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【2014シーズン始動!】京都:ヴァルデイル・バドゥ・ヴィエイラ新監督会見でのコメント(14.01.18)

1月17日(金)、京都のヴィエイラ新監督の就任記者会見がクラブハウスにて行われました。会見でのコメントは以下のとおりです。

●バルデイル・バドゥ・ビエイラ監督:
「コンバンワ(日本語で)。まず皆さまに謝らなくてはいけないのは、私は日本語が喋れないのでコミュニケーションは通訳を通して話すことになります。皆さまご存知の通り、以前日本で3年間活動していたのに日本語の方はなかなか覚える機会がなくて、喋ることができません。しかしながら皆さまとのコミュニケーション、選手とのコミュニケーション含めて、僕たちは心で通じ合ったり、そんな風にコミュニケーションはとれると思うので、何も心配はしていません。自分もそうですし、妻もまたこうやって日本に来られることに対して本当に満足していますし、とても嬉しく思っています。そして、京都、昔の日本の首都ですよね、そういう場所で仕事が出来るということで本当に嬉しくワクワクしています。京都サンガという歴史のあるチームで自分が指揮をとれるということに対しても嬉しく思います。以前に日本にいた時から京都という土地に、チームに対してすごくシンパシーがあったというか、シンボルでもあるフェニックスにも、通ずる様な気持ちがありました。京都のチームカラーの紫も、妻もとても好きな色で、そういうことに対しても嬉しく思います。そして、これからもっとノーマルな時でしたらもっと皆さんとリラックスして色んな会話を出来ると思います。なぜならば、こっちに来るまで旅とか色々あり、寝る時間がなかなかなくて、2日間くらい起きている感じなので、今日はちょっとテンションが低いですけど、また今度は、皆さんと話ができると思います。例えば明日、明後日とか、また皆さんが来られた時に話す時テンションとか色んなものが違うと思うんですけど、本当にしっかりリカバーした自分を本当の自分だと思ってい下さい。全ての質問に応える準備は出来ています。これからよろしくお願いします」

Q:今回、京都の監督のオファーを受けられた理由は?
「まず長野で指揮をとった後、日本にまた来る機会があればとずっと考えていました。今回の合意に至るまでに他の時でも日本の話はあったんですね。ただ、その時、他のチームの指揮をとっていましたので、そこを捨ててくることはできなかった。今回、サンガからオファーを頂きまして、自分としても妻としてもまた日本で生活して、こちらで仕事をしたいというのがずっとありましたから、今回のこのタイミング、しかもワールドカップがブラジルであったりして日本も出場する、色んなことに対して何か通ずるものもありますし。京都という街も、昔の首都であったりとか、そういう歴史的な街、そういうところで仕事ができることも、とてもいいことだと思いまして今回のタイミングで京都サンガで仕事をすることになりました」

Q:祖母井GMと昔からの知り合いで、それが(監督要請を受ける)要因になった部分は?
「まず、祖母井さんがいたこと。それも要因の一つで間違いないです。そしてまた理由としても、日本のサッカー、まだJリーグが発足して20年というその短い歴史の中で大きな成長を遂げているサッカーだと思いますし。最近に関しても2年ごと、3年ごとくらいにヨーロッパで活躍する様な素晴らしい選手が出てきている。やはり日本には素晴らしい才能を持った選手が沢山いる、そういうリーグだと思っていますし。そういうところで仕事をするということの興味、そういうものも理由のひとつです。これから、今もそういう興味を持って日本に来たんですけど、色んな監督からしても、日本というのはタレントが豊富で魅力的な、これから未来のある場所だと思います」

Q:昨年まで、京都はパスをつなぐ特徴的なチームだったが、今回、監督はどの様なチームを目指すのか?
「正直、今のところは分かりません。まだ今日来たばかりで、どういう選手たちか、というのもまだ観ていないのでそこはちょっと分かりません。しかしこれから1週間ぐらい時間が経って、スタッフみんなと話をして、どういう選手がいる、どういう能力を持った選手がいるというのを観ていって、そこから彼らに対してどういうシステム、どういう戦術がいいのか、どういうサッカーがあっていくのか、しっかり考えながらやっていきたいと今思っています。そして、今の段階で答えられることと言ったら、チャンピオンを取ったり、上位にいるチームは、やはり得点力、100点近い得点を取って上がっているチームもありますし、それくらいの力を持ってチャンピオンになっているチームもありますので、やはりオフェンシブなサッカーをやっていきたい。そうしていったら、ここでチームとして何か達成できるではないかという印象を持っています」

