出場クラブ紹介
マメロディ・サンダウンズマメロディ・サンダウンズ
カナリア色のシャツと青いパンツのホームユニホームから、“ブラジリアンズ”の愛称で親しまれるマメロディ・サンダウンズ。創設は1970年と長い歴史こそ持たないが、1996年から始まった南アフリカのプレミアサッカーリーグで最多7度の優勝を誇る。
CAFチャンピオンズリーグの決勝には2001年に初めてたどり着いたが、エジプトのアルアハリに2試合合計1-4で敗北。今年10月、15年ぶり2度目のファイナルでエジプトのザマレクを合計3-1で下し、ついに積年の悲願を達成した。
2006年から2010年まで、南アフリカ代表でカルロス パレイラ監督のアシスタントを務めていたピトソ モシマネが指揮を執るチームは、国内最高クラスの選手たちと外国籍選手で構成されている。その中心は、主将のフロンフォ ケカナだ。常に足を止めることなくバイタルゾーンをパトロールする一方、ボールを持てば、正確な長短のパスでゲームを構築する。右足には長距離砲を備えており、3月の代表戦で決めた超ロングシュートは今年のFIFAプシュカシュ賞にノミネートされた。
前線はレオナルド カストロ、カーマ ビリアト、キーガン ドリーの“CBD”と呼ばれるレギュラートリオが軸となる。中央のカストロがボールを収め、スピード自慢の両ワイドが仕掛けていく。また指揮官が「新たな鉱石」と呼ぶライジングスター、パーシー タウにはジョーカーとして期待がかかる。
南アフリカ勢として初出場する今大会では、「何よりも最初の試合に勝利することだけに集中する」とエースのカストロは話し、モシマネ監督も現実的な着地点を見据えている。
「我々はアフリカを代表してこの大会に臨む。財政面の話をすれば、うちはレアル・マドリーの5%にも満たないし、アトレティコ・ナシオナルにも及ばない。だからベスト4に入り、3位になれれば、とても嬉しい。アフリカの力をお見せしよう」
ブラジルを代表する名将の薫陶を受けた指揮官が指揮するカナリア軍団が、同じくブラジルの影響を色濃く受けた鹿島に挑む。