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【Jリーグ20周年パーティー】歴代チェアマン記者会見コメント(13.05.17)

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本日、都内ホテルにてJリーグ20周年記念パーティーを開催し、歴代4チェアマンが会見を行いました。会見でのコメントは以下の通りです。

●川淵三郎 初代チェアマン
「皆さん、こんにちは。1991年11月1日、Jリーグが法人化した一番初めの記者会見の時、私のことを『チェアマン』と呼んでくださいと初めて伝えたところ、どなたかに『チェアマンはどんな仕事をするんですか?』と聞かれました。そんなこと聞かなくてもわかるのにと思いながらも、『とにかく1年間私がやる仕事を見ていただいて、理解していただければありがたいです』と伝えたのを思い出します。

それから20年になるわけですが、正直言ってこれだけ発展するとは夢にも思っていませんでした。スタートする際に、20年後どうなるかなんて考えたこともなくて、10年後は恐らく16チーム位になるだろうというイメージでした。

これだけ多くの皆さまのご支援によってJリーグは発展し、『地域に根ざす』という言葉がこれだけ日本中に浸透したというのは、多くのクラブ関係者、マスメディアの皆さんを含め、世間に対してアピールしていただいたからだと思っています。

Jリーグがスタートする際は、サッカーそのものの認知度は低かったのですが、広告費から換算して何十億円というくらいの量を、連日のようにメディアの皆さんに取り上げていただきました。ですので、こういった日を迎えられたのもメディアの皆さんのご支援、ご協力があったからこそだと思っています。厚く御礼を申し上げます。どうもありがとうございました」

●鈴木昌氏 第二代チェアマン
「こんにちは、二代目のチェアマンをやっておりました鈴木でございます。先ほどパーティー会場を少し見たのですが、『ありがとう20周年』という言葉が書いてありました。まさに私が感じていることでございます。本当に多くの皆さんにご協力いただいて、ここまで来たのだと思います。

私は鹿島アントラーズの社長をしていまして、その時20年後にこのチームは生き残っているだろうか、と本当に心配していました。そして、Jリーグも20年先に存在しているのだろうか、そんなことを考えていました。今でこそ地域密着のチームが多く出来ていますが、当初の10チームの中では、ほとんどがアマチュア時代のチームをそのまま抱えているような、そんな状態でしたので心配な気持ちを持っていました。そんな中で20年を迎え、皆さんのご協力でここまで来たんだなと実感しています。

ジーコに『日本のサッカーはどうか?』と質問をしたことがありました。その際、ジーコは『日本人にはサッカーはとても合っている』と応えてくれました。では『日本はどのくらいでブラジルに近づけるか』と聞いたら『うーん、20年ですかね』と答えてくれたのをいまでも覚えています。今がブラジルと同じくらいになったかどうかは別にして、少なくともいくらかは近づいているのではないかと思います。
ジーコが『Jリーグがうまくいくためには日本人選手を中心にしたチームができないといけない』と言っていました。それがとても印象に残っているのですが、今のJリーグを見ると、大分その様になっているのではないかと思います。

現状のJリーグについては、百年構想という立派な目標に向け進めていきたいと思っていますが、あまり焦らずじっくりと進んでいくほうが良いのではないかと思っています。Jリーグが繁栄するためには選手、指導者、レフェリーの3つが向上していかないといけません。その基盤をしっかりと広げていくことが大切だと考えています」

●鬼武健二 第三代チェアマン
「第三代チェアマンの鬼武です。よく企業では、一代目は素晴らしい会社をつくり、二代目がその状況を継続し、三代目がその企業を潰すと言われますので、なんとかしないといけないと考えていました。良いこと、悪いことの両方がありましたが、Jリーグは当初から大きな流れ、軌跡、太いパイプがありましたので無事に今を迎えています。
改革、改善に舵を切ってみると色々なことがあり、クラブ経営など多くの問題がありましたが、今は大東チェアマンの力もあり良くなってきていると感じています。

4年間の中で一番嬉しかったことは、私が中学校1、2年生の育成のため、U-13とU-14のチームの全国展開を行った際、そのオープニングゲームでものすごく彼らが上手くて、本当に素晴らしいプレーを随所に見せてくれて、涙が出るくらい嬉しかったです。これが続く限り、この子供たちが成長していく限り、日本のJリーグは当分大丈夫だろうと感じました。もっともっと伸びる、そう感じました」

●大東和美 第四代チェアマン
「こんにちは、大東です。ただ今、3人の先輩方からお話をいただきましたけれど、それぞれの功績を受けながら、日々プレッシャーを感じています。一方で、心配なこともすべて引き継いでいるのが私ですので、これからのJリーグをどう舵取りしていくかということを皆さんと一緒になって行っています。

今までのお話の中で一つ言えることは、一つの理念に向かってブレずにやってきたことが、Jリーグの発展につながっているということです。これからも我々はブレる事無く、力を合わせてやっていきたいと思っています。

私は2010年7月に就任をしましたが、辛いこと、嬉しいことがありました。辛いことは、2011年3月11日に発生した東日本大震災でした。日本国民全体が悲しい思いをしましたが、我々としてもこれからどうしていくかという大きな岐路に立ちました。そこで、皆さんと力を合わせて前向きに取り組んだ結果が、サッカー界にとっても大きな評価とつながったことは本当に良かったと思います。

また、5月15日に20周年を迎え、この20年間で取り組んできたことは間違いなかったということを感じています。それは、我々だけではなく、多くの皆さま方の支えがあったからこそここまで来れたと思います、感謝しております。

今年は20周年に合わせて色々な催し物を行っています。その中で多く取り上げていただけているということは、やはりサッカーがメジャースポーツとして定着してきたからだと思っています。これからも引き続きよろしくお願いいたします」

以上
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