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FUJI XEROX SUPER CUP 2017

川崎F
川崎F

鬼木 達新監督とともに挑戦する継続と構築の一年

今季のみどころ

5シーズンの長きに渡りチームを率いた風間 八宏前監督が昨季をもって退任。その攻撃的サッカーを引き継ぐのはコーチとしてチームを支えてきた鬼木 達監督となった。鬼木監督が託されたのは、攻撃的サッカーの継続に加え、ここ一番で勝てるチームへの変貌というタスクの実現とその結果としてのタイトル奪取だ。

その方法論の一環として、まず施されたのが補強だ。大宮から移籍の家長 昭博、G大阪から移籍の阿部 浩之。新潟からは舞行龍 ジェームズといった選手たちを獲得。今季は特に、攻撃の大黒柱として活躍していた大久保 嘉人がFC東京に移籍しており、その穴を埋める必要がある。大久保は得点王を逃したとは言え、昨季は15点を積み重ねており、得点源として活躍。決定的なパスを通す視野の広さも持ち合わせており、攻撃面での貢献度は高かった。家長にはこの大久保に変わる活躍を期待したいところ。川崎Fへの移籍後、すぐに始まった1次合宿ですでにチームに馴染んでおり、あとは連携を高めるのみとなっている。ただし、鬼木監督はまずは守備面での約束事の徹底からチーム作りを始めており、攻撃の整備はもう少し先になりそう。

新任の鬼木監督は、まず選手たちに局面での激しさや球際の強さなどの戦う姿勢を求めている。また、戦術面ではチームとして守備のルールを整備。攻守の切替時の激しさやFWに対してのプレスバックの徹底などが練習の中で落とし込まれている。そうした準備の結果として、過度に守備に意識が引きずられてしまわないかが、懸念材料となっている。

風間監督が作ってきた攻撃的なサッカーというスタイルを崩すこと無く守備のエッセンスを取り込んで、攻守のバランスのいいチームが作れるかどうか。試される事となる。

Reported by 江藤 高志

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