TEAM INFO 決勝進出チーム紹介
名古屋グランパス
リーグカップ最高成績 |
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近年のリーグカップ成績 |
ベスト4(2023) ベスト8(2022) 優勝(2021) ベスト8(2020) ベスト8(2019) |
PICK UP 注目選手
◼︎ 稲垣選手の上位スタッツ
タックル総数
91
(Jリーグ3位)デュエル勝利総数
92
(Jリーグ3位)こぼれ球奪取総数
123
(Jリーグ6位)◼︎ ランゲラック選手の上位スタッツ
セーブ総数
84
(Jリーグ5位)PA外シュートキャッチ率
60.5%
(Jリーグ6位)クリーンシート総数
7
(Jリーグ10位)◼︎ 森島選手の上位スタッツ
ミドルサードスプリント回数
185
(Jリーグ6位)被ファウル総数
55
(Jリーグ8位)スルーパス総数
58
(Jリーグ12位)◼︎ 永井選手の上位スタッツ
右足得点数
6
(Jリーグ10位)トップスピード
35.0km/h
(Jリーグ11位)アタッキングサードスプリント回数
263
(Jリーグ13位)TEAM STYLE チームスタイル
開幕当初は3-1-4-2の攻撃的布陣で臨んだが、3連敗と結果を出せず、3-4-2-1の布陣に回帰し、安定感を取り戻した。守護神のランゲラックと3バックが築く守備は堅牢さを備え、中盤では稲垣祥が広範囲に動いて、ボール奪取に奔走。前線では森島司が創造性をもたらし、永井謙佑やキャスパー ユンカーが鋭く背後を突き、ゴールに迫る。
総得点数
40
(14位)1試合平均得点数
1.2
(12位)失点総数
41
(6位)1試合平均失点数
1.2
(7位)1試合平均パス数
387.4
(16位)平均ボール支配率(%)
45.5
(16位)1試合平均走行距離
113
(9位)1試合平均スプリント回数
123
(9位)1試合平均タックル総数
17.2
(6位)1試合平均空中戦勝利数
20.3
(4位)※2024年10月20日(日)試合終了時点の明治安田J1リーグリーグ戦の数値になります
STORY 決勝までの道のり
PLAYER 選手一覧
-
GK 1
ランゲラック
- 193cm/79kg
- 1988/8/22
-
GK 16
武田 洋平
- 189cm/84kg
- 1987/6/30
-
GK 35
ピサノ アレックス幸冬堀尾
- 195cm/84kg
- 2006/1/10
-
GK 37
杉本 大地
- 187cm/83kg
- 1993/7/15
-
DF 2
野上 結貴
- 180cm/72kg
- 1991/4/20
-
DF 3
ハ チャンレ
- 188cm/90kg
- 1994/10/16
-
DF 4
井上 詩音
- 184cm/77kg
- 2000/4/25
-
DF 20
三國 ケネディエブス
- 193cm/85kg
- 2000/6/23
-
DF 24
河面 旺成
- 184cm/77kg
- 1994/5/3
-
DF 44
森 壮一朗
- 180cm/68kg
- 2007/6/29
-
DF 46
大磯 竜輝
- 187cm/75kg
- 2004/12/5
-
DF 55
徳元 悠平
- 170cm/73kg
- 1995/9/12
-
MF 5
吉田 温紀
- 181cm/75kg
- 2003/4/29
-
MF 7
和泉 竜司
- 173cm/71kg
- 1993/11/6
-
MF 8
椎橋 慧也
- 178cm/75kg
- 1997/6/20
-
MF 14
森島 司
- 175cm/67kg
- 1997/4/25
-
MF 15
稲垣 祥
- 176cm/72kg
- 1991/12/25
-
MF 17
倍井 謙
- 173cm/68kg
- 2001/4/4
-
MF 19
重廣 卓也
- 179cm/70kg
- 1995/5/5
-
MF 27
中山 克広
- 180cm/70kg
- 1996/7/17
-
MF 32
鈴木 陽人
- 165cm/65kg
- 2005/5/17
-
MF 33
菊地 泰智
- 160cm/60kg
- 1999/5/7
-
