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【J2:第6節 草津 vs 横浜FC】プレビュー:もうフリーズは許されない。4戦勝ちなしの草津と開幕未勝利の横浜FCが激突。横浜FC山口新監督が出身地で初采配。(12.04.01)

開幕大分戦で劇勝し会心のスタートダッシュを決めた草津だが、ギアチェンジがうまく行かずに失速してきている。気付けば開幕戦以降の4試合で2分2敗。勝利から遠ざかることでチームへの期待感もしぼみつつある。1試合1試合の停滞が重なり、上位との差も広がってきた。しかしまだリーグはわずか5試合が経過しただけ。挽回の余地はいくらでもある。草津は今節横浜FC戦から巻き返しを図るべく再びギアを入れ直す。

前節東京V戦で決定機を決めきれずに敗れた草津は、オフ明けの27日に食事会を兼ねた“決起集会”を行ったという。練習を終えた選手たちは笑顔で会場へと向かい、群馬県産の食材などをたらふく頬張ったらしい。選手たちはエネルギーを補給しながら、コミュニケーションを図り楽しい時間を満喫。結束をさらに高めたチームは心機一転、横浜FC戦へ挑む。

4試合連続で白星から遠ざかっている草津だが、求められるのはゴールだ。最近3試合はゴールネットを揺らせずに無得点。チームの連係は試合ごとに改善されているものの結果が伴っていない。今季の総得点4のうちコンビネーションで奪ったゴールは開幕戦のリンコンのゴールのみ。残りの3点はヘベルチの個人技による2点とセットプレーからの1点。小林竜樹は「流れの中から点が取れればチームに勢いがつくはずだ」と初ゴールを狙う。

草津は中盤でゲームを作りサイドチェンジで攻撃のスイッチを入れていくチームだが、今季はサイドチェンジの回数が少なく、逆にスイッチを入れる前に奪われてショートカウンターを受けるシーンが増えている。正田スタのピッチ状態が万全でないことも影響しているが、いかにアタッキングサードまでボールを運ぶかがチームの課題だ。

対する横浜FCは3節が終わった時点で岸野監督を解任し、5節甲府戦から山口素弘新監督が指揮を執る。山口新監督は前橋育英出身で、98年には日本代表としてワールドカップフランス大会に出場、群馬ではその存在がレジェンドになっている。監督として敷島に“凱旋”する指揮官がどんな采配をみせるか注目だ。

横浜FCは結果こそ出ていないものの大久保哲哉とカイオが並ぶ2トップは破壊力を持つだけにチームの歯車が合えばリズムが変わる可能性を秘める。草津副島監督は「横浜FCは個のレベルは高いし、本来は力のあるチーム。新監督になって前節は準備期間が短かったが、うちとの試合は1週間の準備期間があるのでメンバーを含めて変化が出てくるだろう。モチベーションも高いだろうし、うちはそれを上回る勝利への気持ちが求められる」と選手を鼓舞する。

前節東京Vに敗れたあと副島監督は選手たちに、サッカーの根本的な部分の重要性を説いたという。技術、戦術はもちろん大事だが、草津の武器は闘う姿勢にある。今季の指揮官は「1」をテーマにしているが、選手たちはゴール前や球際での1歩、1メートル、1プレーの意味をもう一度確認する必要がある。松下裕樹は「横浜FCも勝っていないがうちも開幕以来勝っていないので同じ状況。切り替えの部分や戦う姿勢が足りないので気持ちを入れ替えて戦う。ピッチに立つ選手は責任を持ってプレーしなければいけないと思う」と言葉に意味を込める。これ以上のフリーズは許されない。草津はホーム初勝利を挙げて、再起動する。

以上


2012.03.31 Reported by 伊藤寿学
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