出場クラブ紹介
鹿島アントラーズ鹿島アントラーズ
年間勝点で3位だった鹿島アントラーズが、チャンピオンシップで同2位の川崎フロンターレ、同1位の浦和レッズを撃破して、今年のJリーグ王者に輝いた。開催国代表として、初のクラブワールドカップ出場を決めている。
今季の鹿島は開幕戦でG大阪に勝利を収めたのを皮切りに、FC東京、広島と強豪クラブを次々と撃破。終盤は浦和との直接対決を制したのを含む6連勝と、圧巻の強さを見せつけて、見事に1stステージ優勝を成し遂げた。
チームの基盤となったのは17試合でわずか10失点の守備にある。90分間絶え間ないプレスと最終ラインの強度が、リーグ最高の堅守を実現した。
一方で攻撃面もエースの金崎 夢生をはじめ、赤﨑 秀平、遠藤 康ら質の高いアタッカー陣が躍動。柴崎 岳のパスワークも冴えわたり、鈴木 優磨といった若手の台頭もあった。
ところが主軸のひとりであったカイオが移籍した2ndステージに入ると、チームはよもやの失速。原因はストロングポイントであったはずの守備が崩れてしまった点にある。5節の浦和戦から3連敗を喫し、1stステージの10失点に並ぶと、その後も勝ち負けを繰り返し、なかなか浮上のきっかけを見いだせなかった。
さらに14節の大宮戦から4連敗と、1stステージの強さは鳴りを潜め、結局2ndステージは6勝2分9敗で11位に沈んだ。
それでも伝統の勝負強さは健在で、チャンピオンシップ準決勝では川崎Fを1-0で下すと、浦和との決勝では第1戦を落としながらも、第2戦で劣勢をはねのけて逆転勝利。浦和の攻撃を封じ込める堅守と、エース金崎 夢生の決定力を生かし、見事に頂点に立った。
クラブワールドカップでも同様に、相手に隙を与えない激しい守備が肝となるだろう。素早いプレスでボール奪取を繰り返し、前線の速さを生かすショートカウンターを繰り出せるかどうか。3位に輝いた昨年のサンフレッチェ広島を上回る活躍を期待したい。