2020年2月8日(土) @埼玉スタジアム2002
横浜FM3 - 3(PK 2-3) 神戸
2020
15年ぶりにリーグ制覇を成し遂げた横浜FMと、初めて天皇杯を制した神戸の一戦は、攻撃的なチーム同士にふさわしい、激しい打ち合いとなった。 先手を取ったのは神戸だった。27分、アンドレス イニエスタの華麗なスルーパスに反応したのは新加入のドウグラス。角度のない位置から左足を振り抜き、横浜FMゴールを陥落した。36分にマルコス ジュニオールに押し込まれ、同点に追い付かれた神戸だったが、40分、古橋 亨梧が相手のミスを逃さずに敵陣でボールを奪うと、無人のゴールに冷静に流し込み、勝ち越しに成功する。 後半に入っても、両チームは攻撃的な戦いを展開する。追いつきたい横浜FMは54分、エリキの左からのクロスを扇原 貴宏が合わせて、再び同点に追いつくことに成功した。流れは横浜FMに傾きかけたが、またしても勝ち越しゴールを奪ったのは神戸だった。69分、山口 蛍が高い位置でボールを奪うと、イニエスタにスルーパスを供給。イニエスタのクロスは相手DFに阻まれたが、こぼれ球に反応した山口が右足を豪快に振り抜き、神戸が3-2とリードを奪った。 このまま試合が終わるかと思われたが、リーグ王者が意地を見せる。73分、仲川 輝人のサイドチェンジを遠藤 渓太が左サイドで受けると、その折り返しに合わせたのはエリキ。横浜FMが三度、試合を振り出しに戻した。 試合は90分を終えて3-3と決着がつかず、PK戦に突入。両チームともに3人目から4人連続失敗するという珍しい展開となるなか、先攻の横浜FMは7人目の遠藤が失敗。一方の神戸は山口が確実にネットを揺らし、激闘に終始を打った。大会初出場の神戸が、見事に2020シーズンの初タイトルを獲得している。
2019年2月16日(土) @埼玉スタジアム2002
川崎F1 - 0 浦和
2019
リーグ連覇を成し遂げた川崎Fと、天皇杯を制した浦和が激突した一戦。躍動したのは川崎Fの新戦力だった。試合は立ち上がりから互いに隙を見せない一進一退の攻防が続いた。しかし、徐々に川崎Fが流れを掴むと、相手陣内に攻め込む時間が増えていく。カギを握ったのはマギーニョとレアンドロ ダミアンの新外国籍コンビだ。右SBに入ったマギーニョが鋭いドリブルでサイド攻撃を活性化させると、レアンドロ ダミアンも力強いポストプレーと空中戦の強さを生かし、浦和に脅威を与えていった。試合が動いたのは52分。左サイドからのクロスをレアンドロ ダミアンがヘディングで折り返す。浦和のDFに阻まれてこぼれ球となったが、そのボールにレアンドロ ダミアンが自ら反応し、左足で強烈なハーフボレーを叩き込んだのだ。新外国籍選手の一撃で勢いに乗った川崎Fが、その後も高いボール支配を示し、浦和を押し込む時間が続いた。浦和も選手交代などで流れを変えようと試みたが、なかなか反撃の糸口を見いだせなかった。結局、川崎Fに追加点は生まれなかったが、浦和もほとんどチャンスを作れず、1-0のままタイムアップの笛を聞いた。前回大会ではC大阪に敗れた川崎Fだったが、高い完成度を示した横綱相撲で、FUJI XEROX SUPER CUPで初優勝を成し遂げている。
2018年2月10日(土) @埼玉スタジアム2○○2
川崎F2 - 3 C大阪
2018
リーグ初優勝の川崎フロンターレと、天皇杯を初めて制したセレッソ大阪。ともに富士ゼロックススーパーカップ初出場というフレッシュな組み合わせとなった。前年のルヴァンカップ決勝と同じカードとなった一戦は、その試合で敗れた川崎Fにとってはリベンジの戦いとも言えた。試合は攻撃的なチーム同士の戦いとあって、激しい打ち合いとなる。先手を奪ったのはC大阪だった。26分、杉本健勇のポストプレーから、山口蛍が豪快に右足を振りぬいて先制に成功。さらに後半立ち上がりにも清武弘嗣がネットを揺らし、C大阪が2点のリードを奪った。しかし川崎Fもリーグ王者の意地を見せる。51分に小林悠がPKを蹴りこんで、1点差に詰め寄ると、その後も川崎Fが押し込んだが、C大阪は一瞬の隙を見逃さなかった。78分、スルーパスに抜け出した高木 俊幸がダメ押しの3点目を奪取。終了間際に川崎Fは途中出場の大久保嘉人が1点を返したものの、時すでに遅し。鮮やかなゴールラッシュを演じたC大阪が初タイトルを獲得した。
