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新生トリコロール軍団の船出、“O-30”が舵を切る!

今季のみどころ

中村 俊輔をはじめとする主力級選手数名がチームを去り、劇的にモデルチェンジ。大幅な若返りを慣行し、現在30歳代の所属選手は38歳の中澤 佑二を筆頭に、栗原 勇蔵と中町 公祐、飯倉 大樹の4人のみとなった。

期待の新戦力は、司令塔候補のマケドニア代表ダビド バブンスキーと、ポルトガル人の点取り屋ウーゴ ヴィエイラ。昨年は齋藤 学らのサイド攻撃に偏っていたが、中央攻撃の迫力が増せば、相手にとって脅威に。また、Jからの移籍組のボランチ扇原 貴宏の展開力、右サイドバック松原 健の高精度クロスも武器になれば、攻撃力の大幅アップが見込める。さらに、“アジア枠”での登録可能な豪州代表CBのミロシュ デゲネクを獲得し、守備の補強にも成功。復権への期待を抱かせるほど戦力的には整った。

しかし変革期だからこそ、ネガティブな要素もつきまとう。まず、新外国人選手が前評判どおりの活躍ができるかどうか。特にウーゴ ヴィエイラは昨年、「大物」の触れ込みで加入したカイケが低調だった前例があるだけに、フタを開けるまで実力は未知数と言わざるを得ない。また、若手の成長具合も気になるところ。チームの成熟度が高い浦和や鹿島らと比較すると、彼らの飛躍なくして優勝争いは演じられない。

そういう意味では、30歳オーバーの選手の存在がより大きくなりそうだ。彼らが軸となり、チーム戦術をいち早く浸透させることが急務。第1節に浦和、第3節に鹿島と開幕早々に優勝候補との対戦が控えているだけに、急ピッチで改革を進めなければいけない。

Reported by 小林 智明(インサイド)

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