大会ルール
試合出場について
試合にエントリーできる選手の数
- 明治安田生命J1リーグ、明治安田生命J2リーグ、JリーグYBCルヴァンカップ
1チーム18名以内
(外国籍選手は3名まで、ただし、アジアサッカー連盟(AFC)加盟国の国籍を有する選手は1名に限り追加エントリー可) - 明治安田生命 J3リーグ
1チーム16名以内(外国籍選手は2名まで、ただし、「Jリーグ提携国」として定める国の国籍を有する選手1名に限り追加エントリー可)
警告・退場について
〈警告累積〉
- 出場停止となる警告累積回数は、大会ごとの、一つのチームの試合数によって異なります。
〔表1〕
試合数 | 該当する大会 | 出場停止とされる警告累積回数 |
---|---|---|
9試合以下 | JリーグYBCルヴァンカップ
Jユースカップ |
2回 |
10試合以上 19試合以下 |
明治安田生命J1リーグ1stステージ 明治安田生命J1リーグ2ndステージ |
3回 |
20試合以上 |
明治安田生命J2リーグ 明治安田生命J3リーグ |
4回 |
- 警告累積による出場停止
- 警告累積がそれぞれの大会で規定数〔表1〕に達した場合は、当該大会の直近の1試合が出場停止になります。
- 警告累積による出場停止を繰り返した場合は2試合出場停止となります。また、警告累積による出場停止を3回以上繰り返した場合も2試合の出場停止となります。
- 一つの試合で複数の処分を受けた場合
- 1試合に2回の警告を受けた場合、この警告は累積には算入されません。
- 1試合で警告を受けた後、さらに退場処分を受けた場合は、この警告は累積に算入されます。
- 警告累積による出場停止の当該試合
- 警告累積による出場停止は、当該大会以外には適用されません。
- 警告累積による出場停止と他の出場停止の関係
- 警告累積による出場停止と退場(1試合警告2回による退場を含まず)による出場停止は同時に科されます。例えば、明治安田生命J1リーグのある試合で、累積3回目となる警告を受け、さらに退場処分を受けた場合、出場停止となる試合数は、「警告累積による1試合、および退場処分に対する停止試合数」となります。
- 警告累積による出場停止と退場(11試合警告2回による退場を含まず)による出場停止が同時に科された場合は、退場による出場停止が先に適用されます。ただし、大会の残り試合よりも出場停止の試合数が多い場合は、Jリーグ規律委員会で審議されます。
〈退場(1試合警告2回による退場を含む)による出場停止〉
- 退場による出場停止
-
- 退場による出場停止についてはJリーグ規律委員会で処分が決定されますが、処分が決まる前でも退場を受けた次の1試合は自動的に出場停止となります。
- 退場(1試合警告2回による退場を含む)による出場停止は同一大会における直近の試合で順次消化します。
- 出場停止処分が同一大会で消化しきれなかった場合、残存の出場停止処分は直近の同レベルの大会で消化されます。
〔表2〕
レベル | Jリーグの大会 | その他 | |
---|---|---|---|
第1種 | A | 明治安田生命J1リーグ 明治安田生命J2リーグ 明治安田生命J3リーグ JリーグYBCルヴァンカップ(予選リーグ・決勝トーナメント) FUJI XEROX SUPER CUP 明治安田生命Jリーグチャンピオンシップ J1昇格プレーオフ J2・J3入れ替え戦 |
天皇杯 |
第2種(第3種含む) | B |
Jユースカップ 第2種の公式大会 |
|
特別 | Z | プレシーズンマッチ(トップ) |
- 特別な大会「Z」の扱い
- 表2のA、Bの大会で受けた退場による出場停止は、Zの大会には影響しません。
- Zの大会で受けた退場は、AまたはBの大会で消化します。
- 明治安田生命J3リーグJリーグ・アンダー22選抜の取り扱い
- 明治安田生命J3リーグのJリーグ・アンダー22選抜で受けた警告、退場処分は、J3リーグ戦において適用され、当該選手が所属するチームのリーグ戦には影響しません。ただし、重大な違反を犯した場合には、その限りではありません。
- アマチュアからJクラブに加入した際の取り扱い
- アマチュアからJクラブに加入した際、未消化の出場停止処分は、Jリーグの大会〔表2〕(特別な大会[Z]は除く)で消化します。
退場による出場停止につき、一つの大会で懲罰基準の同一項目による処分を繰り返し受けた場合は、同基準に定める出場停止試合数の原則として2倍となります。〔表3〕
- アマチュアからJクラブに加入した際、未消化の出場停止処分は、Jリーグの大会〔表2〕(特別な大会[Z]は除く)で消化します。
〔表3〕
懲罰基準の項目 | 2度繰り返した場合 | 3度繰り返した場合 |
---|---|---|
1試合警告2回による退場 | 原則2倍 | 原則2倍 |
1試合の出場停止処分に相当する退場 | ||
選手等に対する暴行・脅迫および一般大衆に対する挑発行為 | 原則2倍 | Jリーグ規律委員会にて審議 |
主審および副審に対する侮辱または公然の名誉毀損行為 | ||