2017年2月18日(土) @日産スタジアム
鹿島3 - 2 浦和
2017
リーグと天皇杯の2冠を達成した鹿島アントラーズに対峙したのは、Jリーグチャンピオンシップ決勝で鹿島に敗れ、2位に終わった浦和レッズ。7年ぶりの優勝を目指す鹿島に対し、浦和は前年のリベンジを期す一戦となった。試合は前半から鹿島ペースで進行。34分に遠藤 康が鮮やかなFKを叩き込むと、43分にも再び遠藤が、シュートのこぼれ球を押し込んで鹿島が2点のリードを奪った。しかし後半に入ると、浦和が猛攻を仕掛ける。74分に興梠 慎三のPKで1点差に詰め寄ると、その1分後に武藤 雄樹が同点ゴールを奪取。このまま浦和に流れが傾くと思われたが、83分、途中出場の鈴木 優磨が決勝ゴールをマーク。勝負強さを見せつけた鹿島が最多6度目の優勝を果たした。
2016年2月20日(土) @日産スタジアム
広島3 - 1 G大阪
2016
四度目の優勝を目指すサンフレッチェ広島と、連覇を狙うガンバ大阪が対戦。前半は慎重な戦いとなり、互いになかなかチャンスを作り出せなかった。しかし、後半に入ると試合は一気にヒートアップ。51分、右サイドからの塩谷 司のクロスを、エースの佐藤 寿人がピンポイントで合わせて、広島が先制に成功する。さらに57分には浅野 拓磨がPKで追加点。68分に宇佐美 貴史に1点を返されたものの、73分、途中出場を果たした新加入のピーター ウタカが豪快なボレーシュートを叩き込み3-1。リーグ王者としての力強さを見せつけた広島がこの大会の不敗神話を継続し、四度目の優勝を飾った。
2015年2月28日(土) @日産スタジアム
G大阪2 - 0 浦和
2015
J2からの復帰シーズンでいきなり3冠を達成したガンバ大阪と、天皇杯準優勝チームとして参戦した浦和レッズの対戦となった2015年。G大阪の強さが光った戦いとなった。序盤は一進一退の攻防が続き、前半をスコアレスで折り返す。しかし後半に入ると選手交代で流れを掴んだG大阪が主導権を握る。68分、遠藤 保仁のCKを途中出場のパトリックが頭でつなぎ、最後は宇佐美 貴史が先制ゴールをマーク。その後は浦和も反撃に出るも、G大阪の堅い守備は崩れず、逆に後半アディショナルタイム、右サイドを突破したパトリックがそのままシュートに持ち込んで追加点を奪取。2-0のスコアで快勝したG大阪が2007年大会以来、二度目の優勝を果たした。
2014年2月22日(土) @国立競技場
広島2 - 0 横浜FM
2014
前年のリーグ戦で連覇を成し遂げたサンフレッチェ広島に、天皇杯を制した横浜F・マリノスが挑んだ一戦。立ち上がりから主導権を握ったのは広島だった。6分、右サイドを突破した石原 直樹のクロスを野津田 岳人が合わせていきなり先制ゴールを奪うと、その後は横浜FMが盛り返したものの、広島のリードで前半を終える。後半に入ると再び広島が勢いを増し、66分、野津田のスルーパスに反応した浅野 拓磨が追加点を奪取。若き2人の活躍で試合の主導権を握った広島は、横浜FMに付け入る隙を与えず、そのまま2-0で勝利。2年連続三度目のゼロックス・スーパーカップのタイトルを獲得した。
2013年2月23日(土) @国立競技場
広島1 - 0 柏
2013
