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【ヤマザキナビスコカップ F東京 vs 鳥栖】プレビュー:ヤマザキナビスコカップ初戦は異なるスタイルがぶつかり合うF東京vs鳥栖!(13.03.19)

今シーズンのヤマザキナビスコカップが開幕する。3度目のタイトル獲得を狙うF東京の初戦は、ホームで異なるスタイルを持つ鳥栖との一戦から始まる。

F東京は圧倒的な強さで2011シーズンのJ2リーグを制したが、最も苦戦を強いられたのが2位で昇格を決めた鳥栖との試合だった。開幕戦は1−0で辛勝を収めたが、リーグ終盤の対戦では0−0の引き分けに終わった。その強さは、昨季のJ1リーグでも証明されている。対戦成績は1勝1敗だったが、最終順位では鳥栖が5位と上回った。

鳥栖は、ゴールへとダイレクトに迫るプレーが持ち味だ。かといって単独突破に頼るわけではなく、セカンドボールを拾った後は複数人が絡んでフィニッシュへとつなげる。ゴール前のアイディアも決して乏しくはない。ポポヴィッチ監督は「リーグで最も規律正しいチームだ」と表現するほど、攻守に渡って統制が取れた好チームだ。最前線の豊田陽平や、藤田直之のように一芸に秀でた選手がチームの約束事を守りつつ、個性を生かしている。「どんなチームであろうと、苦戦する」(ポポヴィッチ監督)のは、そのためだろう。

一方のF東京は、中盤を簡略化せずに地道にボールをつないでいく。その点でこの一戦は、まったく標榜するスタイルが異なるチーム同士の対戦となる。昨シーズン、F東京の選手たちは初出場したAFCチャンピオンズリーグでの戦いを「楽しい」と言い続けた。特に、森重真人は「それぞれの国のクラブが俺たちはこんなサッカーをするんだという品評会のようだった。自分たちのスタイルを競い合う戦いは本当に面白かった」と嬉々として語っていた。その点では、この一戦もそれに見合った試合になるだろう。

F東京は、日本代表に権田修一と高橋秀人を送り出し、DFチャン ヒョンスが韓国代表に招集されて不在となる。また、連戦を考慮して豊富な前線の駒をここで使わない手はない。前日練習では、李忠成、田邉草民、河野広貴が主力組に起用され、怪我から復帰した大竹洋平や、ルーキーの三田啓貴、野澤英之のベンチ入りも濃厚となった。

この大会は、伸び盛りの若手選手のアピールの場でもある。過去優勝した2大会も、若手選手の活躍は欠かせなかった。明日新たにメンバー入りした選手の多くは、クラブがパスサッカーを目指す中で獲得してきた選手たちだ。彼らの中から主力を脅かすニューヒーローが生まれる可能性もある。

スタイルを誇示し、自分たちのサッカーの色をより濃く見せるのは、どちらなのか。そこに注目したい一戦は明日14時、駒沢オリンピック公園総合運動場陸上競技場でキックオフする。

以上

2013.03.19 Reported by 馬場康平
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