
明治安田J3リーグは3月に第3節から7節までの5節分が開催された。5節の松本vs長野、福島vs沼津は積雪の影響で中止となっている。
7節を終えて首位に立つのはFC大阪だ。5節の栃木SC戦には敗れたものの、3月は4勝1敗で12ポイントを積み上げた。5試合でわずか3失点の堅い守りに加え、7節の沼津戦では3ゴールを挙げるなど、攻撃にも勢いが生まれつつある。安定した戦いを続けているだけに、今度も大崩れすることはないだろう。

そのFC大阪を追うのは、今季よりJ3に参入した栃木Cだ。4節から3連勝を達成するなど、J3の舞台でも堂々たる戦いを続けている。勝利はいずれも1点差で、引き分けに終わった7節の栃木SCとのダービーマッチでは、終了間際に追いつくなど、その粘り強さが躍進の要因だろう。
同じく今季よりJ3で戦う高知は4節の金沢戦で、嬉しい初勝利を挙げた。その他の4試合では結果を出せなかったものの、エースの小林 心を中心としたアグレッシブな戦いで、4月以降の浮上を狙う。
J2からの降格チームでは、鹿児島が好調を維持する。3月は3勝2分と無敗で乗り切った。4節の群馬戦では5ゴールを奪うなど、ここまでリーグトップの13得点を記録する攻撃力で、1年でのJ2復帰を目指す。
その鹿児島に敗れた群馬は3月に4敗を喫するなど、調子が上がらない。栃木SCも1勝しか挙げられず、勢いを生み出せなかった。
3月に健闘したのは奈良だ。開幕2試合勝利がなかったものの、3月は松本、琉球、群馬に勝利し、3勝2分と負けなかった。複数得点を奪える力を備えているだけに、さらなる浮上も期待できそうだ。
一方で3月は未勝利に終わったのは沼津だ。1試合消化が少なかったとはいえ、4試合でわずか1得点しか奪えなかった攻撃面のテコ入れが求められるだろう。
いずれも3敗を喫した琉球、岐阜、鳥取の下位3チームも、4月以降の巻き返しに向けて、修正が急務となる。