前年のリーグ戦で悲願の初優勝を手にしたサンフレッチェ広島と、天皇杯を制した柏レイソルが激突。柏の連覇がかかった一戦となったが、先手を奪ったのは広島のほうだった。29分、左サイドからの青山 敏弘のクロスを水本 裕貴が頭でつなぐと、エリア内で待ち受けていたのはエースの佐藤 寿人だった。倒れ込みながら豪快な左足ボレーで合わせ、広島が先制に成功した。後半に入ると柏が攻勢を仕掛けたが、広島は守護神の西川 周作を中心にこれを凌ぎ、逆に素早いパスワークから追加点を狙った。結局ゴールは奪えなかったものの、柏に付け入る隙を与えず、1-0で勝利。2008年大会以来の二度目の優勝を成し遂げた。
2012年3月3日(土) @国立競技場
柏2 - 1 FC東京
2012
2011年のJリーグで初優勝を果たした柏レイソルと、初めて天皇杯を制したFC東京。ともに初めてのゼロックス・スーパーカップ出場となった。前半、主導権を握ったのは柏だった。26分、ジョルジ ワグネルが豪快な左足ミドルを叩き込み、先制に成功すると、43分にはレアンドロ ドミンゲスのPKでリードを2点に広げる。後半に入るとFC東京も反撃し、65分に華麗なパスワークから、最後は長谷川 アーリアジャスールが押し込んで、1点差に詰め寄った。その後も追いつきたいFC東京が攻勢を仕掛け、途中出場の羽生 直剛らが柏ゴールに迫ったものの、得点は奪えず。1点のリードを守り抜いた柏が、大会初優勝を果たした。
2011年2月26日(土) @日産スタジアム
名古屋1 - 1(PK 3-1) 鹿島
2011
前年のリーグ戦で初優勝を果たした名古屋グランパスと、天皇杯を制し、4年連続で参戦した鹿島アントラーズが激突。お互いの激しい守備が機能した前半は両チームに得点は生まれなかったが、後半に入ると試合が動く。54分、FWのチャンスから増川 隆洋が打点の高いヘッドで合わせて、名古屋が先制する。しかし66分、野沢 拓也が直接FKを叩き込む、鹿島が同点に追いつくことに成功した。その後は両者チャンスを迎えたものの、決定打は生まれず、1-1のままPK戦に突入。ここで魅せたのが、名古屋の守護神、楢﨑 正剛だった。3本のシュートをストップし、チームに1996年大会以来となる、ゼロックス・スーパーカップのタイトルをもたらした。
2010年2月27日(土) @国立競技場
鹿島1 - 1(PK 5-3) G大阪
2010
リーグ戦で3連覇を達成した鹿島アントラーズと、天皇杯を連覇したガンバ大阪。2年連続で同カードとなった一戦は、両者の意地がぶつかり合う激闘となった。先手を奪ったのは鹿島だった。20分、エリア内でファウルを受けて得たPKを、マルキーニョスが確実に決めて先制に成功。しかし、前年のリベンジを狙うG大阪が次第に圧力を強めると、前半終了間際に加地 亮がカットインから左足を振り抜き、鮮やかなミドルシュートを決めて同点に追いついた。後半は互いにチャンスを掴みながらも、両チームともに粘り強い守備でゴールを割らせない。1-1でタイムアップの笛を聞いた試合は、PK戦に突入。遠藤 保仁が外したG大阪に対し、鹿島は5人全員がきっちりと決めて、大会連覇を達成した。
2009年2月28日(土) @国立競技場
鹿島3 - 0 G大阪
2009
2年連続でリーグ戦を制した鹿島アントラーズと、前年のACLで優勝を果たし、天皇杯でも頂点に上り詰めたガンバ大阪が対戦した。試合は立ち上がりから鹿島のペースで進む。6分、興梠 慎三の左足ボレーで早々に先制すると、14分にはゴール前で粘ったマルキーニョスが追加点をマーク。鹿島の勢いはとどまることを知らず、39分にはエリア内に侵入した野沢 拓也が興梠のクロスを合わせて3-0とし、前半だけで試合を決着づけた。後半はG大阪も反撃に出るも、鹿島は隙のない守備でゴールを許さない。終了間際には高卒ルーキーの大迫 勇也を送り込むなど余裕の展開に持ち込んだ鹿島が、10年ぶり4回目の優勝を果たした。
