●山崎雅人選手(山形):
「入りのところで、自分たちのボールでなかなか前を向いて前にボールが出せない状態が続いてました。入りというのはかなり集中して入ってましたし、そこで相手のほうが入りがよかったというのはあったと思います。前半からチャンスはつくれてたし、本当にシュートのところとか、最後の判断のところでシュートを打ってしまったり、パスを出してしまったりという部分があったので、決して攻撃が悪かったわけでもないと思います。逆に攻撃だけじゃなくて、守備の面でも簡単にボールを失ったり、守備から攻撃に変わったときのサポートが少なくて取られてしまったりという場面もあったので、そういうところのすべてにおいて、確実に正確にやっていくというのをしていかないと厳しいかなと思います」
Q:天皇杯準決勝に向けて、どういったところを修正する必要がありますか?
「やってきたことを続けていくだけですし、最後の精度のところというのはいままで積み重ねてきたものでもありますし、別に攻撃の形がつくれてないわけじゃないので、あまり悲観的になることでもないですし、前向きにしっかりコンディションだけ整えて、前線から守備ができるように。今日も前からのプレスは行けてたので、そういうところを続けていきたいなと思います。中2日で厳しい日程ではあるんですけど、それは相手も一緒なので、しっかりコンディションを整えてやっていきたいと思います」
Q:天皇杯、プレーオフとも負けたら終わりというトーナメントになりますが?
「天皇杯もプレーオフも負けたら終わりですし、自分たちはプレーオフは6位に入って失うものがないというか、今までやってきたことを出すだけなので、どっちも(準決勝は)アウェイですけど、自分たちのサッカーをすることだけ考えて入りたいと思います」
Q:1万3000人以上入ったスタジアムの雰囲気は?
「こういう試合で勝って、また次試合を見に来たいと思ってもらえるようなサポーターを増やさないとダメだったので残念ですけど、またこういうチャンスが来て、たくさんの人たちに後押ししてもらえたらなと思います」
●當間建文選手(山形):
Q:今日は楽しい緊張感でしたか?
「そうですね、楽しい緊張感だったと思います」
Q:チーム全体で硬さはありませんでしたか?
「硬いというのもあったと思います。はじめに3バックの裏を相手がすごい狙ってきてて、ラインが下がったときに中盤とのギャップができちゃった。そこをどういう形で修正するかというところと、全部が全部そうではないと思うし、前向きにビデオ見てから判断していきたいかなと思います」
Q:こちらのプレスがかからずに相手につながれる時間帯も多かったと思いますが?
「ああいうつなぎをさせたらヴェルディはやっぱりレベルが高いと思うし、そういう時間帯なのかなと思いながら。そこで取れれば一番いいんですけど、ああいう状態になったときには、耐える時間なのかなと思います」
Q:6位でプレーオフは決まりました。天皇杯をはさむので、天皇杯に切り換えてということになりますか?
「そうですね、みんなそうだと思いますし、別にプレーオフというのは最低条件だと思うし、それこそ、交代選手だったり、前の人たちがこの1年間ゴールを決めてくれて勝点が多かったので、それは感謝したいと思います。ディフェンスとしては2点というのは問題だと思うし、今回も2点取られてるので、そこは修正して、切り換えて、一発勝負だと思うし、天皇杯もありますけど、天皇杯からまたプレーオフにという形で、いい流れで入っていけばいいなと思います」
●石井秀典選手(山形):
「やっぱり入りの部分でよくなくて失点してしまったというのがこの試合の流れをつくってしまったと思うので、そのあと1点取って、そこからはチャンスも多くありましたけど、決めきれないと相手は勢いが出てくるので、最後のところでディフェンスとしては踏ん張りたかったというのがあります」
Q:試合の入りがよくなかったというのは、いつもと違う雰囲気が影響したところもありましたか?
「紅白戦の時も少しあったんですけど、はっきりプレーするところをもうちょっと強調してやった方がよかったかなと思います。どうしても、つなげるという感じになって、悪いときというのはそこでつないで、取られてというのが結構相手の流れになることが多いので、その感じはちょっとあったかなと思います。もったいなかったと思います。1点返してからはラインも押し上げることができてきたんですけど、シュートの部分であったり、セカンドボールの部分でもうちょっと自分たちの準備であったり、声で動かしたりということができたと思うので、もったいないと思います」
Q:後半は押し込まれることが多かったですが、プレスかかからなくなるとそうなるという印象ですか?
「後半の最初の方は、また前半と同じような入りをやってしまって、つなぎに行ったところで詰まって、取られて、カウンターを食らうというシーンが多くなって、そこから後手を踏むディフェンスが多くなりました。そのなかで高い位置でボールを取ってチャンスというのがあったので、そういうのが1本でも入っていればもっと違う展開になったと思うんですけど、最後は後ろがもうちょっと頑張らないとという感じはあります」
Q:プレーオフ進出は決まりました。
「助けられて、なんとか出場するということになりました。J1に昇格するというチャンスは残ったので、首の皮一枚つながったものを自分たちでたぐり寄せて、昇格にというものを勝ち取れればいいと思います」
●山田拓巳選手(山形):
「全然スッキリしないですけど、切り換えないとすぐ試合もあるので、天皇杯にしっかり勝って決勝につなげて、その次にまたプレーオフがすぐあるので、今日の敗戦を無駄にしないで、しっかり反省するところはして。ただ、そんなに酷い試合をしたわけではないし、そんなに悲観的になる必要もないと思います。ただ結果がついてこなかったのは自分たちの詰めの甘さもあるので、そういうところはしっかり次からの試合に、負けたらおしまいという試合が続くので、そこはもう1回締めて臨みたいなと思います」
Q:石川選手に合わせたクロスなどクロスの精度がよくなってきていると思います。これを得点につなげるには?
