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【J1:第12節 浦和 vs 鳥栖】プレビュー:ホームで連勝を狙う浦和。豊田擁する鳥栖のパワフルなサッカーを凌駕できるか(13.05.17)

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浦和は18日、ホーム2連戦となる試合で鳥栖を迎え撃ち連勝を狙う。前節は強敵の鹿島から熱戦の末に勝ち星を掴みとったが、それで気が緩んで次の試合を落としてしまっては意味がない。「去年は良いゲームをした後に落とすことがあったので、ここから常に勝利できるような試合を続けて、結果にこだわっていくことが大切だと思う」と平川忠亮も力を込める。

鳥栖戦に向けて気になるのはけが人の状態だろう。鹿島戦の前半終了間際に負傷交代した宇賀神友弥はまだ全体練習に合流していない。左サイドのポジションは、鹿島戦で宇賀神の穴を補って余りある活躍を見せた梅崎司が務めることになりそうだ。梅崎にとって鳥栖は、昨季ホームでもアウェイでもゴールを決めている縁起のいい相手。鹿島戦に続く2試合連続ゴールへの期待も自然と高まるが、「チャンスがあれば狙っていきたいけど、チームとしての役割をまっとうするなかでゴールに絡めればいい」と話す。

また、清水戦で左足を故障して以来ずっと痛みを抱えながらプレーしている槙野智章は16日の練習では別調整となり、左センターバックのポジションには阿部勇樹が入っていた。ただ、槙野の場合はできるだけ良い状態で試合に出るための処置であり、試合直前の状態次第ではあるものの、おそらく本番のピッチには立っていることだろう。

対戦相手となる鳥栖は、現在2勝4分5敗の勝点10で15位と苦しい序盤戦となっている。昨シーズンは昇格1年目で台風の目となったが、今年は躍進の支えとなっていたホームで結果を残せていないことが成績に響いている。

「昨シーズンと大きく変わった印象はない。チームのコンセプトも、やっているサッカーも同じだと思うし、しっかり守って、入ってきた相手に対して厳しくいくというのが徹底されている」。森脇良太は鳥栖の印象についてそう話す。ただ、昨季は粘り強い守備が光っていたものの、今季はあっさりと失点するケースが目立っている。34試合で39失点だった昨年に比べ、今年は11試合ですでに24失点を数えている。

今季の鳥栖はセットプレーからゴールを許す試合が多い。浦和は大事なところでセットプレーからゴールを決められるようになりつつあるので狙い目だ。普段セットプレーの練習をしていない浦和だが、それでも得点が取れているのは那須大亮の存在によるところが大きい。「那須の大ちゃんが得点源になっている」と森脇も賛辞を惜しまない。那須本人も「ボールが本当にいいのであとは入り方次第。イメージも共有できている。チャンスがあったらどんどん狙っていこうと思っている」と意欲を覗かせる。セットプレー時には背番号4の動きに注目したい。

そして鳥栖と言えば、やはり豊田陽平がキーマンになる。昨季得点ランキング2位に入った鳥栖のエースは今季もゴールを量産し、リーグ戦11試合で8得点。鳥栖の攻撃パターンを考えても、豊田が鍵を握っている。直接フィニッシュに絡む形、当ててセカンドボールから展開する形、あるいは囮に使う形と、いずれにしても豊田がいることで脅威が増す。浦和にとっては最要注意人物だ。

豊田には昨季対戦した3試合のうち2試合でゴールを奪われていただけに、気を抜くと今年も痛い目を見るのは必至だ。おそらく鳥栖はロングボールとクロス、あるいはロングスローといったシンプルな攻撃で豊田にボールを入れてくるケースが多くなるだろう。森脇が「Jでも外国人並みのパワーを持っている」と警戒するように、読まれていたとしても強引にこじ開ける力が豊田にはある。90分間完璧に仕事をさせないことが理想だが、それができない場合でも競り合いで十分な体勢を取らせないことが大事になるし、ポストプレーを許してしまったとしても、セカンドボールを押さえることが重要になる。

「走り、球際で負けないことが大事になる」。梅崎が力説したように、泥臭い戦いの局面が勝敗を分けるポイントになるかもしれない。

以上

2013.05.17 Reported by 神谷正明
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