2008年3月1日(土) 国立競技場
鹿島2 - 2(PK 3-4) 広島
2008
リーグ戦と天皇杯の2冠を達成した鹿島アントラーズに挑んだのは、前年のリーグ戦で低迷し、J2に降格したサンフレッチェ広島だった。天皇杯準優勝チームとして参戦したが、同シーズンをJ2で戦うチームがこの大会に出場するのは初めてのケースだった。試合は地力で勝る鹿島が押し気味に進め、後半立ち上がりに本山 雅志のゴールで先制に成功する。さらに3分後にも野沢 拓也が決めて、2-0とリードを奪った。しかし、ここから広島が反撃に出る。80分、久保 竜彦のPKで1点差に詰め寄ると、85分に佐藤 寿人が同点ゴールをマーク。土壇場で追いついた広島が、その勢いのままPK戦も制し、大会初出場で初優勝を飾った。
2007年2月24日(土) @国立競技場
浦和0 - 4 G大阪
2007
リーグと天皇杯の2冠を達成した浦和レッズと、いずれの大会でも浦和の後塵を拝したガンバ大阪が、天皇杯優勝チームとして参戦。2年連続同カードとなった一戦は、連覇を目指す浦和レッズに対し、ガンバ大阪がリベンジを期す構図となった。試合は立ち上がりからG大阪ペースで進行。なかでもキレのある動きを見せていたマグノ アウベスがこの試合での主役となる。31分にこぼれ球を押し込んで先制点を奪うと、2-0で迎えた67分にも、再びこぼれ球に反応してこの日2点目をマーク。さらに終了間際の85分にも、またしてもこぼれ球を蹴り込んで、ハットトリックを達成。ブラジル人ストライカーの優れたゴール嗅覚が、G大阪に初のゼロックス・スーパーカップのタイトルをもたらした。
2006年2月25日(土) @国立競技場
G大阪1 - 3 浦和
2006
前年、リーグ戦で初優勝を飾ったガンバ大阪に天皇杯を制した浦和レッズが挑んだ2006年大会。攻撃力が売りの両者の激突は、開始早々に動いた。2分、CKのチャンスから相手のオウンゴールを誘発したG大阪がいきなり先制に成功する。しかし、浦和もすぐさま反撃。7分にFKを堀之内 聖が頭で合わせて同点に追いついた。さらに17分には、東京ヴェルディから加入したワシントンがスルーパスに抜け出して逆転ゴールを奪取。後半立ち上がりにもポンテのミドルで3点目を奪った浦和が、その後のG大阪の反撃をゼロに抑え、3-1の快勝劇で大会初優勝を飾った。
2005年2月26日(土) @横浜国際総合競技場
横浜FM2 - 2(PK 4-5) 東京V
2005
2年連続でJリーグを制した横浜F・マリノスに挑んだのは、天皇杯を勝ち抜き、久しぶりのタイトルを獲得した東京ヴェルディだった。名門同士の一戦は、白熱した好勝負となった。0-0で迎えた68分、新加入のワシントンのゴールで、東京Vが先制する。しかし直後の72分、横浜FMは大橋 正博が華麗なドリブル突破からゴールを奪い同点に追いつく。さらに87分、右からのクロスを田中 隼磨が押し込んで逆転に成功した。ところがその2分後、ゴール前でボールを受けたワシントンがDFを引きずりながらエリア内に突進し、同点ゴールを奪取。新外国籍選手の活躍で、土壇場で追いついた東京Vが、その勢いのままPK戦を制し、1995年大会以来三度目の優勝を果たした。
2004年3月6日(土) @国立競技場
横浜FM1 - 1(PK 2-4) 磐田
2004
2003年のJリーグで両ステージ優勝を成し遂げた横浜F・マリノスとジュビロ磐田が対峙した2004年大会。当時のJリーグを牽引した2強の激突は、両者譲らぬ一進一退の攻防が続いた。均衡が破れたのは64分、福西 崇史がエリア内で遠藤 彰弘を倒し、PKを献上。これを奥 大介が冷静に決めて横浜FMが先制に成功した。しかしここから磐田が意地を見せる。グラウの直接FKなどで横浜FMゴールに迫ると、終了間際の89分、福西が汚名返上の同点ゴールを流し込み、土壇場で磐田が同点に追いついた。PK戦では2人が失敗した横浜FMに対し、磐田は4人が成功。横浜FMに競り勝ち、磐田が連覇を達成した。
