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G大阪か、それとも浦和か。因縁深きナショナルダービー

獲得タイトル一覧

G大阪G大阪 タイトル 浦和浦和
2014
2005
J1リーグ戦 2006
2014
2007
ヤマザキ
ナビスコカップ
2003
2014
2009
2008
天皇杯 2006
2005
2008 AFC
チャンピオンズ
リーグ
2007
2007 FUJI XEROX
SUPER CUP
2006

*天皇杯はJリーグ開幕以降の成績

2015年2月28日、『FUJI XEROX SUPER CUP 2015』が今年も開催される。前年度のリーグ戦の王者と天皇杯の覇者が相対するこの大会は、新シーズンへの狼煙をあげてシーズンの始まりを告げる恒例行事。前年度のタイトルホルダーが相撃つわけだから、必然的に名誉あるタイトルであると同時に「シーズンの行方を占う前哨戦」という色をも帯びている。2014シーズンはG大阪が両タイトルにヤマザキナビスコカップを加えた「3冠」を達成しているため、リーグ戦2位の浦和が出場し、このカップを争うこととなった。

G大阪と浦和。Jリーグ初年度から名を連ねる両クラブは、特に過去10年で多くのタイトル争いに絡み、Jリーグの歴史にその名を刻み込んできた。中でも、2007年に浦和がAFCチャンピオンズリーグのタイトルを初めて獲得し(※大会の前身となったアジアクラブ選手権、アジアカップウィナーズカップは除く)、その翌年にG大阪が同タイトルを勝ち取ったことは、未だ記憶に新しい。国内3大タイトルに加えてACLのタイトルまで獲った経験があるのは、この2クラブだけである。

過去、この『FUJI XEROX SUPER CUP』で対戦したことも2回ある。2006年大会では前年度のリーグ戦で無念の2位に終わった浦和が、前年度優勝のG大阪を3-1で撃破。余勢を駆って臨んだその年、奇しくも最終節で優勝の望みをかけて挑んできた2位G大阪をホームで返り討ちにし、リーグタイトルを奪取している。一方、G大阪が思い出したいのはその翌年、2007年での対決だ。FWマグノ アウベスのハットトリックなどで4-0という記録的大勝を収めたそのゲームは、G大阪の強さを強烈に印象付けた。

  • コラム2006年大会を制した浦和
  • コラム2007年大会を制したG大阪

両クラブは最終節まで激しい攻防が続いた2014シーズンのリーグ戦においても最後まで優勝を争っており、かつて日本代表を率いたイビチャ オシム監督が「ナショナルダービー」と形容した黄金カードの輝きは、2015年に入っても衰えていない。多くのタレントを擁し、新シーズンもやはりJリーグの中心軸を担うであろう両クラブの戦いが熱くならないはずもない。両クラブのファン・サポーターのみならず、Jリーグファン全体の注目を集める一戦となりそうだ。

なお、従来は国立競技場で開催されてきた大会だが、同競技場が東京オリンピックに向けた改修工事に突入していることを受けて、横浜市の日産スタジアムでの開催となる。リーグ戦開幕直前の前哨戦を制するのは、G大阪か、それとも浦和か。

川端 暁彦

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