8月5日（水）J2 第32節 札幌 vs 福岡（19:00KICK OFF/札幌厚別）
スカパー！生中継 Ch180 18:50〜（解説：木島敦、実況：永井公彦、プレーヤー解説：大森健作、リポーター：藤井孝太郎）
勝敗予想ゲーム☆水曜19時締切 | 皆の投稿で作るスタジアム情報

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※オートプレーの為、実際のメンバーと異なる場合があります。また一部選手はエディットして作成・追加しています。ご了承ください。
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８月最初の平日ゲームとなるこのＪ２第３２節では、札幌厚別公園競技場で勝点４１・１０位につける札幌と、同３４・１３位の福岡とが対戦する。

ホームの札幌は苦しい状況が続いている。開幕当初からグループで攻守を行う組織的なサッカーが機能していたが、決定力を著しく欠いて勝点を伸ばせずにいた。プレーの内容は悪くないだけに「ひとついい形で勝てれば勢いに乗るはず」というあと一歩の状態には早い段階からなっていたのだが、そのまま後半戦にまで引きずってしまい、順位表の真ん中あたりをウロウロし続けているのが現状だ。
前節のＣ大阪戦でもそうだった。前半の立ち上がりに相手のディフェンスラインを破っての決定機を２度作りながらも、どちらもフイに。そうしてチャンスを逃した一方で、Ｃ大阪に訪れた最初の決定機をマルチネスにしっかりと決められてしまい、一気に流れを相手に奪われて０−３のスコアでの完敗を喫してしまった印象だ。
ただし、「チャンスはあったのでそれを決めていれば、状況は全然違っていたはず」と藤田征也が振り返り、「３点目を奪われた残り１０分くらいまでは、１点取れば何とかできそうな気配はあった」と石川直樹。首位のチームに完敗を喫してしまったものの、決して簡単に叩きのめされたわけではない、という前向きなイメージは保てているようだ。加えて高校在学中のＭＦ古田寛幸がデビューし、「いいプレーをしていた」と石崎信弘監督が評したように、敗戦のなかでもプラス材料を手にしている。Ｊ１昇格圏内の３位との勝点差も１９へと広がってしまったが、何とか浮上のきっかけも見出したいところだ。

一方、北海道に乗り込むアウェイの福岡もなかなか思うように勝点を積むことができていないが、徐々にリズムを掴みつつあるようだ。前節の岡山戦（ /jsgoal_archive/result/2009/0802/20090200030620090802_detail.html ）は札幌と同様にフィニッシュの精度を欠いてしまい、ホームながらもスコアレスドローという「勝点２を取りこぼしてしまった」（篠田善之監督）試合になってしまった。だが、手堅い守備で奪ったボールを田中誠らＤＦ陣のフィードで素早く前線に当てる、ダイレクトプレーをベースにした戦術が生きてきつつある。前々節の熊本戦（ /jsgoal_archive/result/2009/0726/20090200030320090726_detail.html ）では高い位置からのショートカウンターで得点を重ねており、ボールを奪ったエリアに応じてチーム全体のプレーがシンプルに連動するようになってきた印象もある。「９０分間、本当にいい働きをしてくれた」と篠田監督が高く評価した新加入の阿部嵩が中盤で問題なくフィットしたことからも、福岡の演じているサッカーが非常にシンプルであることが感じ取れる。試合を重ねるごとに成熟をしていきそうだ。

そんな両チームの対戦だが、涼しい北海道でのナイトゲームであることが大きなポイントとなるはず。なにしろ、大阪でのアウェイゲームを終えて３日に札幌市内へと帰ってきた札幌イレブンの多くが、その日の札幌の気候を「寒い」と表現しているほど、北海道と関西地方との気温差は大きい。今年の北海道は例年よりも気温が低いとも聞く。「大阪の暑さを意識しすぎて、Ｃ大阪戦の前半はチームとして中途半端な戦いになってしまった」と石川。中２日での厳しいスケジュールではあるが、涼しい地元では立ち上がりからアグレッシブな戦いを披露するはず。そしてもちろん、その涼しさはアウェイの福岡にとってもメリットになることだろう。夏場の試合ながらも、双方のハードワークが真っ向から激突する展開になるはずだ。
ただし、そこに厚別特有の強風が吹き込めば、涼しさを通り越してしまう可能性も充分にあるので、観戦予定の方はご注意を。

以上


2009.08.04 Reported by 斉藤宏則