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【J2:第32節 横浜FC vs 仙台】プレビュー:理想と現実の狭間の中で問われるのは結果。隙を見せずに攻撃的なサッカーを貫いて勝点3を得るのは、横浜FCか仙台か。(09.08.04)

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8月5日(水)J2 第32節 横浜FC vs 仙台(19:00KICK OFF/ニッパ球
スカパー!生中継 Ch181 18:50〜(解説:三浦泰年、実況:野村明弘、リポーター:三須亜希子)
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※オートプレーの為、実際のメンバーと異なる場合があります。また一部選手はエディットして作成・追加しています。ご了承ください。
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 残りは20試合。51試合と過酷で長い今年のJ2も、数字だけ見れば後ろが徐々に見えてくる。第2クールも終盤になり、これまで勝ち続けていた上位チームが勝てなくなり、下位チームが上位チームを食い始めるなど、風雲急を告げている。4回戦総当たりだった時代のJ2の風物詩とも言える「魔の第3クール」と似た現象が、ここに来て姿を見せ始めているようにも思える。この現象の要因と言えるのは、数多い試合数と対戦数によって上位チームへの対策方針が明確になること、そして下位チームでも一定の方向性が固まりアップセットへの準備が整うことが挙げられる。

 この横浜FCと仙台の試合も、そうした試合になる可能性をはらんでいる。仙台は、前節3位に上昇したとはいえ、自らペースを握ることができない試合を演じてしまっている。一方の横浜FCは、安孝錬が加入することにより、ようやく樋口靖洋監督の目指すサッカーのレベルアップが見えてきて、前々節の東京V戦では見事アップセットを果たしている。その意味で舞台は整っているとも言える。一方で、前節は両チーム共に立ち上がりに失点して自分たちのサッカーを出せない中、仙台がしたたかに勝利をもぎ取ったのに対し、横浜FCは再びナイーブさを見せて敗戦しており、勝利に対するリアリズムに差が出ているのも事実。アップセットになるか、順位表通りの結果になるかは、ひとえに理想を結果に変える現実主義の徹底にかかっている。

 もう少し前節の両チームを振り返りながら、この試合のポイントを探っていこう。ビハインドを跳ね返す力が不足している今の横浜FCにとっては、先制点を取れるかどうかが勝点の獲得に大きく直結する。その意味で、前節の甲府戦の立ち上がりの失点そのものは、まさに痛い失点だった。しかし、問題はその後。豪雨でパスを繋ぐサッカーはとても遂行できない状況となり、「スペースに流し込んでプレッシャーをかける」(樋口監督)というように、雨がもたらす不確実性を利用したプレーを指示するものの、グラウンド上ではつなぐプレーに終始してしまった。そして、逆に甲府に裏のスペースを利用されて追加点を許すなど、リアリズムの不足がチームから勢いを奪っていった。東京V戦で、立ち上がりから緊張感を持続し、セーフティーファーストなプレーを続けることで、隙を見せずに自らのペースを作っていったものとは対照的な出来。この仙台戦では、東京V戦のプレーに立ち戻ることが大事になる。

 一方の仙台は、熊本の0トップの布陣に立ち上がりから苦慮。ポゼッションを身上とする仙台らしさを全く出せなかった。それでもサーレスが相手のミスを突いて得点すると、セットプレーからエリゼウ、平瀬智行が確実にゴールゲットし、苦しい試合をモノにする。理想とするサッカーを封じられながらも、勝点3を確実に拾えるところは、昇格を狙うチームに必要な要素を持っていると言って良い。ただ、これが残り5試合ぐらいであればいいのだが、残り20試合時点だと、チームとしての行き詰まりに繋がらないかどうかが心配になるところ。「今季の仙台が作り上げてきた物の再確認は、もはや急務である」と、前節のマッチレポートに仙台担当の佐々木聡氏が書き残している課題の解決のきっかけをつかめるかがポイント。敵のスカウティングに対応するリアリズムは持ちながら、一方で理想とするポゼッションを基調としたサッカー、原点への復帰を図り、その中で勝点3を積み上げる。仙台にとっては、微妙なマネジメントを求められる試合となる。

 試合は、立ち上がりが大きなポイントとなるだろう。横浜FCにとってミスは禁物。そして、前節の熊本のように仙台を混乱に陥れることができれば、コンビネーションが成熟しつつある難波宏明と安孝錬の2トップを起点とした、連動性のある追い越す動きが見られるはずだ。逆に、ミスをしてしまうようだと、それを見逃してくれる仙台ではない。自らのミスを契機に、一度仙台のペースに引き込まれてしまうと、前回の対戦でビューティフルゴールを決められ、熊本戦でも2アシストを決めた梁勇基を中心としたパスワークを見せつけられることになるだろう。そうすれば、仙台の思い通りの試合になる。東京V戦と同様、細心かつ大胆な戦いが必須。隙を作らないようにしながら、いかに攻撃的なサッカーを貫いていくかが問われる。

 この試合が終了した時、記録に残るのは勝点のみ。しかし、残りの20試合の戦いに影響するのは、理想のサッカーを取り戻す取り組み。その狭間の中で、最終的に凱歌をあげるのはどちらか。ベンチワークを含めた繊細な戦いに注目したい。

以上

2009.08.04 Reported by 松尾真一郎
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