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【J1:第26節 広島 vs 磐田】プレビュー:新戦力台頭中の両チームが激突する ヤマザキナビスコカップFINALの前哨戦。(10.10.15)

10月16日(土)J1 第26節 広島 vs 磐田(15:00KICK OFF/広島ビチケット販売はこちらリアルタイムスコアボード
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10月10日、広島も磐田も、共にアウェイの地でヤマザキナビスコカップの決勝への切符を勝ち取った。したがって、10月16日の両雄の対決は、必然的に11月3日、国立決戦へのプロローグとなる。

だが一方で、共にきわめて残念な状況が生まれてしまった。10月12日、日本対韓国の代表戦で、駒野友一が右上腕部を骨折。広島から磐田に移籍して3年目、攻守にわたって強い存在感を発揮してきた駒野の不在は、磐田にとって大きな打撃。一方の広島も、13日の福岡戦で左サイドの鉄人=服部公太が右第五中足骨を裂離骨折。今年で33歳になる服部だが、衰えを知らない運動量と精度抜群のクロスで今年も広島を支えてきた。その痛手は計り知れない。しかし嘆く時間もなく、現実の闘いはやってくる。

ビッグアーチでの広島対磐田戦と言えば、2007年の天皇杯を思い出す。前週にJ2降格が決定。チームが大きな試練に立たされていたその試合で、森崎浩司の2本のFKがネットを揺らし、ほぼ完璧な闘いで磐田を撃破した。勢いにのった広島は天皇杯決勝に進出。ゼロックススーパーカップを制し、J2を駆け抜ける。もしあの時、磐田に負けていたら、今の広島の状況はおそらくあるまい。
一方で昨年は、磐田に大きな辛酸をなめている。ヤマザキナビスコカップのグループリーグ最終戦、広島は磐田に引き分けても決勝トーナメント進出が決まる状況だったのに、現実は1-2。広島の夢は打ち砕かれた。 これらの試合を含め、ペトロヴィッチ監督就任以降の対磐田戦公式戦戦績は、3勝5敗。「クオリティの高い選手がいるし、正直やりにくい相手」とペトロヴィッチ監督も認めている。

特に広島が警戒すべきは、なんといっても前田遼一だ。昨年のヤマザキナビスコカップだけでなく、今年のアウェイ戦でも彼には2失点。J1復帰以降の広島は対磐田戦で1勝3敗(公式戦戦績)と負け越しているが、この4試合で喫した5失点は全て前田のゴール。彼一人にやられているといっていい。とはいえ、昨年度得点王であり、今季も既に12得点をあげている前田を完璧に抑えることは簡単ではあるまい。攻撃型チームという看板を掲げている以上、4試合で磐田から3点しかとれていない現実を、むしろ見据えねばならない。

決してチャンスが創れていないわけではない。今季のアウェイ戦こそ、ACLとリーグとの連戦による疲労で広島らしいサッカーができなかったが、それ以外の試合では、広島が主導権を握り、チャンスを創った時間帯も多い。あとは、いかに決めるか。単純で、かつ深遠なテーマが、そこに横たわる。
ただ、これまでとは違い、今の広島には前線に李忠成という高さのあるFWがいる。佐藤寿人ほどの「裏への飛び出し」はないが、前線でガッチリとボールをキープし時間をつくる彼のプレーは、攻撃の基点として機能。高柳一誠や高萩洋次郎を加えた前線3人のコンビネーションは、新しい広島の魅力として確立されようとしている。

また、過去2年間の磐田戦で一度もなかった「ストヤノフ+森崎和幸」という縦のコンビが、ようやく実現しそうなことも明るい材料だ。まだ互いにベストな体調ではないが、この2人が機能すればショートとロング、アグレッシブとバランス、2つの違った個性がはまり圧巻の攻撃を創り出す。また守備面でも、強い対人と読みの良さで中盤の壁となる森崎和とカバーリング能力に長けたストヤノフとの相性はいい。問題はコンディションだが、その調整さえうまくいけば広島は上昇気流に乗っていける。

一方の磐田は、駒野だけでなく、パク・チュホもケガ、ジウシーニョも出場停止と厳しい状況。ただ、川崎F戦・甲府戦と厳しいカップ戦を2連勝で乗り切ったことは、チームにとって自信になるはず。駒野のかわりに右サイドバックを務める山本康裕が天皇杯でゴールを決め、大井健太郎や成岡翔、山崎亮平といった、ここ最近出場機会に恵まれていなかった選手たちが川崎F戦の主役になったことも、明るい材料だ。

「ACL出場圏内を目指す上でも大切な闘い、さらにFINALの前哨戦という意味合いもある」とペトロヴィッチ監督は強い気持ちを見せる。ちなみにこの試合当日、11時よりビッグアーチでヤマザキナビスコカップのトロフィーも展示される予定。FINALに向かう機運の高まりを、ビッグアーチで感じたい。

以上

2010.10.15 Reported by 中野和也
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