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[ 2014年 今年の漢字:広島 ]
1月1日、2試合連続(準々決勝・準決勝)のPK戦+過密日程+長距離移動で肉体的・精神的にも限界に達して敗れた天皇杯決勝が、今季を暗示していた。
ほとんど身体を休める間もなくキャンプイン。FUJI XEROX SUPER CUPからAFCチャンピオンズリーグ、そしてJ1リーグ戦。移動に継ぐ移動、試合に継ぐ試合。広島→北京→新潟、広島→シドニー→仙台などという超長距離移動をこなし、4月中旬からは中2〜3日で11連戦を戦い抜く過酷さ。蓄積疲労が影響を及ぼした後半戦の苦戦。だが日本では「疲労」を口にするとすぐ「言い訳にならない」と指摘される。「選手たちはロボットではない」。オーストラリアの夜空の下、森保一監督が叫んだ言葉の本質を、果たしてどれほどの人々が理解できるだろう。
理解してもらえない理不尽さに身を引き裂かれそうになりながらも、ヤマザキナビスコカップ決勝の座を勝ち取った選手たち。結果が出せなかったことは悔しいし、改善点もある。ただ広島が受けた試練の質・量と耐え続けた過程は、事実として記録にとどめる必要がある。
Text by 中野和也
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◆ほかのクラブの「今年の漢字」をチェック!2014年12月17日(水)