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[ 2014年 今年の漢字:F東京 ]
今季のF東京は序盤で苦しんだ。草食系よろしく引っ込み思案にも映る戦いを演じたこともあった。だが、マッシモ・フィッカデンティ新監督は、今季を「土台をつくる年」と位置付け、辛抱強く細部に渡ってさまざまなアプローチを行ってきた。真新しい難解な戦術に始めは四苦八苦していた選手たちだったが、徐々に頭よりも体が先に動くようになっていった。FIFAワールドカップ・ブラジル大会によるリーグ中断期間を経て、チームのブラッシュアップに成功すると、中断明けからは試合内容も好転。攻防一体の指揮官の哲学が試合で投影され、 安定した戦いを続けた。その結果、クラブ初の14戦無敗の記録を打ち立てた。
Jリーグ初のイタリア人指揮官は、カルチョの国から持ち込んだ種を確かに芽吹かせた。ただし、今は風にそよぐ“草”原でしかない。それをさらに変“化”させなければならない。そのための課題も明確だ。リーグ戦終盤にハッキリしたのは、ファイナルサードでの連係不足。来季は、今季手付かずだった攻撃に取り組む年になりそうだ。そして、大輪の“花”を咲かす。
Text by 馬場康平
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◆ほかのクラブの「今年の漢字」をチェック!2014年12月17日(水)