[ 2013年　今年の漢字：Ｇ大阪 ]
思えば昨季、Ｇ大阪はここ10年では稀に見るほど、白星から遠ざかった。優位に試合を進めていても、ゲームを支配していても『勝利』に結びつけられない。結果、Ｊ１リーグ戦最終節、Ｊ２への降格が現実となった。
その屈辱を糧に今季、Ｇ大阪は25勝12分５敗という数字を残し、優勝でＪ１昇格を決めた。『勝って当然』という周囲からのプレッシャーの中で挙げた白星は、昨季（９勝）の３倍近い。その中で掴んだ今季の収穫を、キャプテン遠藤保仁は「勝ち癖をつけたこと」と振り返る。内容が悪くても、多少思うようなサッカーができなくても、『勝てた』事実がチームに自信を取り戻した、と。その言葉からも改めて『勝つ』ことの難しさと重み、そして喜びを再認識した今季。その財産を手に、Ｇ大阪は来季Ｊ１リーグに復帰する。

Text by 高村美砂

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2013年12月14日（土）