Q:これまで10カ国近く監督をしておられるが、それが指導者にとってどう影響しているか。また、京都に対してどんな影響を及ぼすことになると思うか?
「全ての監督、色んな監督含めて、全員がそれぞれの経験であったりとか、色んなものは持っているとは思うんですけど、そういうものを使って、次のクラブでどう使おうかと言えば、成功するために、成功しよう、そこですね。そして、監督にしても選手にしても、皆さんにしても、仕事で成功したいとか、それは誰でもあると思いますが、もちろん選手も成功して、良いキャリアを作って有名になる、注目を浴びる、外に出て行っても注目される、それは素晴らしいことだと思いますし、もちろん自分としても何か成功したいと思っていますし、その中で自分ができることは何かと言えば、先ほども言いましたが攻撃的なサッカーであったり、そういうものをしていくことが自分たちのサッカーをするための方法になっていくと思いますし、リアルに考えた場合でもそれがサッカーに必要だと思っています」

Q:今日練習場について施設をご覧になっての感想は?またチームに対しどんなことを話したのか?
「まずクラブハウスに関してですが、今日も色々歩いて、グラウンドキーパーの児島君と話をして、本当に出来る限りの最高のシチュエーションがここのクラブハウスに揃っていると思います。鹿児島のキャンプに行って、帰ってから、今は芝の育成のために閉じているグラウンドもオープンすると聞きましたし、今は一つのグラウンドでやっていますが、サッカーをするにあたって、自分としてはこの上ない環境が揃っていると思います。あの後、京セラを訪れまして、まず京セラは世界的に見てもとても大きな会社だと思うのですが、建物を観た瞬間にそれを実感しましたし、色んなミュージアムもあり、それを見学もしましたが、本当に大きな会社に支えられているチームだと感じました。会長とも話をしたのですが、まず自分たちのプロジェクトをしっかりと成功させたいなと話をして、またシーズンが終わった後に、話しする機会があれば、『素晴らしい仕事だった』とお互い言える様にお互いに頑張ろうと思っていますと話をしました」

Q:これからどういったトレーニングをし、選手にトレーニングを通じて何を求めていきたいと考えているのか?
「明日からトレーニングを始める訳ですが、いつでも皆さんにはオープンにされています。隠すものも何もないので、皆さん本当に見に来て欲しいと思います。明日から今週来週くらいはまずフィジカルのところをやりたいと思います。皆さんもご存じの通り、フィジカルというのは基礎になるところなので、まずはしっかりとそこを作り上げていって、その後にボールであったり、そういうトレーニングというものに移行してきたいと思います。何か変わったというより、世界にどこでもある様なフィジカルというものをしっかりとトレーニングしていきます。それを作りながら、次の週、次の週となっていったらボールトレーニングをやったりとか、そういうものを増やしていって、トレーニングをしていきたいと思います。先ほども言った様に皆さんが来られることは大歓迎です。来れば来るほど、選手たちも観られているということでモチベーションも上がると思いますし、いつでもウェルカムです」

Q:成功とは、何を指しているか?
「一番大きな、良い質問です。まずスポーツ、私はサッカーに携わっていますが、サッカーは、皆さんもご存じとは思いますが、良きチーム・強いチームが絶対に勝つというのは残念ながら無いのがサッカーというスポーツだと思います。時には運も必要だと思います。何が成功かは、個人的に思うのは全ての選手たちが上手くなっていく、どんどん進化していく、それが一つの道だと思います。そしてチームとして毎試合毎試合、年を追うごとにサポーターの数も増えていく。長野の時もそうでしたが、最初、スタンドには300人くらいしかいなかったのが、それが4000人くらいまで膨れ上がりました。そして京都でも同じ様な形で選手がより良くなっていく。サポーターの数が増えていく、サポーターたちも、私たちに素晴らしい試合を見せてくれるんだろうなという信頼関係、そういうものが出来上っていく。チームが盛り上がって、スタジアムの観客席がどんどん埋まっていく、そういうものが私の一つの成功の形だと思っています。もう分かってもらえると思いますが、その中でJ1に上ったら、…私も日本語が喋れる様になるかも知れませんね(会場笑)」

