●石崎信弘監督(山形):
「先週の日曜日、J2リーグ戦が終わって、今週の日曜日にJ1昇格プレーオフ準決勝があるという中で、今日の水曜日に天皇杯がある。考え方として、自分はやはり名誉ある天皇杯で準決勝を戦えるということでベストメンバーでやっていきたいと。今日は、選手がよく頑張ってくれたんじゃないかと思います。ただ、やはり前半の早い時間帯に点を取って、そのあとに何回か、これは課題なんですけど決定的な形があるところで点を取れれば、もう少し楽なゲームができたと思うんですよね。ディフェンスラインのところが少し安定していなくて、簡単にセットプレー、CKあるいはFKを与えてしまって、そこで(点を)入れられてしまった。そのあと、点を取れてよかったんですけども、後半の立ち上がりにやはり相手がすごく攻撃的になって、特に相手の左サイド、うちの右サイドをかなり崩されるようになって、もう少し早く手を打っていれば2失点目はなかったんじゃないかなと。かなり押し込まれたというところで3ボランチ気味にして、ある程度ディフェンスは落ち着いた。ディフェンスが落ち着けば、やはり自分たちのいい形、いい攻撃ができるというところで、3点目が入ったと思います。名誉ある天皇杯で決勝戦を戦えるというところは本当に良かったと思いますし、その前にJ1昇格プレーオフ準決勝がある。それまで日にちが短いかもわからないですけど、次の日曜日(11/30@ヤマハ)の磐田戦に向けて、しっかり休んで今日の反省をして、いい結果が出せるようにしていきたいと思います」
Q:改めて、選手は最後まで走り負けずに粘り強く戦ったと思いますが、監督は今日の勝因をどうお考えですか。
「まあ、選手が本当に今日の試合を勝ちたいというところが出ていた。ただ、先ほども言いましたけど、やはり課題の部分、特に前半はかなりプレッシャーがかかって、いい形でボールを奪えてシュートチャンスがある。やはりそれを90分できるようにしていかなければいけないのと、今日のディフェンスラインはかなり安定していなくてイージーなミスがあまりにも多すぎたんじゃないかなと。そういうところをしっかり反省して、先ほども言いましたけど、次のJ1昇格プレーオフ準決勝に臨んでいきたいと思います」
Q:J1昇格プレーオフ準決勝の前の天皇杯準決勝で、ここで千葉に勝って決勝に進むということで、J1昇格プレーオフ準決勝に向けて選手の疲れとかはあると思いますが、いい影響はどのようなものがありますか。
「J2リーグの最終節で東京Vに1−2で負けたんですけど、やはりそこの悔しさを今日のゲームで出してくれた。それで、今日は3−2という形で勝って、次のJ1昇格プレーオフ準決勝に今日の勢いで戦っていかなければいけないと思うんですね。そのためにもやはり今日の勝利というものを次につなげていけるようにしていかなければいけないんじゃないかと。それは私の仕事だと思います」
Q:J2リーグ戦から中2日で同じスタメンで臨んだというのは、試合前には無謀ではないかという見方もできたと思いますが、監督があえてそのスタメンを選んだ理由は?
「今日の試合に絶対勝つという形で臨みましたし、僕が来て1年目のシーズンですけど、まだまだ鍛えていかなければいけない部分が多くあると思うんですよね。それにはやはりゲームを経験させることで選手が成長していくというところがある。ゲームをやることで課題が出てきて、それを改善できる。まだまだ発展途上のチームですので、こういう週に3試合あるというのをもっともっとやっていかなければ、個人的にもチーム的にも強くなれないと思っています。ですので、あえて同じメンバーです。出場停止の選手(當間建文選手)がいたから、そこだけは代えて、(他は)あえて同じメンバーで、また次にJ1昇格プレーオフ準決勝があるんですけど、またあえて同じメンバーでと言うとばれちゃうので」
Q:J1昇格プレーオフ準決勝で勝てば千葉とは決勝で当たるので、前哨戦になったと思いますが、手応えは?
「まあ、今日の千葉のメンバーを見るとかなりメンバーを代えている。ただ、やはり一番ケアしなければいけない谷澤(達也)選手、本当に彼だけには絶対やられないようにしたかったところをやられてしまった。あるいは、やはり左サイドの中村(太亮)選手ですよね。そこのところを、まあ磐田に勝ったあとのことになるんですけど、次に千葉とやる時には、そこをしっかりとケアしていかないと、今日の後半のように自由にやられてしまう。そうなると負けてしまうんじゃないか。まず、その前に千葉よりも磐田のことに切り替えてやっていきたいと思います」
以上