なぜ『シーズン移行』を検討しているのか?
外部環境の変化をきっかけに日本サッカーにとって最適なカレンダーを考えるため
外部環境の変化①:ACLがシーズンを移行
外部環境の変化②:クラブW杯が32クラブへ拡大
"日本サッカーにとって最適なカレンダー"を様々な観点から検証中
完璧なシーズンというのは存在しない中、
日本サッカーの発展のために様々な観点から検証中
『シーズン移行』によって実現できること
①暑い中(6月ー9月)での試合減少
現在のシーズンは暑い中での試合が多く、『インテンシティの連続性がある魅力的なフットボールで国際競争力を高めること』を阻害している可能性。暑い中での試合を減らすことで『世界と戦うフットボール』を追求していきたい。
《比較1》走行距離
《比較2》ハイインテンシティ走行距離
《比較3》加速(+3.0m/s²)の回数
《比較4》減速(-3.0m/s²)の回数
②欧州シーズンとの一致
Jリーグのシーズン中に『有力選手が欧州移籍してしまう』ことが大会価値の向上を妨げている可能性があり、これを減らすことは重要。
また、欧州からの選手・監督の獲得がしやすくなるという面もあり、Jリーグの競争力向上へ寄与。
Jリーグのシーズン中の海外移籍
世界の移籍市場が最も活性化するのは夏の期間
現在の主な検討課題
試合日程
(降雪地域への影響 等)
スタジアム確保
(自治体との年度のズレ)
JFL/地域リーグ・
大学/高校の卒業選手
移行期の大会方式
財源の活用方法
移籍補償金
試合日程
スタジアム確保
JFL/地域リーグ・大学/高校の卒業選手
移行期の大会方式
財源の活用方法
移籍補償金
Jリーグの目指す姿
「シーズン移行」の検討はJ“リーグの目指す姿”を実現するための1つのアプローチ
日本サッカーは大きな成長を遂げてきたが、
- 欧州を中心とした"世界"は、長い歴史を土台に急速な成長を遂げ、大きな差がある。
- サッカーは世界中に広がるスポーツであり、「世界との闘い」は避けられない。
- 30年に向け、Jリーグの理念をベースにしながら、より大きな成長を遂げていきたい。
Jリーグの理念
- 日本サッカーの水準向上及びサッカーの普及促進
- 豊かなスポーツ文化の振興及び国民の心身の健全な発達への寄与
- 国際社会における交流及び親善への貢献
『次の10年』で目指す姿
アジアで勝ち、世界と戦うJリーグ
- ACLエリート:4年に2回以上優勝(=クラブW杯に2クラブが参加)/出場全3区ラブが毎年ベスト8以上
- クラブW杯:ベスト8以上
- トップクラブの経営規模:200億円
【参考】世界トップ20クラブ:平均630億円規模/21〜40位クラブ:平均230億円規模/41〜60位クラブ:平均130億円規模
欧州リーグ選手とJリーグ選手による日本代表
- Jリーグの中に「世界基準」を作る→"Jリーグで戦える"="世界で戦える"ことが示せる環境に。
- 日本代表のJリーグ選手の割合30%(=8名/26名)※現在15%(=4名/26名)
全Jクラブの経営規模を1.5ー2倍へ
- トップラインを引き上げながら、それぞれのクラブがそれぞれの地域で輝く存在へ
- 【1.5倍の場合】J1平均:48億→72億/J2平均:17億円→26億/J3平均:7億→10億※2022年度経営情報との比較
『次の10年』で目指す姿」を実現するための戦略
- アジアで勝ち、世界と戦うフットボールへ。
-
Jリーグの中に"世界基準を作る"。
- Jリーグからの日本代表増加
- 海外移籍の際の移籍金増加
- クラブとしてW杯ベスト8以上を目指す。
-
海外からの収益によって成長を目指す。
- ACLやクラブW杯での賞金獲得
- 海外からの移籍金収益の増加
- グローバルコンテンツとなるクラブが登場することによる放映権料の増加
- 「競争」へ舵を切ることができていなかった。
- カテゴリーごとの配分金比率を欧州に近づけ、J1の水準を高める。
- J2・J3も含めた全クラブが成長できるよう、各リーグのクラブ数変更や、新理念強化配分金を導入。
- トップクラブは、新ルヴァンカップなどで、下位カテゴリーへ価値還元。
- 全クラブがそれぞれの形で1.2倍→1.5倍→と成長を目指す。
- テレビ等での露出量を圧倒的に増やす。
- リーグもサポートをしながら、クラブごとのスタイルでファン・収益の増加を目指す
- 理念に基づく「豊かなスポーツ文化の振興」「国民の心身の健全な発達への寄与」
- 降雪地域でもスポーツが楽しめる環境づくり。
- 気候変動下においても、全国各地でスポーツが楽しめる環境の維持構築。