Q:サポーターはJ1昇格を望んでいると思うが、今シーズンの具体的な目標はどこになるか
「もちろん、早く上れるのがいいと思いますが、まず42試合、J2にはあります。前半戦として21試合。監督は全てそうだと思いますが、私も勝点の計算であったりとか、どれくらい取れればというプランを作らなくてはいけないと思っています。去年、G大阪だったら勝点87を取ってJ1に上がりました。そのポイントと言えば42試合一年通して素晴らしい成績だと思います。まず考えるのは前半戦21試合。自分としては前半戦の21試合戦ってみて、その段階で自分たちが勝点をどれくらい持っているのかというのを考えて、次の後半戦のプランとして優勝を狙っていくのか、プレーオフを狙っていくのかという形にはなっていくと思います。今、言えることは私たちは昇格に一番適した一番良い状態のことをしていきたいと思いますし、そのための最大限のことをしていきたいと思います。そこで掲げるのはオフェンシブなサッカー。そこに少しのラッキー。21試合、そこに全てのものが関わり21試合全て勝ったら…、誰か、去年ガンバが何試合勝ったかご存知ですか?25勝12分。もし前半戦全勝してガンバの数字を考えるなら4勝、5勝、7つ8つの引分けがあれば後半戦の途中で昇格が決まります。もちろんそういう風な形になれば一番良い形だと思いますし、それを目指すとしたら自分が掲げたいのはオフェンシブなサッカーをしていくこと。そして言えるのは勝点を出来る限り早く、出来る限り多く積み上げていきたいとは思っています」

Q:今シーズンを通して、選手にこれだけは守って欲しいというところがあれば教えて下さい。
「自分はもうプレーはしません。プレーするのはプレーヤーです。自分としても選手に対してのリスペクトは非常にあります。皆さんはよく考えるかも知れませんが、監督と選手、存在としてどちらが上だと思いますか?NO選手、NO監督です。自分はもちろんプレーはしません。選手がプレーをするんですけど、そこで私がすることと言えば、選手をモチベーとすることであったりとか、フィジカルであったり、メンタル、いろんなものを準備したりすることです。そういう中でこういうことをして欲しいとかルールを設けることによって、選手に枠を作ってしまったり、何かを制限することはやはり起こりうると思います。もちろん選手に対して規律というのはあると思います。ただ、それ以上に何かを要求してしまったら、選手を制限してしまうと思いますし、そこから選手はおかしな方向に動いてしまうと思います。京都サンガでプレーをする選手に対して盛り上げていきたいと思いますし、そういうことをしていきたいです」

Q:一年でのJ1昇格と育成型クラブをどう両立していくのか?
「もちろん、私としても地元出身であるとか、そういうことに理解をしています。とてもデリケートな質問だとは思いますが、選手全てが地元出身でチームが良くなるかと言えば、もちろんそうではない場合もありますし、色んなところから、例えば経験ある選手が来てここに何かを残してくれることもあり、どちらも素晴らしいことだと思います。例えば、一つの例として、外国人を3人取り入れれる。登録できるという制度もあるんですけど、そういうことも地元だけでなく経験をいれることの一つの形だと思います。そういうことで、もちろん理解はしますが、それだけが全ていい訳ではないし、悪い訳ではない。ただここは非常にデリケートで、その中で自分は監督なので、その立場で全てコメント出来るか出来ないかというのもあるので、今自分がいるポジションということを考えればそういう返答になると思いますし、監督の力として、クラブの育成などにどうやって携わっていくのかクラブとの話し合いで色んなことが起こってくるのではないかと思います。例えば、日本でも中田英寿や中村俊輔、本田圭佑や香川真司といった彼らが地元で全て成長していったか、それとも違うチームで成功したか、色々な形を皆持っていると思いますけど、もちろん京都サンガにいる訳なので、各カテゴリーに対して言えることは、これからどうぞお願いしますということですし、ここから先に若い選手がここのグラウンドに立っているとすればそれは素晴らしいことだと思います。このクラブから久保裕也が旅立っていった様に…」

Q:監督を何とお呼びすればよいですか?
「ブラジルのカルチャーとしまして、皆ニックネームを持っています。バルデイルという名前があるんですが、学校とかそういうところで使ったことはありません。子供のころからニックネームで呼び合っていますので、私としてはバドゥです。小さい頃からずっとバドゥです」

以上

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