主審および副審に対する傷害の意図のない乱暴な行為 |
〈シーズン中に移籍した場合の処分の扱い〉
- 同一リーグ内の移籍
- 警告累積、退場(1試合警告2回の退場を含む)の履歴、出場停止の履歴などは、移籍先チームにおいても適用されます。
- 異なるリーグへ移籍する場合
- 警告累積および警告累積による出場停止は、異なるリーグの移籍先チームでは適用されません。
- 退場(1試合警告2回の退場を含む)の履歴、出場停止の履歴は、異なるリーグの移籍先チームでも適用されます。
- チームXに所属していた選手が一度異なるリーグに移籍し、再度元のリーグのチームYに移籍した場合は、チームXでの警告累積、警告累積による出場停止をチームYで適用します。
〈出場停止と試合中止〉
- 出場停止の対象試合が延期または中止された場合
- 出場停止の対象試合は、当初の対象試合の直後に行われる試合に変更されます。
- 試合開始後に中止された試合で受けていた警告、退場処分の扱いについては、規律委員会で決定します。
〈出場停止の翌シーズンへの繰り越し〉
- シーズンが終了した時点で未消化の出場停止の対象試合が1試合の場合、翌シーズンには繰り越しません。未消化の出場停止の対象試合が2試合以上の場合、翌シーズンへ繰り越します。
- 天皇杯準々決勝または、準決勝で敗退した時点で、未消化の出場停止処分が1試合の場合、翌シーズンには繰り越しません。2試合以上の場合は、翌シーズンへ繰り越します。
- 天皇杯決勝で退場処分を受けた場合、出場停止処分が1試合の場合、翌シーズンには繰り越しません。2試合以上の場合は、翌シーズンへ繰り越します。
- Jユースカップで受けた未消化の出場停止は、翌シーズンへ繰り越します。
〈AFCチャンピオンズリーグ(ACL)における未消化の出場停止処分の繰り越しについて〉
- ACL出場各チームが敗退などによって大会が終了した時点で、チームの選手または役員に科された出場停止処分が未消化であった場合、その未消化の出場停止処分は日本国内における公式試合(Jリーグ、Jリーグカップ、スーパーカップ、天皇杯など)を含む、クラブの次の公式試合(AFC主催の試合のみに限定されない)に繰り越されます。
- 出場停止処分が適用される試合は、JリーグがAFCからの文書を確認した日の翌日より5営業日以降の直近の公式試合とします。
- 上記「クラブの次の公式試合」に繰り越される出場停止処分は、大会終了時点で未消化となった、退場処分による出場停止処分のみであり、警告累積による出場停止処分は繰り越されません。
※情報は2015年2月1日時点のものです。
試合イベント時間表記の統一
2010シーズンより、試合中のイベント(シュート、得点、警告、退場、交代など)を記録する表記を、国際サッカー連盟が主催する試合(国際試合)で採用されている表記に統一しました。
これにより、1分以内の表記は「秒切り上げ」となります。
また、アディショナルタイム中の時間表記についても、アディショナルタイムの経過分数を表記することに併せて統一します。
なお、過去の記録の修正はしません。
【備考】 |
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---|
リーグ戦(J1・J2・J3) の場合 |
イベント時刻 | 切り捨て (2009年度) |
切り上げ表示 (2010年度~) |
|
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前半 | ※1分未満 | 00:01 ~ 00:59 | 0' | 1' |
01:00 | 1' | 1' | ||
01:01 ~ 01:59 | 1' | 2' | ||
02:00 | 2' | 2' | ||
02:01 ~ 02:59 | 2' | 3' | ||
・ ・ |
・ ・ |
・ ・ |
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・ ・ |
・ ・ |
・ ・ |
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21:30 | 21' | 22' | ||
・ ・ |
・ ・ |
・ ・ |
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・ ・ |
・ ・ |
・ ・ |
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44:00 | 44' | 44' | ||
44:01 ~ 44:59 | 44' | 45' | ||
45:00 | 44' | 45' | ||
アディショナル タイム |
45:01 ~ 45:59 | 44' | 45'+1 | |
46:00 | 45'+1 | |||
46:01 ~ 46:59 | 45'+2 | |||
・ ・ |
・ ・ |
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・ ・ |
・ ・ |
