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【J2日記】愛媛:G大阪戦を、いつの日かニンスタの日常に(13.05.30)

今季のJ2で、開幕から記録的なアウェイ観客数を残しているG大阪。その勢いは開幕から約3カ月たった愛媛でも衰えることなく、ニンスタで行われた第16節・G大阪戦のチケットはクラブ史上初となる前売り完売。国体に向けたスタジアム改修工事のためにバックスタンドが使えないというニンスタの事情はありましたが、結果的には現状でほぼ満員の10,381人がスタジアムを埋め尽くしました。当日の日中、ニンスタでは別の大会が行われていたためキックオフが19時30分というハンデもありましたが、G大阪人気の前ではそれもお構いなし。愛媛としては3年ぶりにホームに1万人を超える観客が訪れました。

私自身、当日は交通渋滞も予想されていたため余裕を持ってキックオフの3時間余り前に会場入り。懸念されていた渋滞は全くの杞憂に終わり、ホッとしたのもつかの間でした。車を降りて駐車場からスタジアムへと向かうと、周辺はすでに人、人、人。通常のホームゲームの倍以上に増やされた各入場ゲートの前には既に大行列が生まれ、さらにG大阪のグッズ売り場にも大勢の人が並んでいる状態でした。当然、警備や受け入れ態勢も強化されていましたが、運営スタッフの皆さんはその人の波をさばくのに必死。愛媛のサポーターも一緒になって、初めてJの試合を観戦する人のために入場の際の手荷物検査のことや応援の際の注意事項を説明したりと、まさにクラブとサポーターが一丸となって対応に当たっていました。

また、「遠藤選手やG大阪の選手を少しでも近くで見たい」と目を輝かせていた子どもがキックオフの4時間半前から行列に陣取り、開場を待っていた姿も印象的。スタジアム内でピッチ内練習が始まると大勢の子どもたちが観客席から身を乗り出し、カクテルライトに照らされた選手たちの動きを追いかけていました。試合の結果は愛媛にとって残念なものでしたが、客観的に見ると今野泰幸と遠藤保仁の日本代表選手がそろってゴールを決め、G大阪が逆転勝利を収めるという見ごたえのある展開に。金星には及びませんでしたが、ピッチに立った選手たちはもちろん、クラブとしてもサポーターにとっても普段は味わえない貴重な経験が得られた一戦になりました。

今後は、このG大阪戦の雰囲気をニンスタの日常にできるかどうか。試合後、秋元陽太は「今度は愛媛の試合が見たいと思ってもらって満員になるように頑張りたい」と力を込めて語りましたが、これからもピッチの内外で様々な努力や工夫を続け、近い将来、そういう日が訪れてほしいものです。

以上

2013.05.30 Reported by 近藤義博
(C)近藤義博

G大阪の選手のサインを求めて、大勢の子どもたちが観客席の最前列に殺到していました

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