3月29日（火）東北地方太平洋沖地震復興支援チャリティーマッチ 日本代表 vs Ｊ選抜（19:20KICK OFF/長居）
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☆Ｊ選抜試合前日のコメント（1）／（2）

●小笠原満男選手（鹿島）：
Q:明日見ている子供たちにどんな思いにその瞬間だけでもなって欲しいですか？
「どんな思いっていうか…受け取る方は人それぞれだと思うんですが、とりあえずみんな本当に苦しい状況の中で一生懸命…欲しい物が手に入らなかったり、水が出なかったり、電気が通らなかったり、家をなくしたり、親をなくしたり、っていういろんな状況の人がいると思うんですよね。ただ共通して言えるのは、みんな下を向かずに一生懸命なんとか頑張ろう！ってやっているので、自分もその人たちみたいに頑張っている姿を魅せられたらと思います」

Q:明日どんな戦いをしたいですか。
「こういう時期で、被災地の方達は疲労もあるだろうし、ストレスもそうとう抱えていると聞いている。そういう人たちの中にはサッカーを楽しみにしてくれている人もいると思うので、前向きにひたむきに一生懸命プレーしている姿を見てもらいたいと思っています。やるからには勝ちたいし、みんなが一生懸命やっている姿をみて、いいゲームだと思ってもらえるようなゲームをしたいと思います。
（被災地に行かれたのは自分の意志で行かれたのですか？）そうですね、妻の実家があったのもあったし、家族みんな行きました。何かある時にはみんな一緒が良かったので。鹿島も被災地と言えば被災地だし…子供たちもじっと見ていましたね。何も言わずに。何かを感じたんじゃないですかね。でもやっぱり水、電気、ガスがないところで生活をしてそういう有り難さも感じたと思うし、節電とか子供にとっては貴重という言葉がいいのかはわからないけど、子供にとってもいい経験だと思っています。とにかくいてもたってもいられなくて、行かなくて後悔するのは一番嫌だったし、困っている人がいたら助けるのは当然なことだし…何か出来る事があるのかなと思って。それをこれからどんどん形にしていけたら言いなと思いますね。本当にいろいろあると思うんです。みんなが協力してやれば、一人としては難しいけど。

（選手としてもいろいろこれから大変な時期が来るように思いますが）それは言い訳にしたくないし、逆にそれを発奮材料にしてどんな状況でもやるんだ、勝つんだっていうところをみせていきたいし、こういう時だからこそしっかり勝ちたいですね。やっぱりね、みんな何かしら大変な思いはしていると思うんですけど、なんとかなるんですよ。みんなそうやって前向きにやっているので。被災地の人も家がなくても車がなくても、水や電気がなくても、ないものはないでしょうがないし、なるようにしかならないからってみんな前向きに必死に頑張っていたので、俺らの状況なんてまだいい方だし、もっと苦しんでいる人たちはたくさんいるので。僕自身もサッカーを頑張りながら、物資とか資金面の援助も並行してやっていきたいなと思います」

●新井場徹選手（鹿島）：
「何がプレーで貢献できるかわからないけどやるにこしたことはないというか、一生懸命僕らは出来る事を、プレーをするだけだと思う。何をすればリアルに貢献するというか被災地の方に喜んでもらえるかわからないけど、自分にはサッカー選手としてサッカーをするしかないというのもあるし、今日も募金活動とかいって、こういうことを継続的にやっていければいいかなと思っているけど、まずは明日しっかりプレーする事に集中してやりたい。
（相手は日本代表ということで自分のアピールという意識もあるか？）あまりそういう意識はないですね。そういう試合ではないというか…難しいですけどね。チームとしても合わせる時間も今日くらいしかなかったし、それこそ今日みたいな練習しかできないから、どこまで出来るか分からないと言うか、自分も関西で練習は続けてきたけどどこまでコンディションが保てているか分からないところも分からないので…。対人とか全くやれていないですしね。そういう中での試合ですから難しい部分もありますね。
（満員のスタジアムで、どんなプレーをみせたいですか？）楽しいプレーをするべきなのか、地味にでも頑張る姿を見せるべきなのか、難しい部分もあるけど、ある程度はやっぱり戦うからにはガチの試合になると思うし、それぞれがいいプレーをみせることが大事だと思う」

●佐藤寿人選手（広島）：
「今はとにかくサッカー界のために、時間を見ながらやっていくことが大事なのかなと。こういう試合もそうだし、今、被災地で過ごしている全ての人たちのために何が出来るのかということを、選手同士でも話し合っているところというか。もちろん、被災地ではまだまだ普段通りの生活ができるようになるということが一番の優先順位になるとは思うんですが、それと同時に例えば子供たちに、ボールが届く、スパイクが届く、ユニフォームが届くということになれば、また新たなモチベーションというか、沈みがちな中で見える光の一つだと思うので、そういうものは僕らが作っていけるんじゃないかなっていうのは話し合っています。そこは今回こうして１つのチームとして時間が過ごせているので、うまくそこも時間を見ながらそういう活動をやっていければいいなと思います。

（カズさんにゴールを獲らせたい，獲って欲しいと言う話もされていましたが、佐藤選手自身もゴールは狙いに行きますか？）獲りたいですね。まあ、でも出来れば周作が守っているゴールを（狙いたい）…彼にはずっとそういう風に言っているので。先週、チームの練習でも周作とか（森脇）良太とかがサブ組みの方に回って対戦するという機会があったので、逆にそれが個人的には面白かったというか、モチベーションになって…周作から点を獲りたいというところで、お互いがそういう形で競い合っていましたから。それが明日こういう形で対戦相手としてやれれば、ぜひそこを破りたいなというか。出来れば良太が持っているボールを奪って、決められれば一番いいかなと思う。

（今日の練習を見ているとどこかカズさんにボールが集まって最後カズさんが決めて、というのが多かったように思いましたが）
そうですね、やっぱりみんなカズさんが大好きだし、みんなカズさんを尊敬しているので、やっぱり決めて欲しいというか、そういう気持ちはみんな少なからずあるので。同じFWでもやっぱりカズさんには特別な思いがあるので、自分が獲るのと、カズさんが獲るのとどっちがいいんだ、っていうことを考えると今回に限ってはカズさんが獲る方がいいのかなと思いますね。
（さっき監督もしっかり勝つという話をしていましたが、選手としてもしっかり勝ってアピールしたいですか？）
アピールと言うか、ずっと日本のサッカーを引っ張って来た選手がたくさんいるので、そういう選手たちとやれるということで、今代表を引退した選手だったり、入っていない選手が居る中で、とにかく今の代表チームにも負けない、一つのチームなんだと言う事をピッチで魅せたいと言うか、年齢的にも経験のある選手が多いし、ベテランの域に入っている選手も多いですけどまだまだ負けないぞっていうところはあると思うので、そういうプライドをかけてやれたらなと思います。
（まだザックになって負けていない日本代表ですが）
そうなんですか。じゃあそれは初めて土をつけられればいいですね」

以上