2003年3月1日(土) @国立競技場
磐田3 - 0 京都
2003
10回目を迎えた大会は、前年のリーグ戦を圧倒的な強さで制したジュビロ磐田と天皇杯を勝ち取った京都パープルサンガ(現京都サンガF.C.)の対戦となった。雨の降りしきるなかでの一戦は地力に勝る磐田が主導権を握るも、京都もエースの黒部 光昭にボールを集め、磐田の隙を窺った。前半は0-0で終えるも、後半に入ると磐田が本領を発揮する。62分に藤田 俊哉が鮮やかな個人技で先制ゴールを奪うと、73分にはシュートのこぼれ球に反応したグラウが追加点。さらに86分にはCKから再びグラウが押し込んで3-0。力の差を見せつけた磐田が京都に付け入る隙を与えず、3大会ぶりにゼロックス・スーパーカップを制した。
2002年2月23日(土) @国立競技場
鹿島1 - 1(PK 4-5) 清水
2002
2年連続で同カードとなった一戦。鹿島アントラーズは前年のリベンジを、清水エスパルスは連覇をかけた戦いとなった。試合は雪辱を期す鹿島ペースで進行。日本代表に多くの選手を送り込むチームは力強い戦いを披露した。0-0で試合を折り返したものの、67分、相手GKのミスを突いた本山 雅志が先制ゴールを奪取。そのまま鹿島が逃げ切るかと思われたが、終了間際の89分、清水はFKのチャンスを得ると、三都主 アレサンドロのキックを横山 貴之が頭で合わせて土壇場で同点に追いつくことに成功。試合は1-1のPK戦に突入し、これを5-4でモノにした清水が大会連覇を成し遂げた。
2001年3月3日(土) @国立競技場
鹿島0 - 3 清水
2001
前年に3冠を達成した鹿島アントラーズに、天皇杯準優勝チームとして参加した清水エスパルスが挑んだ2001年大会。下馬評では鹿島優位と見られたが、清水が意地を見せた。17分に澤登 正朗のヘディングシュートで先制すると、後半も勢いは止まらず、鹿島を圧倒。58分にアレックスがPKで追加点を奪うと、60分にはアレックスの左からのクロスをバロンが頭で合わせて3-0。その後の鹿島の反撃にも落ち着いて対処した清水が、天皇杯決勝の雪辱を果たすとともに、2年前の同大会のリベンジを成し遂げ、初めてゼロックス・スーパーカップのタイトルを手に入れた。
2000年3月4日(土) @国立競技場
磐田1 - 1(PK 3-2) 名古屋
2000
ジュビロ磐田と名古屋グランパスが対峙した2000年大会。両チームともに日本代表選手が多数揃うタレント軍団同士の一戦となった。前半は磐田ペースで進んだが、名古屋は粘り強い守備でゴールを許さない。すると後半立ち上がり、平野 孝のクロスをホミルドが合わせて名古屋が先制に成功する。同点に追いつきたい磐田は選手交代で前線の厚みを増し、怒涛の反撃を展開。そして73分、右サイドを突破した高原 直泰のパスを福西 崇史が合わせて試合を振り出しに戻す。勝負は1-1のままPK戦に突入したが、これを3-2で制した磐田が、大会初優勝を飾った。
1999年2月27日(土) @国立競技場
鹿島2 - 1 清水
1999
前年のJリーグを制した鹿島アントラーズの対戦相手は、天皇杯準優勝の清水エスパルスだった。天皇杯を制した横浜フリューゲルスが横浜マリノスと合併したため繰り上がりの参戦となった。試合は立ち上がりから清水の積極性が光ったが、鹿島は24分、柳沢 敦がビスマルクのパスを受け、先制ゴールを奪取する。しかし、直後の25分、アレックスのクロスを澤登 正朗が頭で合わせ、すぐさま清水が同点に追いついた。後半も清水ペースで進む中、鹿島は一瞬の隙を逃さなかった。68分、柳沢の左からのクロスを後方から駆け上がった名良橋 晃が左足ボレーで合わせて勝ち越に成功。このゴールが決勝点となり、鹿島が大会3連覇を達成した。
