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【J2:第30節 東京V vs 岡山】プレビュー:勝たなければ始まらない東京Vに必要なのは、「もう1ランク上のテンション」。岡山は、8試合ぶりの白星での前向きな反省が活かせるか。(10.10.15)

10月16日(土)J2 第30節 東京V vs 岡山(16:00KICK OFF/味スタチケット販売はこちらリアルタイムスコアボード
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東京V、岡山ともに天皇杯が無かったため、前節から中一週空いてのゲームとなる。今節へ向けての準備期間としては十分だろう。お互い、自分たちの取り組みをしっかりと示し、結果に表したい。

前節・草津戦の敗戦をうけ、東京Vの選手たちが皆揃って口にするのは『精度』である。
「前節はイージーミスが多かった。点を取るためのポゼッション、ラスト3分の1のところのパス、仕掛けのアイデア、攻めきれなかった時に受けるカウンターの準備など、1つ1つの精度を上げることが大切」と、佐伯直哉は語る。
また、前節はノーゴールで終わっているだけに、飯尾一慶、高木俊幸ら攻撃陣は「ゴール前の崩し」の精度向上を特に強調する。
「草津戦は、(意図のある)パスじゃないパスがあったり、人が多く入っていけているところの中でのパスが通らないことが多かった。今週は、そこを通せるような練習を重点的にやってきたので、それが見せられたらいい」(飯尾)
「相手もブロックを作ってくるから、理想通りに得点するのは難しいものだけど、少なくとも自分たちからミスはしちゃいけない。一人一人が精度を上げて、状況によってテンポを変えながら、チームとしてゴール前を崩していくような攻撃が見せられたらなと思います」(高木俊)
話を聞いた選手たちの口からは、「今週は良いトレーニングができた」という、充実の言葉が多く聞こえてくる。
飯尾や高木俊をはじめ、平本一樹、河野広貴、菊岡拓朗、高木善朗、阿部拓馬、井上平など、それぞれ違った個性を持つ、アイデア豊かな選手が揃う。特にペナルティエリア付近から先、個での勝負、コンビネーション、周りを使った連携プレー・・・ どんな選択をするのか。組み合わせによってもまた、閃くアイデアは変わってくるだろう。選手交代含め90分間、誰が、どんな発想を描いてゴールへと導くのか。注目したい。

守備では、絶対的な要である土屋征夫を出場停止で欠かなくてはならず、ただ一言「痛い」。
だが、その相棒・キャプテン富澤清太郎の復帰が見込まれるのは大きい。4試合の戦いぶりをピッチの外から見つめたが、勝つべき試合で勝点を落とすなど足踏みするチームをプレーで救えない焦燥感とともに、「みんな本当に頑張っている。でも、これからもっと上に行くためには、自分も含め、全体としてもう1ランク上のテンションにもっていかなければならない」など、感じることも多かったようだ。そのテンションを作るためには、「特に局面、球際はもっともっと激しく行かないと。みんなが川勝良一監督の人間性や描いているチームの方向性をリスペクトしている気持ちを、もっとプレーに表わして、エネルギーを生んで、本当の意味での“強いチーム”の空気を、サポーターも含めたみんなで一緒に作れるかが勝負」だと、富澤は続けた。
チームは内容ある面白いサッカーで着実に歩を続けているが、「“楽しい”のマンネリ化だけはダメ。僕たちはプロの集団なんだから、常に結果も求め、人生をかけて戦っていることをプレーで示していかなければいけない」(富澤)。その先に、1ランク上のステージが待っているはずだ。

対する岡山は前節、8試合ぶりの白星を挙げた。ただ、試合後には「内容については、やろうとしている事がすべて出来たゲームではありません」(影山雅永監督)、「勝ったとはいえ、水戸、北九州戦に比べてすごくよかったわけではない」(後藤圭太)など、不満の言葉が並んだことも事実で、たっぷりあった2週間の中で、どれだけ修正を加えられたか。自分たちの思い描くサッカーがどれだけ具現できるかに注目したい。

前々節の甲府戦で0−4の大敗を喫した影山雅永監督は前節、それまでの4−4−2から4−2−3−1へとシステム変更。加えて、白谷建人を初めて先発起用するなど、数名のメンバー変更も行い、奏功した。
その前節、2得点ともに絡んだMF小林優希が、この試合でも鍵を握るのではないだろうか。視野も広く、パスの精度も高い。特に、前線へのスルーパスには、東京Vも細心の注意が必要となる。また、豪快なミドルシュートも持っており、簡単に打たせることだけは避けなければならない。

「前の試合と同じにならないようにしたい」というのは、東京V・佐伯の言葉だが、恐らく内容に課題を残した岡山にとっても同じ思いだろう。互いに、前節の教訓をしっかりと結果に反映させたいところだ。
今季も残り8〜9試合。ここまで築き上げてきたベースを固め、そのレベルを上げていくことが、来季へとつながっていく。

以上

2010.10.15 Reported by 上岡真里江
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