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【J2日記】愛媛:30万個の意義。(09.12.21)

開幕3連勝、11戦未勝利、監督交代劇……本当に、今シーズンの愛媛には悲喜交々、色々な出来事がありました。リーグ戦も終わり、振り返りの原稿なども一段落した今日この頃ですが、年の瀬にひとつ印象に残ったニュースが目にとまりました。

それは、「エコキャップ30万個 寄贈!!」。(愛媛FC公式HP

Jリーグの各クラブで実施されているエコキャップ回収運動ですが、今シーズンからニンジニアスタジアムでも回収運動が行われるようになりました。その活動を始めたのはボランティアスタッフの方々。「他のスタジアムでやっていて、ぜひニンスタでもやろうという話になって。J'sGOALでも紹介してもらえたら…」という話もいただき、何度かホームゲームの際に紹介させていただきました。

その活動には愛媛FC選手会も賛同し、回収BOXを寄贈しました。そして兼田亜季重選手もボランティアスタッフと一緒になって回収に参加した第39節・徳島戦では、1試合で4,800個を回収すると、地元のマスコミにも取り上げられたこともあってその後、活動は一斉に愛媛県下に広まりました。そして第42節・福岡戦では八幡浜高校の生徒会が10,000個のキャップをニンスタに持参。以後、県内各地の小・中・高校からエコキャップがニンスタに集まるようになり、累計30万個を突破したのです。(愛媛FC公式HP内エコキャップ運動

スタジアムから発信された情報、活動が愛媛県民を巻き込み、ビッグウェーブを巻き起こしたこの30万個という数字には、大きな意義があるのではないでしょうか。以前、Jリーグでは「Join!」というキャッチコピーを掲げ、今でも「Jリーグ百年構想」の中で「観る」こと、「する」ことと共に「参加する」というスポーツの楽しみ方が語られています。エコキャップ回収という活動そのものはスポーツ(サッカー)と直接関わるものではありませんが、愛媛FC(Jリーグの各クラブ)を通じてひとつの社会貢献活動がより大きな輪へと広がっていく、これも大きな意味で「参加する」ひとつの形なのではないでしょうか。その参加の形が示す可能性、あるいは行動を起こさせる力や共感を呼ぶパワーを今シーズンはニンスタで実感することができました。

愛媛にとっては、決していいことばかりではなかった2009シーズンでしたが、このエコキャップ回収運動やオレンジミーティング(J2日記9/7・絶対1万人!)、サポーターたちが主体となって愛媛を盛り上げた様々な活動(J2日記8/25・ひとつになって闘う。)など、クラブをサポートしようとする様々な人たちの行動(クラブ運営に参加する活動)が沸き起こったシーズンでもありました。監督交代だけでなく、ピッチサイドのこうした出来事からも今シーズンは愛媛にひとつの転換期が訪れたことを感じさせられました。

「Jリーグ百年構想 〜スポーツで、もっと、幸せな国へ。〜 」

スポーツを通じて、愛媛FCを通じて、2010年は幸せな愛媛へ。
そうなることを、1年の終わりに願いたいと思います。

以上

【J2日記】のバックナンバーはこちら

2009.12.21 Reported by 近藤義博
(C)近藤義博

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