2−0で勝利した第11節・愛媛戦と2−1で千葉に勝った第16節、長崎のゴール裏では試合で活躍した選手にサポーターから島原産のスイカ(1玉2500円の高級品)が手渡された。長崎では試合で活躍した選手にサポーターがスイカを渡すという何とも珍しい行事がある。
そもそもの始まりは、2005年6月、九州リーグのアウェイ・新日鐵大分戦に向かうバスツアーでサポーターが道沿いにある果物屋でスイカを見つけ、「これ活躍した選手にやろう」と言ったことが始まりだという。
その時の記念すべきスイカ受賞第1号は長崎のレジェンド・森本晃一郎選手だそうだが、九州リーグの牧歌的で温かい名残りが感じられる行事だ。
ウルトラ長崎の代表で当時を知る坂本雄二さんは「九州リーグ時代はスタジアムでの試合は少なかった。原っぱでの試合が多くて、どこのサポーターもタッチラインの30cm横で太鼓を叩いていましたからね」と当時を振り返る。まるでセリエAで優勝が決定する試合の後半のようだ。Jリーグではなかなかできる体験ではない。というかできない(笑)
その後、長らく行われていなかった珍祭が、Jリーグに加入後に復活。愛媛戦では高杉亮太と小笠原侑生が、千葉戦では幸野志有人と井上裕大がスイカをゲットしたようだ。小笠原によると「スイカは寮でみんなで食べました。おいしかったです」とのこと。これからどんなサポーターと選手のスイカ・ラブストーリーが生まれるのか楽しみだ。
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2013.05.29 Reported by 植木修平