MF 34
内田 宅哉
- 177cm/71kg
- 1998/6/2
-
MF 41
小野 雅史
- 172cm/69kg
- 1996/8/9
-
MF 43
西森 悠斗
- 171cm/60kg
- 2006/5/23
-
MF 45
ホセ カラバリ
- 173cm/70kg
- 1997/5/19
-
MF 66
山中 亮輔
- 174cm/71kg
- 1993/4/20
-
FW 10
パトリック
- 187cm/85kg
- 1987/10/26
-
FW 11
山岸 祐也
- 183cm/80kg
- 1993/8/29
-
FW 18
永井 謙佑
- 177cm/72kg
- 1989/3/5
-
FW 28
榊原 杏太
- 168cm/63kg
- 2001/10/20
-
FW 42
杉浦 駿吾
- 174cm/70kg
- 2006/5/14
-
FW 77
キャスパー ユンカー
- 186cm/76kg
- 1994/3/5
-
FW 99
アヴェレーテ イーブス
- 180cm/76kg
- 2003/3/6
INTERVIEW インタビュー
GK 1 ランゲラック(名古屋グランパス)
いいストーリーを日本で残せた。
決勝でも思い出を
ルヴァンカップ決勝を戦う名古屋グランパスの絶対的な守護神・ランゲラック。
今季限りでクラブを去る“レジェンド”に、ファイナルを戦う上でのポイントや、ファン・サポーターへの思いなどを聞いた。
聞き手:斎藤 孝一
2021年の決勝は素晴らしかった。今回も特別な試合になる
――ランゲラック選手にとって今大会の意味はどんなものですか。
「これが2回目の決勝になります。すごく楽しみにしていますし、すごく重要な試合、そして間違いなく特別な試合になると思っています。プライムラウンド・準々決勝(広島戦)ではPK戦までもつれ込みながら勝ち上がることができ、準決勝(横浜FM戦)も難しい試合でした。その中でファンやサポーターの方々が、苦しいときもいい状況のときも常に背中を押してくれました。その方々のためにも決勝で勝利を収めて、ファンやサポーター、グランパスファミリーのみなさんにカップを掲げる姿を見せることができればと思っていますし、一緒に喜びを分かち合うことができればと思っています」
――前回優勝時、2021年の決勝は新型コロナウイルスによるパンデミックの中での開催でした。
「今回はファン、サポーターの方々がいっぱい応援にきてくれると思いますし、スタジアムも満員になるでしょう。新潟のサポーターもたくさん訪れると思いますが、名古屋のサポーターも間違いなく大きな声援でいい雰囲気を作ってくれるはずです。2021年の決勝戦はとてもいい思い出として記憶に残っているので、今回もそうなることを願っています」
――C大阪との激闘でしたね。
「ピッチにいるすべての選手が勝利のために戦ったすごい試合でした。コロナ禍により満員ではありませんでしたが、それでもまるで満員のような素晴らしい雰囲気を作ってくれたことに感謝していますし、試合によっては難しい試合とか、苦しい時間帯とかいろいろありますが、あの試合は最初から最後までいい雰囲気の中で戦えたという記憶があります。その中でカップを掲げることができて、本当にいい思い出になっています」
――今年のルヴァンカップは1stラウンド・2回戦をピサノアレクサンドレ幸冬堀尾選手、同3回戦とプレーオフラウンドの第1戦は武田洋平選手がゴールマウスを守りました。どう見ていましたか。
「武田もピサノも素晴らしいGKで、一緒に練習できてすごく光栄だと思っています。そもそもいいGKでなければ、ああやって試合に出るチャンスはありません。何分試合に絡んだかはそれほど関係なく、1分でもフル出場でも試合に出るということが誇らしいこと。その試合の中で何をしたのか、そのプレーのすべてが大事なことです。ルヴァンカップはチーム全員で獲得しなければいけないタイトルです。この決勝の舞台にたどり着けたのは、誰か一人のおかげではなく、チーム全体の力だと思っています」
――柏とのプレーオフラウンド第2戦ではランゲラック選手がピッチに立ち、試合終了間際のビッグセーブで同点弾を阻止して勝ち上がることができました。
