群馬は８日の夕方、選手寮兼クラブハウス駐車場でバーベキュー大会を実施した。ユニフォームスポンサー「グローバルピッグファーム」の協力のもと行われたシーズン終盤へ向けての「決起集会」は、選手の家族やクラブスタッフも参加し笑顔あふれるイベントになったという。

そんな中、サプライズイベントが実行された。実は週明けの10月13日は秋葉忠宏監督の誕生日。その情報を聞きつけた選手会長・小柳達司は誕生日ケーキを準備、バーベキュー大会のフィナーレを飾るべく会場へ持ち込んだ。ハッピーバースデーソングを歌ったのはルーキー大津耀誠。選手たちの粋な計らいを受けた秋葉監督は、感動で思わず涙を流した・・・となればドラマチックだが指揮官はそんな人間ではなかった。

現役時代から危機察知能力が高かった名ボランチ秋葉監督は「サプライズで誕生日を祝ってくれたのは本当にうれしかったが、ケーキがちょっと小さかったので、ケーキがそのまま顔に来るんじゃないかと・・・」とケーキに全神経を集中させたという。“何か”が起こることを察知したまでは良かったが、指揮官を“襲った”のはケーキではなかった。

小柳はケーキのほかに小麦粉と卵を準備、周囲の選手たちに手渡していた。バースデーソングが終わるや否や、選手たちは秋葉監督をブラジル式で派手に祝福。指揮官は瞬く間に、小麦粉と卵まみれになったという。

「あんなことになるとは思わなかったので、着替えとかもないし大変だった・・・（笑）」（秋葉監督）。

しかし被害者は、監督だけではなかった。選手たちはどさくさに紛れて、ルーキー大津とブレイク中の右ＳＢ久富良輔にも攻撃。訳もわからないまま真っ白になったという久富は「みんながいきなり『おめでとう！』って言ってきて、やられてしまった（笑）」と振り返った。

盛大なバーベキューとサプライズバースデーにより結束を強めたチームは、選手、チームスタッフ一体となってシーズン終盤へと向かう。

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2014.10.10 Reported by 伊藤寿学