本文へ移動

今日の試合速報

夏休みはJリーグに遊びに行こう! 全国で180,000名様ご招待!
夏休みはJリーグに遊びに行こう! 全国で180,000名様ご招待!

J’s GOALニュース

一覧へ

【J2:第42節 徳島 vs 岡山】レポート:攻撃のプレー精度を向上させた徳島。指揮官の与えた狙いもズバリ当たり、岡山に快勝!(09.09.27)

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
9月26日(土) 2009 J2リーグ戦 第42節
徳島 4 - 1 岡山 (15:04/鳴門大塚/3,724人)
得点者:11' 羽地登志晃(徳島)、54' 倉貫一毅(徳島)、66' 六車拓也(徳島)、69' 青山隼(徳島)、75' 妹尾隆佑(岡山)
スカパー!再放送 Ch183 9/28(月)08:00〜(解説:逢坂利夫、実況:三宅きみひと、リポーター:藤原美佳)
勝敗予想ゲーム | 皆の投稿で作るスタジアム情報
----------
勝利したのは徳島。4-1のスコアで岡山の挑戦を退けた。チームは4戦連続で勝点を積み上げる評価すべき成果を収めたと言っていいだろう。
そしてその徳島の勝因を挙げれば、それは大きく2つあったように思われる。1つ目はプレビューでも必要性を述べたプレー精度の向上を選手たちが確実に実践したこと。特に攻撃面においての高まりは十分合格点と言えるものであった。また2つ目は、指揮官がスカウティングによって導き出しチームへ与えた今節の狙いがズバリ当たったこと。事実、選手たちに強く意識させていたミドルシュートがこの試合を決めたのだ。

まず早々の11分、ペ スンジンがラストボールに抜群の精度を見せる。右サイドタッチライン際で青山隼、六車拓也と短いパス交換し岡山守備陣の注意を引き寄せると、開いたゴール前スペースへピンポイントクロス。走り込んだ羽地登志晃に寸分の狂いなく合わせ、早い時間に欲しかった先制点をチームにもたらした。さらに先手を取ったことで勢いも得た徳島はその後も攻撃に精度の高さを披露していく。中でもフィニッシュのそれは申し分なく、14分に挽地祐哉が、24分に六車が放ったボールの軌道は岡山GK真子秀徳の好セーブに阻まれたとは言え決まってもおかしくないほどのクオリティであったと言えよう。

続いて1点リードで折り返した後半、徳島は次にこの一戦での狙いをゴールという形で結実させる。
今節へ臨むに当たって美濃部直彦監督は「ブロックが下がっていくところがある」と岡山を分析。「だからミドルシュートを意識して下がっていくDFに脅威を与えよう」とチームに指示を出していたと終了後の会見で明かしたが、その狙いがまさに的中。54分、66分、69分に、倉貫一毅、六車、青山が、いずれもペナルティエリア内へ下がり切った岡山の守備ブロック前からのミドルシュートで得点を重ねていった。もちろん、それぞれのフィニッシュやその前のチームのお膳立てには前半から見せていた高い精度を保ちながら。

もちろんこの一戦での徳島には他にも勝利を引き寄せるだけの要素があった。「詰まったらサイドを変えながらスペースを探すようにしていた(挽地)」ワイドなボール回しは岡山の選手たちに何度もポジション修正をさせてボディブローのように体力消耗をさせていたし、時折交えるロングフィードは効果的に岡山DFラインを押し下げるとともに前後の揺さぶりともなっていた。いずれにしてもチーム全員がやるべきことを共通理解として持ちながら闘えていたのは間違いないと言えるだろう。
ただ、そうした好パフォーマンスを見せながら、4点リードを奪った後に覗かせた緩みは猛省すべきところだ。何か気の抜けたような空気を醸し出してしまったことによりいとも簡単にパスワークで中央突破されて1点を返され、それ以外にもヒヤリとする場面を何度か作られたが、さらなるチームの成長を望むならあのような時間は僅かでも作ってはならないのではないか。その上、修正が求められた後方でのパス回しはまだ精度が十分とは言い難い。そのためこの日も深い位置でボールを失いピンチを招きかけたが、次節から迎える上位との対決を見据えれば選手たちにはよりいっそうの継続努力が必要となろう。

対して岡山だが、徳島・美濃部監督に分析されていたズルズルと引いてしまう悪い癖をそのまま露呈してしまったことがやはりこのゲームの敗因。チームは自らの抱える課題を改善し切れなかったと言わざるを得ない。加えて数こそ少なかったが大差になる前のチャンスもあっただけに、そこで決められなかったのも悔やまれる。爆発的な得点力を持つわけではないことを考えれば好機を高い確立でモノに出来る決定力をここからも磨いていかなくては。

さて最後に付け加えさせてもらいたいことがひとつある。それは切なるお願い。次のホームゲーム(10/17vs札幌)へ行こうと思っている徳島サポーターは1人でも多くの友人や知り合いを一緒に連れて来て欲しい。なぜなら、今節は大挙して押し寄せた岡山サポーターの素晴らしい応援によってホームにも関わらず雰囲気がアウェイのように変えられかけていたから。
お世辞抜きに徳島は今季本当に頑張っている。繰り広げているサッカーは見所も多い。だからそのチームをもっとたくさんのサポーターに後押ししてもらいたい。

以上

2009.09.27 Reported by 松下英樹
  • このエントリーをはてなブックマークに追加

旬のキーワード

最新動画

詳細へ

2024/07/25(木) 12:00 Jリーグ審判レポート(シンレポ!)ホイッスル #5「24‐25 競技規則改正 8月からこう変わる!」