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FOCUS POINT
ここに注目!

試合のみどころ

 優勝候補の一角に挙げられた川崎Fだったが、今季は苦しいシーズンを過ごしている。
 開幕戦で横浜FMに敗れたのを皮切りに、その後もエンジンはかからず、夏場には3連敗を喫するなど、優勝争いに絡むことはできなかった。シーズン終盤に来て持ち直したかに見えたが、ここ2試合は勝ち切れていない。それでも30節の福岡戦では1-2で迎えた終盤に3ゴールを奪って逆転勝ち。前節の京都戦では2点のビハインドを追いつく粘りを披露するなど、随所に川崎Fらしさを見せている。
 苦しんだ要因はリーグワースト5位の45失点を喫している守備にある。このポイントの修正が復調のためには求められるだろう。一方で攻撃面では今季復帰した宮代 大聖の成長は頼もしいものの、小林 悠、家長 昭博らベテランが思うような結果を残せていない。起爆剤として期待されたバフェティンビ ゴミスにもまだJリーグ初ゴールは生まれていない状況だ。現在9位と不本意な順位に留まるなか、今季のホーム最終戦で意地を見せたいところだ。
 対する鹿島も起伏の激しいシーズンとなった。4節から4連敗を喫するなど低迷したが、9節からは5連勝を含む9戦負けなしと復調。ところがシーズン終盤に来て勢いに陰りが見え、現在は5戦未勝利と再び結果を出せない状況に陥った。
 前節の柏戦では先攻されながらも終盤に追いつく粘りを見せたが、得点力に課題を残す戦いが続いている。ここまで13得点を記録するエースの鈴木 優磨の存在が光る一方で、他の攻撃陣にも結果が求められるだろう。
 2月に行われた前回対戦では、川崎Fが終盤の2ゴールで2-1と逆転勝利を収めたが、果たして今回はいかなる決着を見るか。多くの勝利の味を知る両者の意地とプライドがぶつかり合う白熱の一戦に期待したい。


FOCUS PLAYERS
注目選手

focus player
川崎フロンターレ FW18バフェティンビ ゴミス
今夏に加入した元フランス代表ストライカー。強靭なフィジカルを利したプレーに特長があり、身体を張ったポストワークと力強いフィニッシュワークを備える。ここまで3アシストも得点はなく、来日初ゴールが待たれる。
川崎フロンターレ MF14脇坂 泰斗
2年連続でベストイレブンに輝いたリーグを代表するプレーメーカー。技術と視野の広さを生かしたパスワークに定評があり、正確なプレースキックで好機を演出。得点力を高めた今季はキャリアハイの8ゴールを記録する。
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鹿島アントラーズ MF25佐野 海舟
今季町田から加入したボランチは、初のJ1の舞台でも堂々たるパフォーマンスを披露。鋭い出足でボールを奪い取り、そのまま持ち上がって攻撃に迫力をもたらす。11月には日本代表に初招集され、鮮烈なデビューを飾った。
鹿島アントラーズ MF14樋口 雄太
豊富な運動量を駆使し、常にボールに関わり続ける不可欠な存在だ。身体を張った守備でピンチの芽を摘み取り、正確なキックで決定機を演出。中央でもサイドでも機能し、ここまでリーグトップの12アシストを記録している。

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