ヤマザキナビスコカップ大宮戦のプレビューにも書きましたが、大久保嘉人(川崎F)の父・克博さんが12日に逝去されました。大久保は危篤状態に陥ったことを知らされた8日以降、容態がいつ急変するかわからなかったため、練習中にはマネージャーに携帯電話を預け、連絡が入り次第教えてもらうことになっていたといいます。話を聞くと、もしC大阪戦を前に悲報が届いた場合「試合には出ずに帰ってたね、オレ」と大久保。クラブ側ももちろん、身内に不幸があればチームを離れることは「当然です」と言っています。ただ、克博さんは大久保に「死んだ時も来なくていい。試合を優先してくれ」と言っていたそうです。そう考えると、プロサッカー選手としてのキャリアをスタートさせた11日のC大阪戦に出場し、チームを助ける2ゴールを決め、試合後にはその足でお父さんのもとに駆けつけ、そして翌12日に息を引き取る場に大久保が居合わせる事ができたのは偶然じゃないのかなと思います。
そんな大久保ですが、ひと通りの行事を済ませ、合流した16日の練習後には気持ちはすでに切り替わっていると話していました。葬儀までの間、一睡も出来なかったこともあって16日の練習は「多少キツかった」と言いますが「多分大丈夫です」と磐田戦に気持ちを向けていました。負けず嫌いだったお父さんに憧れていたという大久保なだけに、体のキツさなどは微塵も感じさせず、磐田戦のピッチを駆け巡るのかなと思います。
そんな大久保を擁する川崎Fを迎え撃つ磐田は、非常に厳しい状況に置かれています。今季は結果が出せず、第9節の甲府戦後に森下仁志前監督が退任しました。クラブは後任監督を招聘する方向で調整しており、現在は暫定的に長澤徹ヘッドコーチが監督として指揮を執っています。長澤暫定監督とすれば後任監督の就任が見込まれるため、あまり自分の色を出せない中でのチーム運営となっているわけで、簡単ではない状態にあるものと思われます。そういう難しい状況に磐田がおかれていることを考えると、この試合も厳しい戦いになるものと予想出来ます。
川崎Fは、足の痛みが引き体調が戻った中村憲剛と、6得点でチーム内得点王かつリーグでも5位タイにつける大久保を軸として、攻守の歯車が噛み合いつつあります。磐田には悪いのですが、この試合では、大久保がお父さんを弔うゴールを決めるんじゃないかと勝手に妄想してます。それで勝てたら、最高の親孝行ではないかと。toto第627回の予想とは、直接関係のない原稿となってしまいましたが、こんなことを思いながら、今回のtotoでは川崎Fの勝利「2」を買おうと思っています。
以上
2013.05.17 Reported by 江藤高志
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