベテラン徳重 健太。長いシーズンを考えれば、元日本代表GKを父に持つ前川 黛也、神戸アカデミー育ちの吉丸 絢梓がどこまで進化するかが一つのポイントになる。

CBは北本 久仁衛、伊野波 雅彦、岩波 拓也、東 隼也が残り、仙台から渡部 博文も加入。昨季以上の布陣に。両SBも昨季全試合出場の高橋 峻希、左の職人・橋本 和を軸に、U-19日本代表の藤谷 壮、山口 真司の下部組織組が控える。MF松下 佳貴と東のSB起用も考えられるため、選手層の面で心配はない。

ボランチは高橋 秀人が「沖縄キャンプではニウトンとも組んだし、(藤田)直之とも組んだ」と話すように、この3人が軸か。だが、指揮官の信頼が厚い三原 雅俊も有力。さらに田中 英雄、松下もいるだけに、スタメン争いはシビアだ。

右SHは小川 慶治朗、小林 成豪、中坂 勇哉のアカデミー出身者のサバイバルか。同様に左SHは2年連続二桁得点の渡邉 千真を軸に、大森 晃太郎、中坂、さらに田中順、松下らもポジションを争いに加わりそうだ。

FWはレアンドロと誰が2トップを組むかに焦点が集まる。最有力は柏の元同僚でもある田中順だが、渡邉という選択肢も十分にある。ここに湘南から新加入の大槻 周平が加わる。大槻は「神戸はいいパスが出てくるのでゴールを決めるだけ。その中で前線からの守備やポストプレーなどいかに“自分”を出せるかが勝負所かな」と話す。

Reported by 白井 邦彦

※予想スタメンは2月7日時点のものです。

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