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前半終了後/ハーフタイム | 45'* | 46'* | ||
後半 | ※1分未満 | 45:01 ~ 45:59 | 45' | 46' |
46:00 | 46' | 46' | ||
46:01 ~ 46:59 | 46' | 47' | ||
・ ・ |
・ ・ |
・ ・ |
||
・ ・ |
・ ・ |
・ ・ |
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78:15 | 78' | 79' | ||
・ ・ |
・ ・ |
・ ・ |
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88:01 ~ 88:59 | 88' | 89' | ||
89:00 | 89' | 89' | ||
89:01 ~ 89:59 | 89' | 90' | ||
90:00 | 89' | 90' | ||
アディショナル タイム |
90:01 ~ 90:59 | 89' | 90'+ 1 | |
91:00 | 90'+ 1 | |||
91:01 ~ 91:59 | 90'+ 2 | |||
・ ・ |
・ ・ |
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・ ・ |
・ ・ |
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後半終了後/試合終了 |
その他公式試合に関わる事項
- 連勝・連敗の定義
- Jリーグは、Jリーグ公式試合における「連勝・連敗」について、過去には引き分けを挟んだ数字を記録としましたが、2005年5月以降、「連勝・連敗は引き分けを挟まない」と定義づけています。
- ユニフォーム
- 公式のユニフォームには、第1ユニフォームと第2ユニフォームがあります。まず、第1ユニフォームが優先され、アウェイチームのユニフォームがホームチームの第1ユニフォームの色と判別しにくい場合は、アウェイチームは第2ユニフォームを使用することになっています。なお、2001シーズンより、第3ユニフォームを保有するクラブもあります。
- 背番号
- 日本サッカーリーグ時代には選手に対する固定背番号制を採用していました。これには、登録が随時のためレギュラーである外国籍選手が20番や30番といった番号にならざるを得ない状況が問題としてありました。そこで1993年のJリーグ開幕から、ポジションごとの役割が理解しやすいように、選手の背番号を固定するのではなく、先発選手がポジションに応じて1番から11番をつけ、控え選手が12番から16番をつける方式を採用しました。
1997シーズンからは、選手の認知度を高めることを目的として、再び固定背番号制を採用しています。ただし、ゴールキーパーは1番、または12番以降の番号、フィールドプレーヤーは2?11番、または12番以降の番号をつけることとしています。 - マッチコミッショナー
- マッチコミッショナーは試合会場において、スタジアム施設、試合運営などのさまざまな事柄を監視する役割を担っています。
※任命
マッチコミッショナー委員会で候補者を選考します。選考された者は実行委員会で審議、推薦され、理事会が承認した後、チェアマンが任命します。
※任務- 担当審判員の氏名、両チームの「メンバー提出用紙」を確認する。
- キックオフ時刻、開門から閉門までのスケジュールを確認する。
- 安全管理・セキュリティー体制を確認する。
- 両チームのユニフォームの組み合わせを確認する。
- キックオフ90分前に審判員と共にフィールドインスペクションを実施し、ピッチ、競技用具、フィールドのマーキング、ベンチとテクニカルエリア、広告看板の位置、カメラマンエリアなどの確認を行う。
- キックオフ70分前に両クラブ、審判員同席のもと、マッチ・コーディネーション・ミーティングを行い、競技規則の厳守、フェアプレーの理解と実現やサッカー競技の品位の保持、審判員に対する批判などの禁止、キックオフ時刻の厳守などを確認する。
- 試合開始から終了までは、試合全体のクオリティー、選手のプレーとマナー、監督・コーチ・チームスタッフのマナー、レフェリングなど、競技全般を監視する。
- 試合終了後は、選手、審判、観客の安全などを確認する。
- 試合終了後は公式記録の確認を行い、試合前から試合終了後までにフィールド内外で起きた事項をマッチコミッショナー報告書に記入し、Jリーグに報告する。
- 試合の中断、選手の退場、スタジアム内外での騒乱などの重大な事項が発生した場合には、試合終了後、速やかに緊急報告書を作成し、チェアマン、規律委員長、Jリーグに報告する。
- 試合の中止は、主審がマッチコミッショナー、ホームクラブとビジタークラブの両実行委員の意見を参考の上、決定する。ただし、主審が到着する前にやむを得ない事情により試合を中止する場合は、マッチコミッショナーとホームクラブの実行委員が協議の上、決定する。