1998年3月14日(土) @国立競技場
磐田1 - 2 鹿島
1998
Jリーグを盛り上げる2強の対戦となった1998年大会。Jリーグ王者のジュビロ磐田と天皇杯覇者の鹿島アントラーズの一戦は、質の高い一戦となった。先制したのは磐田だった。11分、エリア内でボール奪った藤田 俊哉が冷静にボールを流し込んでリードを奪う。しかし30分、鹿島は巧みな連係で右サイドを崩し、柳沢 敦が同点ゴールを奪取。1-1で迎えた後半も両者譲らない激しい展開となる。磐田が押し込む時間が多かったが、鹿島はGKの古川 昌明が好守を連発し、ゴールを許さない。すると試合終了間際の89分、左サイドを駆け上がった相馬 直樹が角度のない位置から左足を一閃。強烈なシュートが突き刺さり、鹿島が2年連続でゼロックス・スーパーカップを制した。
1997年4月5日(土) @国立競技場
鹿島3 - 2 V川崎
1997
鹿島アントラーズとヴェルディ川崎の一戦は、互いの攻撃力が示された激しい打ち合いとなった。先制したのはV川崎。8分、CKを柱谷 哲二が合わせていきなりリードを奪った。しかし鹿島を黙ってはいない。26分、ロングフィードに抜け出したマジーニョが冷静にV川崎ゴールを陥落し、同点に追いついた。後半に入っても両者の意地がぶつかり合う激しい展開となり、68分にV川崎がマグロンのゴールで再び勝ち越すが、72分、そして79分と鹿島は柳沢 敦が立て続けにゴールを奪い、3-2と逆転に成功。若きストライカーの活躍で、鹿島が初のタイトルを獲得した。
1996年3月9日(土) @国立競技場
横浜M0 - 2 名古屋
1996
横浜マリノス(現横浜F・マリノス)と名古屋グランパスエイトが対峙した第3回大会は、序盤こそ横浜Mペースで進んだが、ストイコビッチを擁する名古屋が次第に本領を発揮する。29分、ストイコビッチのロングパスを起点に横浜M守備陣を揺さぶると、最後は岡山 哲也が強烈なシュートを突き刺して、名古屋が先制する。さらに39分にはスタメンに抜擢された高卒ルーキーの福田 健二が追加点を奪取。後半に入ると横浜Mが反撃を仕掛けたものの、名古屋は守護神の伊藤 裕二を中心に凌ぎ続け、2-0のスコアで勝利。天皇杯優勝チームが初めてゼロックス・スーパーカップのタイトルを手にした。
1995年3月11日(土) @国立競技場
平塚2 - 2(PK 2-4) V川崎
1995
2年連続でJリーグ王者に輝いたヴェルディ川崎と、そのV川崎とリーグ優勝を争い、天皇杯で頂点に立ったベルマーレ平塚(現湘南ベルマーレ)が対戦した。試合は序盤から激しいプレスを仕掛ける平塚ペースで進み、後半立ち上がりには野口 幸司、ベッチーニョの連続ゴールで2点のリードを奪った。しかし、リーグ王者の意地を見せたいV川崎がその後猛反撃。82分に布部 陽功のゴールで1点差に迫ると、85分にアルシンドが同点ゴールを奪取。試合は2-2のままPK戦に突入したが、勢いに乗ったV川崎が4-2でこれをものにし、見事に2連覇を達成した。
1994年3月5日(土) @国立競技場
横浜F1 - 2 V川崎
1994
記念すべき第1回大会は初代Jリーグ王者のヴェルディ川崎(現東京ヴェルディ)と天皇杯覇者の横浜フリューゲルスが対戦した。三浦 知良、ラモス 瑠偉ら多くのスター選手を揃えるV川崎に対し、横浜Fは加茂 周監督が築いたゾーンプレス戦術で対抗。拮抗した展開となったが、試合が動いたのは前半終了間際。三浦のFKをビスマルクがつなぎ、最後は武田 修宏が蹴り込んでV川崎が先制に成功する。しかし粘る横浜Fは63分にバウベルが同点ゴールを奪取。それでも地力で上回るV川崎は77分、三浦のシュートのこぼれ球をビスマルクが押し込み、2-1。栄えあるゼロックス・スーパーカップの初代王者に輝いた。