カターレ富山は10月10日、富山県射水市の太閤山ランドでファン感謝祭を開いた。安間貴義監督になって間もない開催で、新体制の決意をサポーターやファンに伝える格好の場ともなり、当日は予想を上回る約850人が来場して選手たちと和やかに交流した。
第29節・千葉戦後、次の公式戦まで3週間あるための開催。突然の監督交代があり、安間監督が初めてサポーターらに語り掛ける機会になった。冒頭でマイクに向かった新監督は「今季は厳しい戦いが続いていますが、選手は前を向いています。きょうも練習をしてから会場に来ました。残り8試合で、みなさんと良い感情を分かち合えるように頑張ります」とあいさつ。そして、「サッカーチームは純粋な感情を人に与えてくれるものです。しかし、入れ込めば入れ込むほど辛さも味わうと思います。わたしたちは喜びを伝えていけるように努力していきますので今後ともよろしくお願いします」と話した。
イベントは選手、スタッフが互いに仲間を紹介するコーナーからスタート。「自由人の彼には早く結婚して落ち着いてほしい」「金銭にうるさいので萬田銀次郎(「難波金融伝・ミナミの帝王」の主人公)と呼ばれている」「車上荒らしにあった」「購入したマイホームに招いてほしい」など笑わせたり、驚かせたりするような発言が続出。安間監督については「(少し太めの体形は)ビッグマックを食べ、練習場近くの『アラキ』(麺類の大盛りで有名な店)によく行くから」とのコメントがあった。
来場者が楽しみにしていた選手による出し物のメインは、石田英之選手と平野甲斐選手による漫才。ぼけのヒデ(石田)、つっこみのカイ(平野)でコンビ名は「立山連峰」。息の合ったしゃべりとアクションで会場を盛り上げた。台詞などを考えた平野選手は「相方が良いので気合が入りました」、石田選手は「ウケるか心配でしたが、みんなが笑ってくれて気持ちがよかった」。ファンは大満足の様子で「今度は2人でゴールを決めて!」などとエールを送っていた。
このほか、プレゼント抽選会や選手にちなんだクイズ大会、サイン会などがあった。予定を30分延ばして2時間半にわたり実施。最後は濱野勇気キャプテンが「残り8試合、みなさんのハートをつかむような試合をしていきます」と力強いメッセージで締めくくった。
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2010.10.14 Reported by 赤壁逸朗