出場クラブ紹介
オークランド・シティーFCオークランド・シティーFC
オークランド・シティはクラブワールドカップの常連だ。5大会連続8度目の出場はどちらも最多記録。オセアニアという地の利があるのは否めないものの、2004年に創設されたばかりのクラブとしては偉業と言える。
過去7度の参戦における最高成績は2014年の3位。開催国モロッコのモグレブ、アルジェリアのセティフと北アフリカ勢を連破し、準決勝では南米王者サン・ロレンソに延長の末に惜敗した。奇跡的な躍進は、クルス・アスルとの3位決定戦でのPK戦による勝利で晴れやかにフィナーレを迎え、オセアニア勢として初の銅メダルを手にした。
この快挙を肌で知るメンバーの多くが、現チームを構成する。ジョアン・モレイラ、ライアン・デ・ブリース、ファブリシオ・タバーノ、マリオ・ビレン、アンヘル・ベルランガ、キム・デウク、そしてかつてFC岐阜に所属した岩田拓也らが今もレギュラーポジションを担い、就任7年目のラモン・トリビュリエチ監督の標榜するスタイルを体現する。バルセロナ生まれのこのスペイン人指揮官は、故郷のメガクラブにも通じるパスサッカーの信奉者だ。4-3-3のシステムも同じだが、よりクラシカルにウイングの突破力を生かす。
今大会への意気込みは高く、準備にも抜かりはない。11月26日のリーグ戦で勝利して首位をキープした後、香港に飛び、29日の香港レンジャーズとの親善試合でも4-1と快勝。エースのジョアン・モレイラが2得点を挙げるなど、好調を維持している。そして翌30日には早々に来日し、12月2日には相模原との親善試合が予定されている。
「(8日の大会初戦について)日本勢との試合はタフなものになるはずだが、僕たちはしっかりと準備しているので、楽しみだよ。8日間の準備期間には、親善試合も組まれているし、この寒さにも慣れることができるだろう」と19歳のニュージーランド代表クレイトン・ルイスは話した。
3日に決まるJリーグ王者の前に、ネイビーブルーズ(オークランドの愛称)が立ちはだかる。