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スカパー!生中継 Ch184 後00:50〜
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10月もちょうど折り返したところで開催されるこの30節。札幌厚別公園競技場では、勝点31で15位の札幌が、同57で2位につける甲府をホームで迎え撃つ。
14日、札幌にはショックな知らせが届いた。中国でのU−19アジア選手権から帰国した古田寛幸が、8日のU−19ヨルダン戦で痛めた右膝を検査した結果、全治3ヶ月と診断されてしまったのだ。決勝トーナメントのU−19韓国戦の前日に、筆者が現地で話を聞いた際には「準決勝には何とか間に合うかも。仲間を信じて、治すことに専念します」と前向きだったため軽傷を予想していたのだが・・・。「ここ最近の試合では得点に絡んでいたので、やはり痛い」と石崎信弘監督は率直に胸中を明かしている。
ただし、「ケガ人が出たときに、どれだけできるかがチーム力というもの」とも石崎監督。若き攻撃リーダーの離脱を言い訳にするつもりはない。藤田征也、キリノら他にも負傷離脱者が複数いるが、「こういうときこそ他の選手が頑張らなければいけないし、チャンスを得た選手には起爆剤になって欲しい」とキャプテンの石川直樹もしっかりとチームの手綱を引き締める。9日に行なわれた天皇杯3回戦の名古屋戦では、相手の主力が数名欠場していたとはいえ、J1の首位チームと接戦を演じた。そうした部分もポジティブに捉え、上位・甲府との対戦に挑みたいところだ。
そしてその甲府だが、対戦クラブのスケジュールの影響で13日に天皇杯3回戦の磐田戦を戦っており、今節の試合は中2日で戦うことになる。それもアウェイゲームを2つ続けて、というシチュエーションだ。
そうしたなかで内田一夫監督は直近のリーグ戦から先発メンバーを複数入れ替えるという、ターンオーバーを敢行。試合の日程と、選手のコンディションを考慮した手法である。そして試合内容のほうも、最終的には逆転負けを喫してしまったが、全体のバランスがしっかりと保たれ、終盤まで磐田を苦しめてみせた。「トレーニングマッチで成果を上げている選手になるべくチャンスを与えたいと思っていた」と内田監督が振り返っており、その選手たちも磐田と接戦を演じたということで、大きな手応えを得たと言っていいだろう。ターンオーバーを行い、そしてチャンスを得た選手が奮闘を見せた。そして相手を脅かした。日程的には厳しいなかで、非常に意義のある試合を甲府は戦ったことになる。今季ここまでわずか3敗という安定感は、ベンチメンバーなどを含めたチーム全体の力が安定しているから、ということを示した形とも言えるだろう。
そんな両チームが激突するこの試合だが、ポイントとなりそうなのは甲府の強力な攻撃陣と、札幌の守備陣との攻防だ。なにしろ、札幌にとっては前回の対戦(4月29日・小瀬)で4ゴールを奪われた相手である。まずはしっかりと守備を整備することが必要になる。その部分についてセンターバックの石川は「長身のハーフナー(・マイク)に入ってくるハイボールへの対応をしっかりしなければいけない。でも、すべての空中戦に勝てるわけではないだろうから、そのこぼれ球にもしっかり反応したい」と話す。前線でターゲットになるハーフナーの周辺にはマラニョン、パウリーニョといった俊敏性のあるアタッカーが虎視眈々と得点チャンスを待っているし、左右両足で正確なキックができる藤田健のミドルシュートもある。札幌としては、ハーフナーへのハイボールに対応しつつも、全体の陣形をコンパクトにしながらセカンドボールへの意識も高め、そこから良い形でボールを拾って攻撃に移っていけるか否かがカギになりそうだ。
以上
2010.10.15 Reported by 斉藤宏則