今年、20周年を迎えたJリーグに新たな可能性を示してくれたのが東南アジア初のJリーガー、ベトナムの英雄・レコンビン選手ではないでしょうか。
7月にベトナムで移籍会見が行われると国営放送等でトップニュースで報じられます。北海道到着時も空港で会見が行われ、デビュー前から注目度は急上昇。デビュー戦となった第30節・愛媛戦では、いきなりのアシストを記録。第34節長崎戦で初得点を挙げます。同時に前半でイエローカード2枚をもらって退場するも、その点が決勝点になり勝利するなど、抜群の「持ってる」っぷりを発揮。その言動が逐一ベトナムで報道され、国民の半分が『コンサドーレ札幌』を認知するまでになりました。
10月には、その人気に目をつけた住友商事株式会社 メディア事業本部が2013チームスポンサーとして契約。Jリーグ史上初となる、ベトナム語の看板を出すなど、ビジネス面でも新たな可能性を示しました。また安倍首相がベトナムの国家主席との会談の際にレコンビンの話題を出したり、12月の日・ASEAN特別首脳会議 ガラディナーに出席するなど、外交面でも活躍。この流れを追随するかのように甲府にインドネシア代表選手、清水にタイ代表選手が練習参加するなど、これからアジアとの連携がますます増えていきそうです。