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FOCUS POINT
ここに注目!

試合のみどころ

 8月以降、苦戦が続いていた名古屋だったが前節はG大阪を下し、7試合ぶりに白星を確保。勝点を50に伸ばし、4位に順位を上げている。勝利をもたらしたのは藤井 陽也だ。22歳のセンターバックが前半26分に決めた先制ゴールが決勝点となった。
 今季の名古屋は開幕2連勝と好スタートを切り、4節からは9試合負けなしを記録するなど安定した戦いを続けていた。しかし10番を背負うマテウス カステロが移籍した夏場以降に突如失速。24節からは6戦未勝利と大いに苦しんだ。
 守護神のランゲラックを中心とした強固な守備組織を備える一方で、課題は得点力不足にある。複数得点を奪えない試合が続き、なかなか勝利を手にできなくなった。それでもキャスパー ユンカーをはじめ、永井 謙佑や今夏に復帰した前田 直輝ら質の高いアタッカー陣が揃うだけに、彼らの決定力に期待がかかる。強度の高い守備からの素早いカウンターで相手ゴールに迫りたい。
 対する鳥栖は前節、新潟と引き分け今季初の連勝はならなかった。それでも先制されながらもすぐさま追いつく反発力を示すなど、随所に鳥栖らしさを見せつけている。
 攻守両面でハードワークできるのが鳥栖の強みだ。ボランチの河原 創を筆頭に、各選手がピッチ上を所狭しと走り回る。第30節終了時点で1試合当たりのチームの平均走行距離数は121.282kmで、これは2位の横浜FMの116.595kmを大きく上回り、断トツでリーグトップの数字となっている。
組織的な戦いを実現する一方で、西川 潤や樺山 諒乃介ら活きの良いタレントも控える。現在は12位にとどまってはいるものの、残り試合でさらなる浮上を実現し得るポテンシャルを秘めている。
3月に行われた両者の前回対戦では、1-0で鳥栖が勝利を収めている。今回も鳥栖がボールを保持し、名古屋がカウンターを狙う構図は変わらないだろう。いずれにせよ、1点を争う緊迫した一戦となることは間違いない。


FOCUS PLAYERS
注目選手

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名古屋グランパス FW77キャスパー ユンカー
今季浦和からの期限付き移籍で加わったデンマーク出身の左利きのストライカー。スピード溢れる飛び出しでカウンターを先導し、質の高いフィニッシュワークでゴールを量産。SNSの発信上手で、ラーメン好きとしても知られる。
名古屋グランパス DF17森下 龍矢
驚異的なスタミナとスピードを誇るウイングバック。左サイドで相手の侵入を防ぎながら、チャンスと見るや躊躇なく前方に飛び出し、攻撃に勢いをもたらす。攻守両面でスケールアップした今季は日本代表にも選出された。プロデビューしたクラブである鳥栖との古巣対戦で成長を示したい。
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サガン鳥栖 MF5河原 創
今季、熊本から加入した鳥栖のダイナモは、ここまで全試合にフル出場を続ける代えの利かない存在だ。広いエリアをカバーする運動量が持ち味で、あらゆる場面に顔を出しボールに関わり続け、質の高いキックで好機を生む。
サガン鳥栖 MF10小野 裕二
若くして横浜FMの10番を背負い、海外でのプレー経験も重ね30歳になった現在は鳥栖の頼れるエースになった。卓越したテクニックで違いを生み、力強いフィニッシュワークでゴールを奪い取る。今季はすでにキャリアハイの9得点を記録している。

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