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スーパーカップ2025
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決勝プレビュー

最多5度目の優勝へ進むG大阪に、トップチーム仕込みの鹿島が挑む2014年12月22日(月)

(C) J. LEAGUE PHOTOS

Jリーグ誕生後に産声をあげたJユースカップ Jリーグユース選手権大会が12月23日(火・祝)、22回目の決勝戦を迎える。この栄えあるファイナルマッチに勝ち残ったのは、FW宇佐美 貴史らを擁した第16回大会(2008年)以来5度目(歴代最多)の優勝を狙うガンバ大阪ユースと、DF後藤 圭太(現・岡山)らを擁した第12回大会(2004年)以来3度目の優勝を狙う鹿島アントラーズユースの2チームとなった。

トップチームもユース出身者が活躍しつつリーグ優勝を争っていた両チームだが、どちらも「お兄さん」たちから大きな刺激を受けてこの大会に臨んでいる。3冠を達成したトップチームの存在は当然ながら大きな刺激だ。来季からそのチームへ昇格するFW妹尾 直哉は「横の練習場で練習しているので、盗めるものを盗みたいと思って観ていた」と言う。来年は宇佐美とポジション争いだねと向けるとさすがに笑っていたが、次から次へとユース出身者が活躍しているだけに、その存在は身近だ。

一方、鹿島にしてもトップチームの存在は大きい。毎試合、ホームゲームを「観させる」ことに加えて、今年からはトップチームとの練習試合を大幅に増やし、その数は何と10回以上。まさに胸を借りることで、そのエッセンスを吸収し続けた1年だった。「柴崎 岳さんは本当にプレッシャーをかけても全然焦らない。相手にされていない感じ(笑)」と、FW色摩 雄貴がニコニコと話す様からは、彼らがどれほど大きな刺激を受けてきたかがよく分かった。「元祖3冠」を為し遂げた黄金期の鹿島のメンバーである熊谷 浩二監督は「トップチームには本当に感謝している」と言葉に力を込めた。

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妹尾に加えて、FW高木 彰人、MF堂安 律、MF岩本 和希、MF市丸 瑞希らアイディアと“遊び心”にあふれたアタッカーがそろうG大阪に対するのは、球際での戦いを徹底して重視し、「試合運びと勝負に徹する」(熊谷監督)アントラーズスピリットを叩き込まれた鹿島。恐らくG大阪がボールを支配する時間が長くなりそうだが、それは鹿島側にとっても織り込み済み。MF千葉 健太、DF町田 浩樹、DF寺門 宥斗らソウルフルな守備を見せる選手たちがその攻勢を耐え切り、出場停止明けとなるトップチーム昇格内定のFW鈴木 優磨らが待つ攻撃陣につなげれば、勝機も見えてくるだろう。

夏のadidas CUP 2014 第38回日本クラブユースサッカー選手権(U-18)大会のラウンド16で対戦したときはG大阪が開始1分に高木のゴールで先制し、主導権を奪って4-2で勝利。G大阪にしてみるとその再現を狙いたいところであり、鹿島にしてみればそれだけは避けたい展開と言える。まずは最初の攻防が大きなポイントとなりそうだ。

12月23日、ヤンマースタジアム長居にて22回目の「Jユース王者」が決定する。G大阪か、それとも鹿島か。最後まで目の離せない攻防となるだろう。

川端 暁彦

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