「GKとしては『常にスーパーセーブをしないといけない』と、狩りにいくような感覚で臨んでいます。柏戦のセーブに関しては、後半アディショナルタイムでしたけど、ああやって防ぐことができてすごくよかったと思います」
――ランゲラック選手としては、スーパーセーブがあるほうがいい試合だと考えますか、それともないほうがいい試合だと考えますか。
「できればボールに触らないような試合があるとうれしいですね。ボールがGKのところまでこなければ完璧な日、いい試合だと言えると思います。でも、ボールがこなくても試合中はいろいろなことが起きるので、GKもいろいろなことをしないといけません。セーブをしなくていい試合だったとしても、常に忙しく声を出したり、動いたりしていると思いますよ」
――広島とのプライムラウンド準々決勝・第2戦は、PK戦でキッカーを務めて成功させ、相手のPKも2本セーブするという大活躍でした。
「PKはすごく落ち着いて蹴ることができたと思っています。GKは多くの責任を負わなければいけないポジションですが、ああやってキッカーとして使われたということは、さらに上のステップの責任を負わないといけません。そういう覚悟で臨みました。でも、常にシュート練習をしていますし、シュートを打つことは特に不慣れではありません。GKがキッカーになるというのはあまり見かけませんが、特別なことではなく普通のことだと思っていたので、しっかりと決めることができたと思います」
――準決勝も難しい試合になりました。
「とても難しい試合だったと思います。横浜FMはとても力強くパワフルなプレーでプレッシャーをかけてきました。ただ、いいチームはそういうことをしてきますし、さらにいいチームはそのプレッシャーをはね返して、生き延びていく方法を自分たちで探し出すことができると思っています。準決勝もなんとか僕たちにとっていい結果になりましたが、それも応援してくださった方や周りの方々がすごくいい雰囲気を作ってくれたおかげだと思っています」
新潟は危険な選手が多い。最後までアグレッシブに戦う
――決勝の相手、新潟のイメージはいかがですか。
「すごくいいチームだという印象を持っています。小野(裕二)選手とか太田(修介)選手とか、危険なシチュエーションを作る選手がそろっていますし、とても攻撃的なチームだと思っています。僕たちにとっての問題を生み出すような選手ばかりですよね。それに備えて僕たちはアグレッシブにプレーしなければいけないと思っていますし、攻撃的にプレーすることができれば、とてもいい試合になると思っています」
――9月18日のJ1第29節では3-0で勝利しています。
「それは過去の話です。9月はいいパフォーマンスを見せることができましたけど、その試合と今回の決勝というのは全く関係なく、いつもどおりしっかり準備をして臨まなければいけないと思っています」
――「アグレッシブ」という言葉がありましたが、勝負のポイントになる言葉ですね。
「アグレッシブで強く、ハードなプレーができれば、いいパフォーマンスが出せると思います。そうすれば、僕たちの最高のサッカーを見せることができる。最初の瞬間から最後まで、アグレッシブにプレーすることが大切です」
――個人としてはどんなプレーを見せたいですか。
「とにかくいいパフォーマンスを見せること。ただ、それはこの決勝だけではなくて、どの試合でも最高のパフォーマンスを見せないといけないと思ってプレーしてきました。だから、決勝もそういう考えで臨みます。もちろん、自分にとってもグランパスファミリーにとっても特別な試合になることは間違いないです。ただ、自分の頭の中では、選手としてまずいつもどおりの準備をしないといけない。特別な試合だからといって何かを変えることは考えていません」
本当に日本が大好き。みなさんと一緒に次の星を
――これまで日本で苦しかったこと、うれしかったことを教えてください。
「長い間、名古屋でプレーをしてきました。長い間プレーをしていると、悪い時間もあれば、いい時間もあります。特に来日してすぐのシーズンは苦しいときもありましたし、難しい時期もありましたけど、それから徐々によくなっていって、2021年にはルヴァンカップで優勝することができました。そういう楽しい時間、いい時間がきたときには本当に心から楽しまなければいけないと思っています。この決勝も勝って、もう一つ楽しい時間をみなさんと分かち合いたいと思っています」