「さらにもっと味方が打ちやすい、質の高いボールを上げれれば入ってたかもしれないし、逆にボールがそこまでよくなくても味方が頑張って飛び込んでくれれば入ってくれるときもある。なるべく入る確率を上げるためにも自分は少しでも質の高いボールを上げることだけを考えてやっていますし、なるべく味方が触れば入るだとか、無理しなくても入るようなボールを上げ続けて、点が入るまでそういうことを。今日もまた2、3本、もっともっといいボールを上げる回数があれば、こういうなかなか点が入らない試合でも1本入ったかもしれないですし、味方が点を取ってくれるまで回数を続けていくことだと思います」
●南秀仁選手(東京V):
「単純に勝てたことが一番うれしいです。ゴールは一樹さん(平本)があそこまで運んでくれたので、自分は蹴り込むだけだったので、ほとんど一樹さんの点ですね」
Q:先制した直後に同点にされました。何か原因がありましたか?
「先に点を取っちゃって、隙ができたのかなと。ただ、そのあと立て続けに取られなかったのが勝ちにつながったと思います」
Q:中央でのプレーも多かったですが、意図は?
「相手のワイドの選手が結構張ってたので、自分も外にいたらマークに簡単に付かれるなと思ったので、中に入って、結構自由に攻撃はやっちゃいました」
Q:最後にいい形で結果が出ましたが、この1勝の意味をどのようにとらえますか?
「来年につながる1勝でもありますし、監督が冨樫さんに代わって11試合目なんですけど、そこで培ったものが出た試合なのかなと思います。もっとできると思います、ヴェルディは」
●井林章選手(東京V):
「後半、特に攻められることのほうが多くて、ゴール前ギリギリで防ぐ場面というのが多かったんですけど、試合当初、決定機が少ない分、少ないチャンスをモノにできたから結果として勝てたんじゃないかなと思います」
Q:攻め込まれた後の守りもかなり粘り強さがありましたが?
「相手が人数をかけてくるというのはもともとわかっていたことなので、サイドが崩されたり、バイタルを崩されてもゴール前でしっかり体を張って、最後やらせなければオーケーみたいな感じ、アバウトな感じなんですけど、そういう感じでみんなも割り切ってできたのがこういう結果になったんじゃないかなと思います。前半は高いラインコントロールでコンパクトにというのをやっていたんですけど、2、3本バイタルを崩されて危ない場面があって、実際に失点もそういう場面でした。それがあったので、ちょっとラインを下げて、後ろでコンパクトにという意識統一の中でやったので、意識統一がうまくできたのかなと思います」
Q:内容面も含めて次につながる試合になったかと思います。
「監督が代わって失点は大きく減ってきたし、課題だったセットプレーでの失点というのも克服されてきて、今日も危ない場面はあったんですけど、キーパーを中心に失点は一度しかなかったし、そういう意味で明らかに成長している部分はあると思います。うちは先制点を取ることでチームの勢いもつくれるし、そういういい流れ、試合運びというのをよりうまくなってくれば、来年からなんですけど、もっともっといいチームになってくるんじゃないかと思います。有終の美は飾れたので。今まで結果が出なかった分、変な言い方なんですけど、助走をつけ過ぎぐらいヘコんじゃったんですけど、それでも右肩上がりになってきているんじゃないかなという雰囲気も含めて、結果も少しずつ出てきていると思います」
Q:本当はこの後も試合をもっとやりたいくらいなのでは?
「そうですね。これからもっともっと上昇してくれるんではないかなと思うんですけど、シーズン終わっちゃうのでしょうがないので、そこは来年うまくつなげていけたらいいんじゃないかなと思います」
●中後雅喜選手(東京V):
「山形はプレーオフが懸かってたし、気持ちも感じたし、強い印象がありましたね」
Q:このスタジアムの雰囲気はやりづらかったですか? それとも、「やってやろう」という気持ちになるものですか?
「いやもう、こういう感じでやりたいですよね、プロとして。逆の立場で来年迎えられるように僕らもしたいなという気持ちもあったし、こういう雰囲気の中でやれるというのがプロの醍醐味だと思いますしね。多くが僕らへの声援ではなかったですけど、雰囲気もよかったので、楽しかったです」
Q:後半は特にディエゴ選手が中盤の浮いた位置で受けるシーンが多かったですが、ボランチとしてはどのような対応を考えていましたか?
「前半もちょっと押される時間もあったし、僕らとしては攻撃もしたいなという感じでハーフタイムに修正したいという話だったので、もちろん守備する時間はあると思いますけど、攻撃にもっと懸けたいという気持ちもあったので、ちょっとリスクマネジメントという部分で足りない部分はあったと思いますけど、積極的に攻撃に行こうという気持ちが出たのかなと。その分、反省しないといけないところもあります」
Q:その積極的な攻撃の気持ちが勝ち越しにもつながったと思いますが?
「だと思いますね。前のメンバーが代わったりだとか、途中から入った選手が関わってという形のゴールだったと思いますし、そういう意味では、内容は確かに相手に押されてた部分もありましたけど、結果的には勝てたので、そこはよかったと思います」
Q:勝ってシーズンを締めくくれたところと、今後の展望についてはいかがですか?
「勝ってシーズンを締めたいという気持ちもありましたし、正直、監督が代わってからの戦い方だとか成績だとか、それなりの結果は出ていると思います。監督もそのまま続投ということなので、逆にまだまだ来年に向けて積み重ねができて、来年につながるんじゃないかなという感じはしてます」
以上