今日の試合速報

ACLE MD2
ACLE MD2

J’s GOALニュース

一覧へ

【J2:第32節 千葉 vs 甲府】レポート:守備のミスで痛恨の2失点を招き、得点機をモノにできなかった千葉が悔やみきれない敗戦。攻守に奮闘した甲府は対千葉戦の初勝利でJ1昇格へ近づく。 (10.11.01)

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
10月31日(日) 2010 J2リーグ戦 第32節
千葉 1 - 2 甲府 (16:03/フクアリ/13,393人)
得点者:16' パウリーニョ(甲府)、72' アレックス(千葉)、86' パウリーニョ(甲府)
スカパー!再放送 Ch183 11/1(月)後08:00〜
試合速報一覧 | クラブサポーター対抗totoリーグ
J2シーズン表彰 投票受付中!!
★JリーグヤマザキナビスコカップFINALチケット発売中!
----------
試合後、甲府のボランチのMF保坂一成が「セカンドボールを取れるかが勝負だと思っていた。そこに気を付けていたけど、千葉も速さがあった」と振り返り、千葉のMF倉田秋やFW青木孝太も「球際」や「こぼれ球」に言及したように、試合を通して見れば、セカンドボールをいかに自分たちのものにして、特に中盤で優位に立つかがポイントだった。
だが、試合の流れを大きく変えた先制点は、中盤を飛ばした甲府のDF山本英臣のロングパスから生まれた。16分、山本のパスをタイミングのよい動き出しで受けた甲府のFWパウリーニョにマークはついていなかった。千葉の江尻篤彦監督は試合後の記者会見で「『ハーフナーマイクではない。その周りだ』ということでトレーニングをしていた」と話したが、パウリーニョへのマークが甘くなった一瞬の隙を突かれての失点。さらに言えば、甲府のディフェンスラインの背後のスペースを狙って得点したかった千葉なのに、逆にパウリーニョに背後に飛び出され、グラウンダーのシュートをうまく決められてしまった。

千葉は甲府の前線からの激しいプレスにあいながらもゴール前まで攻めこんだが、26分の倉田、37分のFW深井正樹のシュートは甲府のGK荻晃太の正面、27分のMF山口の強烈なシュートはゴールポストの横と、なかなかゴールを奪えない。後半の立ち上がりもシュートが枠を捉えられない場面が続き、江尻監督は63分には山口に代えてMF米倉恒貴、70分には深井に代えてMF伊藤大介を入れ、前へ強く仕掛ける力や小気味よいパスワークのリズムを加えた。すると71分、伊藤のスルーパスに合わせて青木孝がペナルティエリアへ突破し、甲府のDFダニエルがファウルで止めてしまってPKの判定。72分、DFアレックスのPKは速いグラウンダーで、コースを読んだ荻が横っ飛びで止めようとしたが、ボールは荻の手に当たったもののゴールマウスに転がり込んだ。同点にした勢いで一気に攻める千葉だが、荻の好守やダニエルのゴールライン上でのスーパークリアもあって追加点を奪えない。試合を通して焦りからかロングパスで攻撃の精度を欠いたところもあった。
一方、甲府もまた先制点を奪ったあと、スタメン出場のFW柏好文の突破から何度かチャンスを作るものの追加点を奪えないでいた。だが、85分に直接FKを得ると、ゴールまでの距離はあったものの、パウリーニョがそのまま豪快な左足のシュート。ボールはゴールポストに当たったがゴールマウスに入り、2試合連続で1−1の引き分けだった甲府が『2点目』を取った。結局、これが決勝ゴールとなり、J1昇格争いのライバルの千葉に2−1で勝った甲府は、対千葉戦初勝利によってJ1昇格へ大きく近づく勝点3をゲットした。

千葉は、第25節福岡戦、第26節柏戦に続き、ここで勝てばJ1昇格争いのライバルに対して有利になれる大事な直接対決で敗戦。最近の千葉は、試合の終盤になると疲労もあってか、ゴール前で相手の攻撃をファウルで止めてしまいがちだった。決勝ゴールのFKを考えると、58分には同じような位置でパウリーニョが直接FKを蹴り、千葉のGK岡本昌弘がファインセーブを見せていただけに、あの位置のファウルは結果的には痛恨だった。攻守ともにここぞというところでミスを犯していたことで、千葉は勝点を得られなかった。
同日、徳島に勝った3位の福岡との勝点差は7に広がり、千葉のJ1昇格の可能性はさらに低くなった。だが、まだゼロではない。千葉は過去にJ1残留争いで『奇跡』のような大逆転劇を演じてきた。『奇跡』を起こす可能性が残されている限り、全力で戦うだけだ。

以上

2010.11.01 Reported by 赤沼圭子
  • このエントリーをはてなブックマークに追加

旬のキーワード

最新動画

詳細へ

2024/10/07(月) 10:00 【週末のゴールをイッキ見!】明治安田Jリーグ全ゴールまとめ【1004-1006】