本文へ移動

J’s GOALニュース

一覧へ

【J1:第26節 浦和 vs C大阪】プレビュー:リーグ戦もいよいよ佳境。浦和はC大阪との“天王山”に挑む!(10.10.15)

10月16日(土)J1 第26節 浦和 vs C大阪(15:00KICK OFF/埼玉チケット販売はこちらリアルタイムスコアボード
スカパー!生中継 Ch363 後03:00〜
新機能/試合速報一覧はここをクリック!!
クラブサポーター対抗totoリーグ投票受付中!
----------
気がつけば、リーグ戦も残り9試合。いよいよ各チームの明暗がはっきりと分かれる時期に突入するが、浦和にとってもここからが山場となる。

浦和は今シーズンの目標として、ACL出場権を獲得できる3位以内に入ることを掲げている。現在、3位との勝点差は6となっており、8位にいる浦和の前を4チームが走っている状況だ。残り試合数を考えればどの試合も簡単には落とせないが、ライバルを蹴落とすために特に上位との直接対決では勝利が求められる。

残り9試合のなかで、現時点で浦和より成績上位のチームとの対戦は4試合ある。今節のC大阪戦、31節のG大阪戦、32節の横浜FM戦、そして33節の川崎F戦だ。いずれの試合も重要な一戦となるが、なかでもC大阪戦は現在3位のチームとの激突。勝てば当面のライバルとの差を一気に縮めることができるだけに、浦和にとっては目標達成に向けた最初の関門となる。

浦和は8月17日の仙台戦から7試合負けていない。天皇杯も含めると、実に9試合も黒星とは無縁だ。結果だけでなく、内容的にも成長が感じられる試合が多く、チームのムードも明るい。特に柏木陽介がボランチに入るようになってからは攻撃がスムーズに噛み合うようになっている。フォルカー フィンケ監督からリーダー指名を受けた22歳の若きコントロールタワーが躍動すれば、それだけ勝利に近づくことになる。

ここにきてチームの勢いを加速させるような好材料も出てきている。主力にケガ人が相次ぐなかでこれだけの好成績を残してきたが、最近になって梅崎司、高橋峻希、鈴木啓太が故障から復帰。これまで戦力的にギリギリな状態で戦ってきたが、大事な時期に選手層の厚みが戻ってきたのは大きい。上位を狙う準備は整っている。

ただ、C大阪は難敵だ。9月は3戦未勝利と調子を落としたが、内容的に悲観すべき点は少なく、リーグ再開以降の14試合では8勝4分2敗と堂々たる成績を残している。自慢は何と言っても迫力のある攻撃だ。総得点数40はリーグ5位タイの成績だが、攻撃の厚みとバリエーションはリーグナンバーワンと言っても過言ではない。

1トップの下に入る家長昭博、乾貴士、清武弘嗣のスリーシャドウが変幻自在の動きでゴールに迫るのが特徴的だが、高橋大輔、丸橋祐介の両サイドバックも積極的に絡んで攻撃の圧力を高め、ドイスボランチのマルチネス、アマラウも隙あらばGKを脅かす。

仕掛けの多彩さはリーグでも群を抜いている。リスクを恐れず攻撃に枚数をかけるという意味では、浦和と同タイプ。ポゼッションベースの主導権争いは白熱しそうだが、ポイントになるのはサイドの攻防だろう。両チームとも中盤とサイドバックの絡みで、ワイドに起点を作ることが少なくない。フォーメーションも互いに4−2−3−1と、サイドに人が集まりやすい。サイドの陣地取り合戦、あるいはサイドバックの裏を狙う一瞬の駆け引きなど、ライン際のせめぎ合いは大きな見どころとなるだろう。

浦和が勝つためにはC大阪の看板であるスリーシャドウに気持ち良くプレーさせないことも重要だが、その後ろに控える両ボランチも自由にしてはいけない。マルチネスはキープ力と展開力に優れ、精度の高いインサイドキックは射程距離も長い。DFラインからボールをつなぐチームにあって、左利きのフィクサーが担う役割は大きく、攻撃にリズムが出ているときは大抵マルチネスが一枚絡んでいる。浦和が主導権を握りたいのなら、少なくともマルチネスとスリーシャドウを結ぶラインは常にケアしておく必要がある。また、マルチネスとコンビを組むアマラウには、ブレ球ミドルという強烈な武器がある。直接ゴールが期待できるだけでなく、GKがキャッチしにくい無回転シュートはセカンドチャンスも生まれやすい。実際、前節の新潟戦では播戸竜二がこぼれ球からゴールを決めている。対戦相手からすれば厄介なオプションだ。

浦和が家長、乾、清武の3人に気を取られすぎるようだと、痛い目に遭う可能性は高くなる。DFラインと攻撃陣をつなぐ両ボランチをうまく潰すことができれば、スリーシャドウにいい形でボールが入ることも少なくなる。守備への貢献度が高い田中達也を中心とした前線からのディフェンスがC大阪封じのカギを握る。

また、豪華絢爛な攻撃陣に目を奪われがちだが、C大阪は鹿島と並んでリーグ最少失点と守備力も高い。総合力では浦和よりも一枚上手と言っていいだろう。それだけにこの試合を制することができれば、勝点以外にも得るものは大きい。浦和にとって今回の一戦はまさに“天王山”となる。

以上

2010.10.15 Reported by 神谷正明
  • このエントリーをはてなブックマークに追加

J.LEAGUE TITLE PARTNER

J.LEAGUE OFFICIAL BROADCASTING PARTNER

J.LEAGUE TOP PARTNERS

J.LEAGUE SUPPORTING COMPANIES

TOP