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【J2:第42節 横浜FC vs 水戸】山口素弘監督(横浜FC)記者会見コメント(13.11.24)

●山口素弘監督(横浜FC):
「立ち上がり30分は寝ているような雰囲気だったというところです。その原因は何なのか、いろんな要素があると思いますが、最終戦のちょっとした雰囲気なのか、はたまた悪い言い方をすると何かを恐れていたのかという感じだったと思います。1点目でだいぶ気持ちがほぐれたのか、やらなければいけないことを思い出した感じです。ハーフタイムに少しハッパを掛けて、前半30分でできなかったことを取り返せというところでした。それは、セカンドボールへの反応だったり、動きの量、特に攻守において前に出る動きをしっかりとやれというところで、後半はそれをやってくれたと思いますし、それが得点に結びついたのは良かったと思います。ただ、1失点は要らなかったなと思います。全般的にはうまくやったのかなと思います」

Q:シーズンとしては、調子の良い時期が続いたり、悪い時期が続いたりという感じだと思いますが、原因はどこにあるのでしょうか?
「まさしくその通りだと思います。ただ、勝っているときも内容が良かったかというと粘って勝点を拾った部分と、負けが込んでいたときも負けに値するプレーだったかというとそうでもなかったと。ある意味難しさを自分自身も感じながら送ったシーズンでした。原因としては、ゲームでボールがセットされた状態での失点とか、良い状態での得点という意味で、特に得点は少なかったですし、失点は70分から75分過ぎからが多くて、そのときに攻められていたかというと逆に攻めている時に1つのカウンターで失点している部分も多かった。そのあたりのゲームの流れに応じて、何を注意しないと行けないかと言うところの危機察知能力というのもあると思う。また、シーズン最初の頃は狙い通りの、こちらからアクションしてというプレーが続いて、そこで結果に結びつかなかったというのが大きい部分ではあると思う。そういう意味では、改めてサッカーは、点を取る、点を取られないという要素が非常に大事だなと思います。その間の作る部分や、相手にプレッシャーを掛ける部分はだいぶ整理されてきたと思います。両ゴール前での精度だったり、そういうところの部分が今の順位になっていると思います」

Q:今日のような長短組み合わせたパス回しを目指していたところで、終盤にかけてできるようになってきたと思いますが、その辺の手応えは?
「もちろんそうです。ただ、シーズン序盤もこういう感じだったと思います。ある意味、シーズン中盤あたりは勝点を稼がなければいけない部分で変化も加えましたが。今日も前半30分ぐらいはそうでもなかったですが、1点入ったことで気持ちが楽になったのか流れが変わってさらに1点入って。その流れというモノをしっかり掴むこと。理想としたら、90分自分達が主導権を握ってというところですが、サッカーはそんなにうまくはいかないし、J2はそうだと思います。その中で、自分達のリズムじゃないときにどう我慢するかとか、どうやって自分達の方に流れを引き寄せるのかというところ。
長短組み合わせたパスという質問ですが、30分過ぎの指示とハーフタイムの指示はディフェンス面のことを修正しました。サッカーでは守備と攻撃は裏と表だと思うし、そういう状態があっちに行ったりするのがサッカーなので、それに対する反応ができてくれば、より良いチームになると思います」

Q:今日の試合では、ダブルボランチで行くときと1ボランチになるところの切り替えが非常にうまくいっていましたが、そこは手応えとしてはあるでしょうか?
「それは、その通りですね。前も言ったと思いますが、あまりシステムにはこだわりはなくて、配置ということでメンバー表には人数とか書いていると思いますが、サッカーは相手があってのスポーツだし、どうやって相手が嵌めてくるのか、相手を嵌められるようにするのかということで動きがでてくるものなので、それに応じて今言ったボランチの部分で1枚になるのか、2枚になるのか、3枚になるのか、そうなるのは自然なことで、自然に反応できること、それがボランチだけでなく前もいかようにもできるようにしたいと思いますし、できている部分もあるし、まだまだという部分もあります」

Q:チャンピオンを目指すということで始めて結果に対して責任を感じているということでしたが、改めてそのことの悔しさの部分と、先ほど社長が3年目を任せたいということを発言されましたが、その意気込みをお願いします。
「悔しいのは悔しいです、当然。そういう目標を持っていましたし、非常に悔しさはあるし、反面うまくいかないという部分もあります。2年目と言っても、まだまだペーペーなので偉そうに言ったら長野県あたりで笑われそうですが。そういった意味では、自分自身も反省と成功の繰り返しがあって。ただ、目標としてはチャンピオンだったし、チャンピオンが難しければ6位以内でプレーオフまでというのは持っていた。ただ、僕が選手に感謝したいのは目標が絶たれた後も、今日もそうですし、熊本戦、富山戦でも、サッカー選手としてプロとしての姿勢を見せよう、人としての意地を見せようと選手に伝えたんですが、選手がよく応えてくれたと。それは、本当に嬉しかったし、自分自身ある意味、今日のように良いゲームそのものよりも嬉しいことです。
2番目の質問は、先ほどの社長の発言はまだ正式にはないので「ここで言うか」と思ったんですが(笑)。当然、僕もやりたいと思いますし、やる準備等はしていますけれども、いろんなことをすりあわせながらだと思いますし、3年目と1つの区切りかもしれないので、正式に発表されたらそれ相応の意気込みで臨みたいと思います」

Q:柱谷監督の会見で、小さなことの修正ということで30cmを大事にするという話があったんですが、来年に向けて、山口監督が守備で失点を減らすということで、どういうやりかたをしていきたいでしょうか。
「当然、失点をというのは大事な要素だと思いますし、J2もJ1も失点が少ないチームが上位にいます。うちも最後の方で点を取られましたが、失点が少ない方だと思います。ただ、どういう失点かというのを振り返ると、攻守が入れ替わったときの部分だと。セットした状態だと取られていないと。先ほども言った、反応できるかどうか、よくサッカーでいう攻撃の時のリスクマネジメントというのはあるんですが、そうしていても、ふとしたことが起きるとディフェンスに関しては、数的有利なのか、不利なのか、同数なのかでだいぶ違う。その時に30cmを修正できるか、そうだと思います。哲さんさすがですね(笑)。それをうまく自然と反応できるのが一番いいと思います。
ただ、僕もピッチにいたことがありますので、ピッチの中では行ったり来たりだとか、めまぐるしく変わったときに状況判断できるのが大きな要素です。シーズン途中で気づいてやってきた部分です。その中で前に行く要素も大事ですし、今日も前半30分はあまり前に行こうとしない姿勢があったり、1点取った後に前に行ったり、セカンドボールに対しても構えないで30cm前に出るだけで相手は前に出られなくなるし、相手がそれだけ後退してくれればこちらも主導権を握れるのかなと言う部分。そういう細かな要素、試合に近い状態のトレーニングと、切り取った部分のトレーニングで高めていかないといけないと思います。30cm出る、というところのせめぎ合いは、J2ではどこも差が無いと思います。そういったところをより高めていかないといけないし、それはトレーニングの積み重ねだと思いますが、高い意識でやらせる状況をこちらが作り出して、やっていかないといけないと思いました」

以上
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