――名古屋に加入した2018年は、クラブがJ1に復帰したシーズンでした。その開幕戦では、当時高校2年生の菅原由勢選手(現・サウサンプトン/イングランド・プレミアリーグ)がCBで先発しました。驚いたのではないですか。
「菅原選手は、当時ものすごく若かったですが、才能のある選手だと思っていましたし、そのキャリアの最初の試合で一緒にプレーできて、すごくよかったと思っています。いまも素晴らしいキャリアを歩んでいますし、当時は欧州でプレーするということは想像していませんでしたが、それができる才能は持っていると感じていました」
――苦しかったのは、チームのスタイルが超攻撃的だったこともあったのですか。
「攻撃に特化していたからだとは思っていません。コンビネーションとかいろいろな要素が絡んでいたと思います。特に加入から1、2年目は苦しい時期が続いてしまいましたが、それがいまの成長につながって、徐々によくなってきていますし、これからもっといい日が訪れることを期待しています」
――うれしかったことはなんですか。
「もちろん2021年のルヴァンカップ優勝ですが、ほかにも多くのうれしいことがありました。特にホームの豊田スタジアムでプレーするときは、毎回うれしく感じていました。それはファンやサポーター、グランパスファミリーの前でプレーできたから。とても光栄なことでした。そして、2020年にはJリーグでとてもいいパフォーマンスを見せることができて、次の年にはAFCチャンピオンズリーグに出場することができました。それもうれしかったですね」
――2021年にはJリーグの無失点記録を作りました。
「チームとしても個人としても、とてもいいパフォーマンスを見せることができたシーズンでしたね。理由はたくさんあって『これ』というのは難しいですけど、チームとしてうまくプレーすることができたということだけは言えると思います」
――日本にいた7年間はどんな7年間になりましたか。
「とてもいい経験になりました。言葉にするのはすごく難しいですけど、自分が来日前に期待していた以上の経験をすることができたと思っています。本当に日本は大好きな国になりました」
――何が一番気に入りましたか。
「まず、やっぱり日本の人たちの人間性がすごくいいなと、とても優しい人たちが多いと感じています。日本の文化もすごく好きです。着物や書道などにもチャレンジしました。本当にすべてをひっくるめて素晴らしい国、すごく美しい国だと思っています」
――家族と名古屋の街によく出かけていましたね。
「そうですね。家族とカフェにいってコーヒーを飲んだり、ランチをしたりしました。妻が名古屋のいろいろな場所を知っているので、一緒に出かけることも好きでした」
――最後に、決勝に向けての意気込みとファン・サポーターへのメッセージをお願いします。
「ファン、サポーター、グランパスファミリーのみなさん。応援、本当にありがとうございます。すごくいいストーリーを日本で残すことができたと思っています。そして決勝戦でもみなさんといい思い出を作りたいと思っています。名古屋のゴール裏は、信じられないくらい素晴らしい、美しい風景です。みなさんの後押しのおかげで僕たちはプラスアルファの力を発揮することができています。みなさんと一緒に次の星を獲得できればと思っています」
――ちなみに、大会MVPは狙っていますか。
「いいえ、自分自身がMVPになりたいとは思っていません。MVPを目指すと、さらにプラスアルファでいろいろなことをしないといけませんし、そうすると普段と違うスタイルになってしまいます。(永井)謙佑選手やキャスパー(・ユンカー)選手、稲垣祥選手とか、フィールドプレーヤーがゴールを決めて、MVPになってくれることを望んでいます」
1988年8月22日生まれ、36歳。193cm/79kg。オーストラリア出身。メルボルンビクトリー→サウス メルボルンF→メルボルンビクトリー(以上、オーストラリア)→ボルシア ドルトムント→VfBシュトゥットガルト(以上、ドイツ)→レバンテUD(スペイン)を経て、2018年に名古屋グランパスに完全移籍で加入。